タレントのウエンツ瑛士氏が、10月から演劇の海外留学をするために日本での芸能活動を休止をするという。留学予定は1年半で、復帰は2020年になるようだ。
仕事うまく行ってるのになぜ?
ウェンツ氏といえば4才から芸能活動を始め、歌や演技やバラエティなどこれまで順調すぎるほどのキャリアを重ねてきたが、2014年から挑戦したミュージカルで「このままでは生き残れない」と危機感を持つようになったという。
→ウエンツ 10月から活動休止 ロンドンへ演劇留学「このままでは生き残れない」/スポニチアネックス
なぜ?絶好調なのに――と思う人は多いかもしれないが、こういうのは志向性の違う人間に理解できるようなものではなくて、根本的に思考構造が違う、くらいに思っておいた方が無難だ。
大体の場合、このような衝動的な行動というのは、うだつの上がらない現状を変えたくてムリヤリ劇薬を投入するような場合と、彼のように絶好調にもかかわらず、何かに引っ張られるようにしてしまう場合とがあるように思う。
おそらく本人の中では「今じゃない、将来のためにやらねば」との思いがフツフツと湧き上がり、それが抑え切れないくらいに膨らんでしまった結果、この衝動を処理するには「行動」という答えしかなかったのだろう。なぜなら、それは生まれ持ったホロスコープのエネルギーであり、それを消化するためにこの地球に生まれてきている。
現状型と未来型の相違
ちなみに、ウェンツ氏のような上昇志向や将来志向というのは、ホロスコープでは9ハウスと11ハウスが定番で(もちろん射手座・水瓶座もだけど)、ここに天体がある人とない人では、お互い根本的な部分で考え方に相違が生じる。
10ハウス型は「今の仕事が大事だろ、今稼げてるんだから何が不満なんだ」と主張するし、9ハウスや11ハウス型は「現状に甘んじてはいけない、今を捨ててでもレベルアップだ、将来のためだ」と反論する。あるいは10ハウス型は、自分が向上したいと思っていたとしても、忙しい仕事に埋もれてしまい、将来のことは蔑ろにせざるを得ないというような「環境ドハマり」タイプもいる。
ウェンツ氏のホロスコープで言えば9ハウスにある金星や火星、あるいは11ハウスにある土星がそれを指す。しかし彼は10ハウスに太陽や水星もあるので、両方のエネルギーを併せ持っている。すなわち現状にハマらなければいけないような状況もあっただろうし、いやいや将来へ向かなければ、というシーソーゲームがあったはずだ。
動かざるを得なかった人生タイミング
彼はいま太陽の年令だが、天秤座のこのあたりの度数は、ここ何年もトランジットの冥王星との90度(広い意味での)が続いており、これまでの方向性に対して軌道修正がかかってきている。それはこのホロスコープの場合1ハウスから来るので、自分からの変革という意味になる。
また、上述のように2014年に「このままでは生き残れない」という思いを抱いたことも、その影響を示しているし、2014年の初ミュージカルの頃は蟹座に木星があったことで、彼の太陽は、まんまとカーディナル・グランドクロス状態だった。
またその年の後半にはサターリターンになっており、彼の内部で「11ハウス的見直し」が行われたはずである。こうしてホロスコープ的要因が重なったので、いても立ってもいられなかっただろう。結果的に、その思いが今になってようやく実現したということだ。
この行動の結果はどうなるかはさておいて、ただ彼は日本に戻って活動する限り収入に困るようなことはないと思う。それは2ハウスのに木星があるからだが、この木星は彼のアセンダントに由来するので「彼のキャラがそのまま収入につながる」という意味になる。ただしこれは水瓶座なので、なにかに没入してはいけない、範囲をおおきく持て、と言っているかのようである。
その意味で、マルチな方向性を見出してほしい。
【以下は会員用】このホロスコープをもうちょっと深読みする。
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