メディア王から資金援助を受けていた?
未成年性的人身売買で逮捕され、勾留施設内で自殺したとされる米富豪ジェフリー・エプスタイン氏について、その片腕と言われたギレーヌ・マックスウェル氏の父ロバート・マックスウェル氏から資金援助を受けていたと報じられてる。
Jeffrey Epstein 'was secretly bankrolled' by disgraced newspaper baron Robert Maxwell – father of 'madam' Ghislaine https://t.co/gjQ7AhE7Sy
— Daily Mail US (@DailyMail) September 13, 2020
エプスタイン氏は2019年8月、勾留されていたニューヨークのメトロポリタン矯正センターの独房内で遺体で見つかった。検死の結果、自殺とされたが物議を醸している。
エプスタイン氏これまで
600億円以上あったと言われるエプスタイン氏の資産は、これまでヘッジファンドによって築かれてきたと言われていたが、不透明な部分も多かった。
ニューヨークで教師として働いた後、エプスタイン氏は大手銀行ベアー・スターンズでトレーダーとして勤務していたときに頭角を現した。その後独立して1981年にコンサルティング会社を設立し、富裕層のコンサルタントをしていたと言われている。
その後タワーズ・ファイナンシャル社のスティーブン・ホッフェンバーグ氏と出会った。ホッフェンバーグ氏はエプスタイン氏と協力し、企業買収などを手掛けていた。
しかしタワーズ・ファイナンシャル社の手法は、後にポンジスキームと言われる一種のねずみ講システムであることが発覚し、1993年に証券取引委員会から民事訴訟を起こされ破産している。ホッフェンバーグ氏はエプスタイン氏がポンジスキームに深く関与していたと主張したが、エプスタイン氏は倒産する前にタワーズ・ファイナンシャル社から去っている。
投資について
エプスタイン氏は、エル・ブランズやヴィクトリアズ・シークレットの会長兼CEOのレスリー・ウェクスナー氏の右腕となり、財務アドバイザーを務め相当な報酬を得ていたと言われている。ウェクスナー氏は資金を運用する権利をエプスタイン氏に完全に任せていたようだ。
また2000~07年にはリキッド・ファンディング社の社長を務め、後にサブプライム住宅ローン問題の引き金となったレポ市場で取引を行っていたという。
2002~05年にはヘッジファンドに多額の投資を行っていたと言われている。2007年半ばにファンドが破綻したとき、エプスタイン氏も損害を被った可能性があるといわれているが、詳しいことはわかっていないもよう。ヘッジファンドの破綻は、最終的にベア・スターンズの破綻を招いている。
ちょうどその頃から、未成年性的暴行についてエプスタイン氏の捜査が始まったようだ。
ロバート・マックスウェル氏
エプスタイン氏の片腕で、2020年7月に未成年者誘拐や斡旋共謀などの容疑で逮捕されたギレーヌ・マックスウェル氏の父親ロバート・マックスウェル氏は、1980年代にミラー・グループなどを買収してメディア帝国を築いた。
1991年に大西洋上で自分の所有する大型ヨットから転落して死亡しているが、その死は物議を醸している。というのもロバート氏は多重スパイの疑いもある疑惑の人物だった。
死亡する前から不正な経営をしていた噂があったが、自身がメディアをコントロールできる立場にあり、また多額の訴訟費用を投じていたために表沙汰になることはなかったようだ。
しかし死後、従業員年金基金を不正に流用していたことが発覚し、それが元でメディアグループは崩壊している。
投資コンサルの顧客だった
今回の情報は匿名のインサイダーが、エプスタイン氏を調査している弁護士に宣誓証言したものだという。それによるとエプスタイン氏は、ロバート・マックスウェル氏から密かに資金援助を受けていたと主張しているとのこと。
当時ロバート・マックスウェル氏はエプスタイン氏の投資コンサルの顧客の一人で、エプスタイン氏はその資金を使っていたのではないかと考えられている。
これまでエプスタイン氏とギレーヌ・マックスウェル氏がどのように知り合ったのか不明だったが、これにより、父親を介して知り合った可能性も浮上してきた。
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