裁判所、ワクチンの試験データ公開を命令
コロナワクチンでダメージを受けた子供の両親が、FDA(米食品医薬品局)を訴えていた裁判で、テキサス州連邦裁判所のマーク・ピットマン連邦判事は、ワクチンの試験データを2025年半ばまでに全公開するようFDAに命じました。
裁判で当初FDAは、文書が推定480万ページあるため、ひと月あたり1,000~16,000ページ以上のペースで公開することは非現実的であり、少なくとも23年半かかると主張していました。
これ、「どこかで聞いたことある話だ」と覚えている人もいるかもしれません。
そうです。
2022年1月に、医師や科学者のグループPHMPTが、コロナワクチンの承認書類をFDAに情報公開請求していた裁判がありました。このときFDAは「ひと月あたり500ページが限度で、全部公開するのに75年(2097年まで)かかる」とダダをこねたのです。
この時も裁判所は「月に5万5千ページづつ公開しろ」と判決を下しましたが、命じたのは今回と同じマーク・ピットマン判事です。
ちなみに、この時の文書はあと数ヶ月で全て公開が終了するもよう。
ひと月あたり18万ページ
現地5月9日に判事が出した命令は
・モデルナの成人向け(16才以上)の臨床試験データ
・ファイザーの子供向け(12~15才)の臨床試験データ
に関する全ての文書を、2025年6月末までに公開するよう命じました。これはひと月あたり18万ページに相当します。
ピットマン判事は判決文の冒頭で「Democracy dies behind closed doors.(民主主義は密室で死ぬ)」というフレーズを使い、透明性が大事であることを示しています。
これはワシントンポストのスローガン「Democracy Dies in Darkness.(民主主義は暗闇で死ぬ)」をもじったと言われています。(皮肉った?)
“Democracy dies behind closed doors,” U.S. District Judge Mark Pittman in Northern District of Texas.
♥️ pic.twitter.com/eXhlBQqCrF— Brook Jackson 💜 (@IamBrookJackson) May 15, 2023
トランプ任命の判事
また判決文の中でピットマン判事は、FDAの人手が限られていることを認めるとしながらも、「機関がこうした請求に専念するリソースの数は、個人の情報公開請求権の限界を決定するものではない」と述べ、個人の権利を重く見ています。
さらに「古くなった情報など、ほとんど価値がない」として、「むしろ裁判所は、求められる情報の完全な開示が適時に行われるようにしなければならない」と述べました。
ピットマン判事は、PHMPTの判決でも「連邦政府機関の足手まといや秘密主義が過ぎると、陰謀説を助長し、政府に対する国民の信頼を低下させる」と述べ、透明性と説明責任が最も重要であると主張しています。
ちなみにマーク・ピットマン判事は、ドナルド・トランプ大統領によってテキサス州北部地区連邦地方裁判所の判事に任命され、2019年8月に就任しました。
ちなみに左派判事だったらこういう判決が出たかは疑わしいので、原告にしてみればピットマン判事でよかったねって話ですが。
時間稼ぎ
よく見ると判決文は2025年6月31日の期限になっていますけど、6月は30日までしかないのでおそらく間違いかなと思われますが、いずれにしてもまだあと2年以上残っているので、それでも十分長い気がします。
もちろんFDAはヤバい部分を黒塗り編集すると思われ、そのために時間稼ぎをしたいのは明白です。
ネットの反応を見ても「2025年?2023年じゃないのか?」とツッコむ声が見られます。
ちなみに全然関係ない話ですが、先ごろFDAは人糞を含む錠剤を認可しました。これは再発性のクロストリジオイデスディフィシル(C. diff)感染症に使用されるという。ただ使用された便の健康状態を危惧する声があります。
またFDAは「遺伝子組み換え豚肉」の販売を正式に承認しました。ドイツ風ソーセージとして販売される予定だという。
FDAは真に人の命を守っているのか私にはわかりません。
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