ファウチ博士のメールが公開、中国当局者との親しいメールやり取りが発覚

ファウチ博士のメールが公開

さて国立アレルギー感染症研究所所長アンソニー・ファウチ博士のメールが開示されて話題になってます。

これは、最近注目されているファウチ博士と中国との関係性に対する疑惑に関して、メディアや関連団体が情報公開法に基づいてメール開示を請求したものと思われます。

今のところ決定的なものは見つかっていないようですが、中には中国側との親密な関係を匂わすメールもあり、物議になっています。(※その後疑わしいメールが続々と確認されています)

中国当局者との関係が発覚

ワシントンポストは、2020年3月~4月の間にファウチ博士がやり取りした866ページに及ぶメールを入手しています。

公開されたメールによると、ファウチ博士と中国疾病対策センター長ジョージ・ガオ氏との親しいメールのやり取りが含まれており、関係性に疑念の声が上がっているようです。

先ごろファウチ博士は、NIH(米国国立衛生研究所)から武漢ウィルス研究所に60万ドルの助成金が支払われていたことを認めています。

中国疾病対策センター長との親密なやり取り

ガオ氏は3月にサイエンス誌のインタビューで、ファウチ博士を含む米国の専門家たちが「マスクを着用する必要はない」と米国民に伝えたのは「大きな間違いだ」と述べていたようです。

その後3月28日にガオ氏からファウチ博士に宛てたメールで、サイエンス誌に対するファウチ博士の反応を気にしています。

「サイエンスのインタビューを見ました。なぜ他者のことを”大きな間違い”などと言ってしまったのか。あれは記者のワードチョイスです。ご理解いただけることを願います。地球からウィルスを排除するために一緒に頑張りましょう。」

これに対してファウチ博士は「完全に理解しています。問題ありません。一緒に乗り越えましょう」と返信しています。

突然の手のひら返し

このメールのやり取りがあった直後の4月3日に、突然ファウチ博士がマスク着用の必要性を米国民に訴えはじめたとのことです。

この手のひら返しは、多くの専門家や国民から非難を浴びたようです。

これに対してファウチ博士は、医療関係が防護服を確保するのに四苦八苦している中で、一般人がマスクを必死に買いあさるのを防ぐためだった、と言い訳をしたそうです。

しかし批判の声は止まず、ファウチ博士があちこちから叩かれる中で、ガオ氏が4月8日に再びメールを送っています。

「あなたが何者かに攻撃されているという報道を見ました(フェイクニュースでありますように)。このような理不尽な状況の中で、お元気でいられることをお祈りいたします。」

ファウチ博士は3日後に「ご親切なメッセージありがとうございます。世の中にはクレイジーな人たちがいますが、全て順調です。」と返信しました。

問題なのはこの頃すでにトランプ大統領が、ファウチ博士と中国が協力関係にあったことを暴露していたからです。これらのメールは、そんな中でやり取りされたものです。

ファウチ・フィーバーを快く思っていなかった?

他にもビル・ゲイツ氏と電話で話し、ゲイツ財団と協力して枠珍を開発する案について話し合ったことなどが明らかになっています。

面白いのは、一時期ファウチ博士が米国内で人気になり、キャラクターグッズやお菓子などが売り出されたり、極端なものになるとセックスシンボル的に扱われたりして、一種のファウチ・フィーバー状態になっていたのを、本人は歓迎していなかったことが一連のメールでわかったことです。

ファウチ博士はこのような状態を「我々の社会は完全に狂ってる」と知人にメールしています。

最後に

開示された中で、いくつかのメールにはマスキング(黒塗り)があったようです。

いずれにしても、このようにメール開示請求ができるのがアメリカらしいと思います。まあこれもぶり返しですが。

ではこの辺で失礼します。

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