高レベルのアンフェタミン
2017年11月7日に自身の操縦する自家用飛行機(ICON A5)が墜落して死亡した、元メジャーリーグ投手のロイ・ハラディ氏の体内から、多量のアンフェタミンが検出されていたと複数のメディアが報じている。
NTSB: Baseball Hall of Famer Roy Halladay had high levels of amphetamines in his system and was doing extreme acrobatics when he lost control of his small plane and crashed in 2017, killing him,
— AP Sports (@AP_Sports) April 15, 2020
ハラディ氏の血中のアンフェタミン濃度は治療レベルの約10倍もあり、さらに高レベルのモルヒネや抗うつ剤も含まれていたため、操縦の際に判断力を失う危険があったという。
アクロバット飛行
またハラディ氏はその状態でエクストリームなアクロバット飛行を行い、メキシコ湾に墜落したと報告されている。
TMZ Sportsによると、高度約100フィート(30m)の高さから海面すれすれ約5フィート(1.5m)の高さまで急降下し、また上昇するという事を繰り返していたという。目撃者が撮影した映像を公開しているが、撮影者は思わず「WTF」とつぶやいている。
この後しばらくして飛行機は墜落したという。目撃していた船が墜落現場に駆けつけた様子も公開しているが、機体は木っ端微塵だった。
購入後1ヶ月も経たずに事故
ハラディは2013年に現役を引退後、操縦士免許を取得。2017年10月に念願のICON A5を購入した。それから1ヶ月も経たないうちに墜落死している。
事故より1週間ほど前にハラディ氏は、以下のようなツイートをしている。
I keep telling my dad flying the Icon A5 low over the water is like flying a fighter jet! His response….. I am flying a fighter jet!! pic.twitter.com/30eVjz9eS6
— Roy Halladay (@RoyHalladay) October 31, 2017
Icon A5を海面スレスレで飛行するのは、まるで戦闘機を飛ばしてるみたいだ、と父に言い続けてるよ。彼の反応は・・・俺は戦闘機乗りだぜ!
不安や鬱に苦しんでいた?
またTMZによると、ハラディ氏の父親は、息子が処方薬を乱用しているかもしれない、とNTSB(国家運輸安全委員会)当局者に懸念を示していたと報じている。事故の数年前に、ハラディ氏はロラゼパム(抗不安薬)依存の解毒プログラムに参加していたとし、薬の乱用が事故の一因になったのでは、と話していたという。
記事によるとハラディ氏は検死の結果、ゾルピデム(睡眠導入剤)とモルヒネを服用していたことが明らかになっているという。またアンフェタミンの陽性反応も出ていたとのこと。
父親は事故当時、ハラディ氏が不安と鬱に苦しんでいたと話していたという。また腰痛や手術した肩などにも悩んでいたようだ。
キャリア
ロイ・ハラディ氏は米野球殿堂入りしている名投手。1995年にトロント・ブルージェイズに1巡目指名(全体17番目)され、1998年に21才でメジャーデビュー。
2002年より名実ともにエースとなり、2004年シーズンを除き、2009年までブルージェイズで2ケタ勝利を上げ、フィラデルフィア・フィリーズに移籍した後も含めると全部で10シーズン2ケタ勝利(20勝以上は3回)しており、MLBを代表する投手だった。
2013年に右肩の故障で手術をして復帰するも4勝5敗、そのまま引退している。
203勝105敗1セーブ、2117奪三振、防御率3.38
最多勝2回、サイ・ヤング賞2回、オールスター8回
完全試合1回、ノーヒットノーラン1回(NLDSレッズ戦)
ロイ・ハラディ氏
これもグランドセクスタイルに1つ足らないパターンだけど。ただ引退した頃からけっこう厳しい状態になっていたので、それが薬への依存に結びついてしまったかも。しかもこの図からすると他人からは見えにくかったのでは。
一方、アスリートとしての優れたパフォーマンスとは別に、けっこう自己抑圧がきつかったかもしれない。心理学者のカウンセリングを受けたりしているのはそれもあるのでは。
しかしグラセク足らずは、日本で薬物で捕まった人もそうだった。
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