米議会を揺るがす「ゲイ・セックステープ・スキャンダル」

ゲイ・セックステープ・スキャンダル

いま米国政治の中心=ワシントンDC界隈を揺るがしているスキャンダルがあります。それは、

「ゲイ・セックステープ・スキャンダル」

先日、米国会議事堂のハート上院オフィス・ビル内にある上院司法委員会の公聴会室内で、2人の男性がセックスをしている映像がネット上にリークされました。

約8秒間の映像には、ほぼ全裸の男性がテーブルの上に屈み、もう一人が背後から挿入しているように見えます。(というか挿入している)

リークしたデイリー・コーラーによれば、この映像は上院ハート216号室(司法室)で撮影されているといい、もともと政界のゲイ男性のためのプライベート・グループで共有されたものだという。

モザイクかかってますけど、実際の動画は顔もアソコもモロ出し。↓

この人物は誰か?

映像に写っている男性はエイダン・メーゼ=ツェロプスキー氏(24)で、メリーランド州選出の連邦上院議員ベン・カーディン議員(民主党)の立法補佐官でした。

ツェロプスキー氏はカリフォルニア大学バークレー校を2020年に卒業し、社会と環境の理学士号を取得しているとのこと。

その前はサンフランシスコで民主党のダイアン・ファインスタイン上院議員のインターンとして働き、報告書や準備書面を書いたり、連邦移民局や有権者に「強制送還やその他の判決を不服として」連絡したりしていたと伝えられています。

・・・ゲイ、サンフランシスコ、ファインスタイン、移民局・・・なにかがプンプン匂ってきます。

ツェロプスキー氏はカーディン上院議員の下では2年以上働き、外交政策、税制、貿易問題を担当していたもよう。

カーディン上院議員の事務所によれば、ツェロプスキー氏はすでに退職しているとのこと。一部報道によれば解雇されたと言われています。

バイデンとのショット

ツェロプスキー氏はジョー・バイデンのキャンペーン動画に出てきます。

動画は2020年11月8日の日付けになってますから、バイデンが大統領選挙で当選した直後に感謝を伝えるものでしょう。

1:02あたりに一瞬写る人物がツェロプスキー氏です。↓

さらに一緒に写っている写真もある。↓

ただし今バイデンは、民主党内のパレスチナ支持派から反発を食らってますが。

「パレスチナを自由にしろ」と言い放つ

ツェロプスキー氏について、先日こんなことがあったという。

ユダヤ人で共和党のマックス・ミラー下院議員が、国会議事堂の施設内で記者と話している時に、ある人物が近づいてきて突然「パレスチナを自由にしろ」と言い放ったという。ミラー議員がユダヤ人だからそう言ったのだと思われますが、いや関係ないだろ。

ミラー議員は、この人物がツェロプスキー氏だと特定しました。

「何気ない会話をしていたら、どこからともなくこの男が、私のところに目に見えて震えて近づいてきた。とても動揺しているようだった」

ミラー議員によると、その人物が「パレスチナを自由にしろ」と言ったという。

ちょうどその場にいたMSNBCのアリ・ヴィタリ記者が以下のようにツイートしてます。

議会での出来事:ある下院のスタッフが、ユダヤ系でイスラエルへの補佐官派遣を支持している共和党のマックス・ミラー議員に、すれ違いざまに「パレスチナを解放しろ」と言った。このように面と向かって議員を挑発する職員を見るのはかなり珍しいので、衝撃的だった。

ツェロプスキー「法的措置を講じる」

ツェロプスキー氏は12月15日にLinkedInで声明を発表し、今回の件は「政治的アジェンダによる人格攻撃だ」として、法的措置を検討していると述べました。

政治的アジェンダを追求するために、愛する人を攻撃されたのです。

過去の私の行動には判断力の欠如を示すものもあったが、私は自分の仕事を愛しており、職場を軽んじるようなことは決してしない。私の行動をそうでないと決めつけようとするいかなる試みもでっち上げであり、私はこれらの問題に関して、どのような法的選択肢が利用できるかを探っていくつもりだ。

マックス・ミラー下院議員に関する告発については、私はその議員を見たこともないし、怒鳴ったり対立したりする機会も理由もない。

https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:7141615313334276096/

いやその前に、国会議事堂内の施設でいかがわしい行為をしたことについての謝罪はないんですか?って話ですが。まそれは置いといて。

ちなみに性行為自体は双方合意であれば、犯罪にはならないという。

ただし不法侵入の問題や、わいせつ行為は抵触する可能性があるとのこと。

「ワシントンDCは堕落した変態ばかりだ」

以前マディソン・コーソーン元議員(共和党)は、「ワシントンDCは堕落した変態ばかりだ」と述べていました。

コーソーン議員は若干20代で連邦議員になった共和党期待の新人で、18歳の時に友人が起こした自動車事故により下半身不随になり、以後車椅子での生活を余儀なくされました。

2020年の選挙でノースカロライナ州から選出されたコーソーン下院議員は、2022年3月にワシントンDCの腐敗について「ワシントンDCは堕落した変態ばかりで、乱交パーティやコカインパーティに招待されたこともある」と暴露しました。↓

この暴露の直後、コーソーン議員はメディアと政治家たちからつるし上げられたのです。あるメディアは、コーソーン議員がむかし女装した時の写真を公開しました。

その後もさまざまな疑惑で叩かれ、けっきょくコーソーン議員は2022年中間選挙の予備選で再選を逃しました。

しかし今回のセックステープ・スキャンダルで、奇しくもコーソーン議員の主張していたことが証明されたような形になったのは皮肉な話です。


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