テニス界のスーパースター、ジョコビッチ選手が新型コロナ陽性――パーティー動画に批判も

ノバク・ジョコビッチ選手が新型コロナ陽性

現在、テニス男子シングルスにおいて世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手が、新型コロナウィルスの陽性になった。

ジョコビッチ選手は自身が主催するチャリティーのエキシビション大会「アドリアツアー」に出場していたが、同大会に参加している他のプレーヤー達からも感染者が出ており、ツアーを開催したことに疑問の声が上がっている。

謝罪コメント

ジョコビッチ選手は謝罪コメントをアップしている。

■ジョコビッチ選手の謝罪声明全文

皆さん、こんにちは。私たちはベオグラードに戻ってきましたが、私と(妻の)エレナはCOVID-19との検査で陽性でした。子供たちは検査で陰性でした。14日間は自主隔離して、5日後に再検査します。

私たちの大会が迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ありません。主催者と私がこの1カ月間に行ったことはすべて、純粋な心と誠意によるものでした。私たちは、この大会がすべての健康に関する規定を満たしていると信じていました。また、私たちの地域の保健状況は良好で、慈善目的のために人々を団結させること信じていました。私たちは間違っていたし、(ツアーの実施は)早すぎました。感染症の全ての事例について、私がどんなに申し訳なく思っているか十分に表現できません。

アドリア・ツアーに参加された方、あるいは参加者の周囲にいた方は、検査を受けてソーシャルディスタンス(社会的距離)を取ってください。ベオグラードとザダールの人々のために、私たちは近い将来に医療資源を共有するつもりです。大会の残りの期間は中止となりましたが、影響を受けた全ての方々に注目していきたいと思います。皆様のご回復をお祈り申し上げます。
【出典元】ジョコビッチ選手、新型コロナ感染。ツアー開催を謝罪「私たちは間違っていた」(全文)/HUFFPOST

アドリアツアーから感染者

コロナ禍で3月よりテニスツアーが中断する中、ジョコビッチ選手はファンを楽しませようと、地元のセルビアなどバルカン半島を転戦する「アドリアツアー」を主催した。

アドリアツアーは6月12日にセルビアの首都ベオグラードからスタートし、第1週目は4000人の観客を集めたという。
しかし20日以降に、3人の選手が新型コロナウィルス陽性になっていた。

・グリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)世界ランキング19位
・ボルナ・チョリッチ(クロアチア) 〃 33位
・ヴィクトル・トロイツキ(セルビア) 〃 184位

このうちトロイツキ選手は妊娠中の妻も陽性が判明しており、その他の選手の家族からも感染者が出ていたといい、大会の感染対策が不十分だったとの批判が起きていたようだ。

いずれにしてもこの事態を受けてツアーは21日に中止された。

それまでもジョコビッチ選手は、今年8月に予定されている全米オープンの衛生管理規定に「極端すぎる」との不満を漏らしたことで物議になっていた。

パーティー動画が拡散

これに追い打ちをかけるように、ベオグラードでの試合の数日前に、ジョコビッチ選手らが地元のクラブでパーティーを楽しんでいる動画がネットで拡散され、波紋を呼んでいる。

少なくとも動画に写っている範囲においてマスクを着用している人は見当たらず、またソーシャルディスタンスなどお構いなしに盛り上がっている。

さらにジョコビッチ選手らは上半身裸で踊っていたりして、これでは批判されても仕方がない。

ノバク・ジョコビッチ選手

ノバク・ジョコビッチ氏

今のところジョコビッチ選手に症状は出ていないとのことだが、これ見るとたしかに新型コロナウィルスに感染しても全然おかしくないので注意が必要かと。

しかも今回アドリアツアーを主催したのはこの人にとってちょっと時期が悪かったかな。感染対策が不十分なまま開催したことといいパーティーの件といい、彼にとって悪い流れになってしまうのはそういうことだろう。

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