パトリック・バーン氏の手記・第6章
さてパトリック・バーン氏の手記第6章パトリック・バーン氏の手記第6章がアップされた。おそらく最後の章だと思う。
この章はこれまでのようなタイムライン的記述はなく、大統領選で起こったことやそれぞれの人物について、バーン氏の認識や考察などをまとめたものとなっている。
まず最初に梅田大統領についての記述があるが、バーン氏自身が直接関わった人物ではないのでここでは省かせていただく。
まあMLBのバリー・ボンズやロードレースのランス・アームストロングを引き合いに出しているのは興味深いのだが。(※ボンズもアームストロングも、それぞれのスポーツで傑出した成績を記録したが、後にドーピングが発覚している)
計画を信じる?
- トランプ氏はまだ大統領
- 軍が支配している
- 計画がある
- 今起きていることは4次元のチェスの罠
- 3月4日にトランプ氏が大統領就任
- 企業が潰れ共和国に戻る
すでに国防総省内のトランプ派の人たちは全て去ったと。3月4日にトランプ氏がホワイトハウスに復帰する準備をしている秘密工作員のネットワークなどもない。
残酷な事実は、すでに新大統領になっているということだ。
「嵐が近づいている」などという妄想に取り憑かれるな、と述べている。
人物について
シドニー・パウエル、マイケル・フリン
バーン氏がここ数カ月の間に会った人物の中で、完全に信頼でき、保証できる人物としてこの二人を挙げている。
二人は完全にアメリカを救うことを目的としており、自分のためのことは何もしてないのだと。彼らは「ディフェンディング・ザ・リパブリック」という組織を立ち上げ、そこで募った資金で歪んだ選挙と戦い、適切な候補者を見つけることを目的としている。
ルディー・ジュリアーニ
バーン氏は決してジュリアーニ氏をこき下ろしているわけではないという。長年尊敬しており、偉大な人物だと思ってきたと述べている。
ただ今回の大統領選のような、サイバー問題を含む複雑な訴訟を管理するには、76才のお爺ちゃんには荷が重かったと。
来る日も来る日もポッドキャストに精を出し、時代遅れなトリプルのスコッチを投げ返しているようでは、こういう仕事はおぼつかないだろうと。さらにジュリアーニ氏は「誰が主役をゲットするか」というようなジェラシーに駆られているとし、また女性と平等に仕事をすることに慣れていないタイプだ、とも。
要するにもうお爺ちゃんなんだと。お爺ちゃんは好きだけど、自由社会の運命を掛けるべき対象ではない、それがトランプ氏の側にいたのがミスだった、このミスがあったからこそ、勝利があり得なかったのだとも。
ジュリアーニ氏のチームには優秀なメンバーもいたが、その上に立つトップがダメだったので、勝利は不可能だったんだろうと。
ドナルド・J・トランプ
トランプ氏については、予想していたよりも賢い人物だったと書いている。そして予想していたよりもソフトな口調で礼儀正しかったとも。いつも主要メディアが言うような、モンスターではなかったのだと。
ただトランプ氏のリーダーシップについて、何百万人ものスタッフを抱える事業家より、ブランディングやマーケティングのような方が適していると思うとも言っている。
また重要なこととして、トランプ氏も74才という年齢であり、その長い人生の中で多くの友人を失ってきたのだろう。そんな中で、おそらく残った友人に固執しすぎている(ジュリアーニ氏のような)。トランプ氏はその忠誠心から、ジュリアーニ氏にしがみついてしまった。
あのしどろもどろの黒い汗の記者会見の後でさえ、トランプ氏は「ルディが指揮しない解決策は考えてない」と2回も言い放ったという。それほど忠誠心を持っていたのだと。
降りたかった?
トランプ氏について知っておくべきもう一つのこととして、ある時期にトランプ氏は座から降りたいと思ったかもしれない、と述べている。それは年齢からくるものだったかもしれないし、(以前に書いた)家族への脅迫かもしれないが、次のステップに進むこと、そしてゴルフを楽しみにしていた可能性は十分にあると言っている。
もしそうだとしたら、トランプ氏にはさらなるパワーが必要だと。エリートたちが国を売ってしまったため、国民は苦しんでいる。国民はそんなエリートに対抗して、立ち上がろうとするトランプ氏という目で見ている。それが魅力であり、個人的な欠点を逆転させている。
トランプ氏は自分自身を直感的だと思いこんでいて、細かいことは周囲のスタッフに任せていた、しかしそのスタッフの選択がまずかったのだと。
おそらくマイケル・フリン氏が辞任した後のトランプ氏は、官僚機構に操られてしまったのだろう。もしフリン氏が側にいたら、歴史は全く変わっていただろうと確信する、と書いている。
(注:フリン氏はロシアゲート疑惑で2017年2月に大統領補佐官を辞任→後に無実が証明される)
あの国
この後の文章は選挙で起こった事、パンデミックの影響、大きな国についてなどが続く。
バーン氏は今後、梅田大統領が大きな国に便宜を図るのか、見ていくと言っている。
まあレビューを見ても今後に不安を持つ人達が多い印象だが、そんな中で目に止まった一つに、発電プラントで30年以上勤めてきた人のレビューが興味深かった。
そのレビュアーが言うには、送電網を制御するソフトウェアには2種あり米国製と○国製。コストに優れる後者はO政権に称賛され、今も多くで使われているという。
いろいろあるんだなと。
最後に
いずれにしてもパトリック・バーン氏の詳細な文章、いやインサイダー情報ともいえるか、最後まで読み応えがあり非常に興味深い内容だった。もちろんバーン氏の視点で書かれているものであり、どう思うかは個人の捉え方だろう。
ただ各章についてレビューも多く、トランプ派たちにとっては大きな意味があったのでは。
惜しむらくは、この手の内容はおそらく検閲によって、なかなか一般民の注目は浴びにくいかもしれないのが残念かなと。
ちなみにバーン氏のWikipediaを見ると、ケンブリッジ大学で修士号・博士号を取得、北京師範大学から証明書を取得、ダートマス大学で中国研究の文学士号を取得、スタンフォード大学で哲学の博士号を取得し指導員としても勤務していたようだ。
バーン氏はもともとトランプ氏やその周囲とコネがあったわけでなかった。
たまたま偶然訪ねてきた友人から、選挙の企みがあることを知らされた。しかしその友人は飛行機事故で突然亡くなってしまう。
その友人の葬儀の場で、調査チームのメンバーと知り合うことになり、自分も参加したのだという。
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