コービー・ブライアント事故のパイロットはAra Zobayan氏だった――事故時の管制塔とのやり取り音声データも

コービーのパイロットはAra Zobayan氏

コービー・ブライアント氏を含む9名が亡くなった事故で、ヘリコプターを操縦していたパイロットはAra Zobayan氏だったと特定されているね。

50才と報じられているが、残念ながら今のところ生年月日などは出てこない。

経験豊富なプロフェッショナル

Zobayan氏は2001年1月にプライベートのライセンス、2007年12月に商用パイロットのライセンスを取得し、さらに悪天候でも飛行できる資格を持っている経験豊富な人材だったという。また認定されたインストラクターとして飛行を教える教官でもあったようだ。

優しくフレンドリーであり仕事に対しては厳格な人間だったという。長年にわたってコービーのプライベートパイロットを務めてきたらしく、コービーはZobayan氏以外ではフライトしなかった、という証言もある。

モデルで女優のカイリー・ジェンナーは、Zobayan氏をたびたびパイロットとして利用することがあったそうで、彼はとてもいい人だった、とコメントしている。

パイロットと管制等のやり取り音声

事故のあった日は視界が悪く、特別な視覚的飛行規則(SVFR)の下で飛行していたという。これは悪い条件下の中でパイロットが管制塔に要請し、許可を得て飛行するものだという。
その際、パイロットは管制塔と緊密なやり取りをしながらレーダーでトラッキングを行うようだ。

liveatc.netが公開した、コービーの乗ったシコルスキー S-76B(機体番号はN72EX)と管制塔とのやり取りがyoutubeにアップされている。

Helicopter Sikorsky crashes north of Los Angeles | Extreme Weather

これによると、昨日の記事でも貼ったフライトデータと一致する17:40UTC(現地時間は9:40)頃に、ヘリは南に進路をとっている。

墜落直前17:44UTCに管制塔から「too low」つまりトラッキングするには低すぎる、と言われるが、機体はその後レーダーから消える。(飛行高度が低すぎるということではなく、トラッキングするには、という意味だそう)

パニック状態ではなかった?

この「too low」の後、N72EXから返答がないが、必ずしも通信が途絶えたと断言はできないのだそう。単にパイロット側の通信が拾えなかった可能性もあるという。

またフライトデータでは、このあたりでN72EXは急に高度を上げているので、管制塔の指摘に対応したのではないかという気がしないでもない。

いずれにせよ、このコミュニケーションを聞く限り、パイロットのZobayan氏は冷静さを失っていないように思える。決してパニック状態のような雰囲気には感じられないが、どうなんだろ。

というか、こういう情報がすぐ出てくるのが単純にすごい。(某国はどうなんだ)

事故の原因は調査が始まったばかりだが、最終的なレポートには1年以上かかるとも言われている。