どこで間違えてしまったのか
【1月20日】
すでにユタ州に戻っていたパトリック・バーン氏のもとに、ホワイトハウスのスタッフから2本の電話が入る。それぞれ別々の人物からだったが、内容は一致していた。
その内容とは・・・
【1月18日】
ホワイトハウスとのお別れが近づいていた。
トランプ氏に忠実な若いスタッフ達が、選挙について話していたという。
「どこで間違えてしまったのか」――
トランプ氏「それだけか?」
この時の話はパウエル弁護士・フリン将軍・バーン氏が立てた戦略に及んでいた。トランプ氏も20分間ほどその戦略について検証した後に、怒ったように言ったという。
「それだけか?」
「バーンがやりたかったことは、それだけか?」
「6つの群で投票用紙を数えることだけなのか?」
バーン氏の逆転戦略
そう、バーン氏のアイデアは簡単だった。
- すでに証拠があり、トランプ大統領は外国からの干渉があったと認める
- その上で、連邦軍なり州兵なりDHSなりFBIの軍を派遣して、問題のあった6つの郡の投票用紙を調べ直し、ライブストリームで中継する
- 投票に不一致があった場合、州に説明させるか、軍が再選挙を命令する
- そうすれば1月20日までにすべて完了することは可能かもしれない
バーン氏の戦略があまりに簡単だったのに対し、トランプ氏は今さらながらに興奮し、可能性を見出していたという。
結局その日の会議は1時間以上に及び、若いスタッフたちは残された2日間でそれを実行する方法を検討するよう、トランプ氏から命じられた。
しかしその1時間後に電話があり、作戦の中止を命じられた。
――トランプ氏は上級顧問たちと協議し、思いとどまるよう説得されたのだ。
パトリック・バーン氏の手記【第5章】
パトリック・バーン氏の手記の第5章がアップされた。1/6-1/20までのタイムライン。
繰り返しになるが、これ本にするべきだよなあと思ってしまう。
ただ尼は取り扱わないかもしれない(笑)。
手記の前半は、1月6日の国会議事堂襲撃事件の検証だが、長くなるので触れないでおく。
ただ興味深かったのは、銃撃で亡くなった女性アシリ・バビットさんを撃った警官について触れられているところ。
この警官は今のところメディアに名前が一切出てきていない。
それも不思議だが。
ラトクリフ・レポート――なぜ遅れたか
【1月7日】
ラトクリフレポートが提出された。
実はこの部分は、私の認識と違っており意外だった。
12月18日が提出期限だったはずのラトクリフ国家情報長官のレポートは、けっきょく年明けまで長引いた。その理由は、外国からの干渉を隠蔽しようとする勢力による圧力があった、と認識していたが。
しかしバーン氏の手記によると、少々違っていた。
ラトクリフ長官は、次期大統領を選ぶプロセスを政治化してしまうので、レポートをこれ以上早く提出したくなかった、と主張したという。
つまりラトクリフ長官も日和見だった、別の共和党員だった、とバーン氏は言っている。
ジュリアーニ弁護士
【1月7日】
ジュリアーニ弁護士から電話があり、バーン氏は呼び出されたという。「そろそろ手を引く段階だが、意見を聞きたい」とのことだった。
上に書いたアイデアを述べたところ、ジュリアーニ氏のチームも賛同し、議論が活発になったという。よし、大統領に電話だ。
しかし去り際にジュリアーニ氏は言う。
――「あと1ヶ月あればな」
彼らには何も変えられない
バーン氏手記から引用
Watching them trying to get anything done was like watching half-a-dozen monkeys trying to fuck a football.
「彼らが何かやろうとしているのを見ると、半ダースの猿がフットボールに○○ックしようとしてるのを見るかのようだ」
They could have had another decade and it would not have made a difference.
「彼らはあと10年やっても何も変えられないだろう」
バーン氏は2ヶ月間彼らと一緒に仕事をしたが、この日ジュリアーニ氏は初めてシラフだったという・・・
最後に
もちろん手記はバーン氏の視点から書かれているもので、解釈は個人個人によると思う。
ただ冒頭にあるように、2名のホワイトハウススタッフの電話内容が一致していたということなどから、ある程度の評価はできるのでは。
まあトランプ氏は裸の王様だったかもしれないね。6つの群で再集計させることさえ、取り巻きに抑え込まれた。
いずれにしてもバーン氏いわく手記はここまでで、最後はあとがきを残すのみだという。
そちらの方も楽しみに待ちたい。
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