EU委員長の圧力も効かず
9月25日にイタリアで総選挙が行われ、保守派のジョルジャ・メローニ氏がイタリア初の女性首相になることが確実だといわれています。
前日にEU委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長が「イタリアの選挙の結果に注目してる。もし困難な方向に進んだら、ポーランドやハンガリーのように我々は手段を講じる」と圧力をかけたものの、焼け石に水だったようです。
Von der Leyen threatens the Italians: "We will see the result of the vote in Italy. If things go in a difficult direction, we have tools, as in the case of Poland and Hungary." A desperate attempt to influence the vote in Italy that runs towards the far right. Game over Ursula! pic.twitter.com/MhkaiQus9x
— RadioGenova (@RadioGenova) September 23, 2022
まあ左派グローバリストのアジェンダを進める弊害になっちゃうから、何としてでも保守派に政権を取って欲しくなかったということでしょう。ちなみに前任のマリオ・ドラギ首相(現在は臨時首相)は長年のEU信奉者でリベラルな社会主義者でした。
しかしこれに一部のイタリア民は反発し、ローマのEU本部にあるEUの旗を取り下げました。お前らの思い通りはもうけっこう、ってな感じですかね。
Some time ago, a group of Italian patriots went to EU headquarters in Rome, removed EU flag and replaced it with the Italian one. The squalid threats of Ursula von der Leyen do not scare the Italians and cannot go unnoticed. Italy belongs to the Italian people. Get up Italy 🇮🇹! pic.twitter.com/y9uCueYDod
— RadioGenova (@RadioGenova) September 24, 2022
ジョルジャ・メローニ氏について
メローニ氏は現在45才ですが、幼い頃に父親が妻子を捨てたため、母親一人に育てられています。周囲に支援者や権力者がいたわけでもなく、自分自身の才覚で政界を駆け上がってきたという。
学生時代から極右政党のイタリア社会運動(MSI)を支持する愛国論者で、EU懐疑論や反移民政策を主張して政党「Brothers of Italy」を共同設立しました。
MSIはベニート・ムッソリーニの支持者によって第二次世界大戦後に結成されたイタリア社会運動の青年団であり、メローニ氏自身もムッソリーニを「過去50年間で最高の優れた政治家」と述べていました。
一方メローニ氏は飾ったところがないキャラだと言われており、そこがイタリアの有権者に支持されている原因の一つでもあるようです。ホロスコープにも地位が上がる暗示がありました。
前回2018年の選挙では同党の得票率はわずか4.5%だったとのことですが、ここ最近は人気が急上昇しており、イタリアで長年行われてきた主流政治に、有権者が嫌気を差している証だと言われています。
もっとも彼女自身は極右を自認しているわけではなく、イギリスのトーリ党や米国の共和党のような政党を目指しているという。
Giorgia Meloni set to be Italy's first female prime minister and leader of its most right-wing government since World War II, exit polls suggest. https://t.co/dP2FPgMRa1
— CNN International (@cnni) September 25, 2022
現政権が敗退する流れ
西欧諸国では選挙で現政権が負けるという流れになってますね。
6月のフランスの選挙ではマクロン大統領は再任したものの、与党が過半数割れしたために今後の政権運営が厳しくなることが予想されています。
つい先ごろ行われたスウェーデンの選挙でも、野党だった保守政党が過半数を取得したためマグダレナ・アンデション首相が敗北を認めて退陣を表明しました。
現在ヨーロッパはロシアのウクライナ侵攻によってエネルギー問題やインフレが深刻化しつつあり、庶民の生活に影を落としています。
そんな中でグローバリスト達の言う「移民を受け入れろ」みたいなアジェンダ押しつけや、さんざん苦しめられてきたコロナ政策・ワクチン政策に「もうお前らの言いなりはカンベン」って感じで拒絶反応が起きているのも大きな要因では。
米国の中間選挙
日本では自民党政権の支持率が落ちてますが、これも流れに沿っているかもしれません。
11月には米国の中間選挙が行われます。ここにきて民主党支持が上がってきてるという世論調査結果も出てきていますが、果たして共和党が過半数を奪還するのか。
共和党が議会を取らないとハンター・バイデンの捜査は進展しないでしょうし、インフレや不法移民問題もそのままにされるのは明らかですが。
まそれはいいとして、今の流れはこれまでやり過ぎた政治に対する寄り戻しが来ているということでしょう。
※当ブログでは主流メディアでなかなか報じられず、検索されない情報を取り上げています。ぜひブックマークなどをご利用ください。またあなたの大切な人や、教えたい人にお知らせ・共有してください。
詳しくは→こちら