米国が誤爆を認めて謝罪
以前取り上げた、米国がISIS-Kのテロ関係者とみられる人物をドローン攻撃によって殺害した件で、米国が誤爆を認めました。
この攻撃で殺害されたのはISIS関係者ではなく、米国のNGO団体に勤める民間人ではないかとニューヨークタイムズ等がスッパ抜いていたのですが、その後の調査の結果、米国防総省は誤爆を認めて謝罪しています。
BREAKING: Innocent civilians, not extremists, were killed in Aug. 29 U.S. drone strike in Kabul, the head of U.S. Central Command says. https://t.co/Fc2rSy48W1
— The Associated Press (@AP) September 17, 2021
8時間も追跡
現地2021年8月26日にアフガニスタン・カブールの国際空港付近で、ISIS-Kと見られるテロリストによる自爆テロが起き、米国兵13名を含む100人以上が死亡しました。
バイデン大統領は会見で「我々はあなたを追い詰めて、代償を払わせる」と述べ、報復攻撃を示唆しました。
米国の情報機関は『白いトヨタ・カローラ』が米軍に攻撃を仕掛けるとの情報を入手したとのこと。8月29日の朝、カブールの市内で白のカローラを見つけた米軍は、この車を8時間にわたってドローンで追跡したといいます。
そしてカブールの空港から数マイル離れた地点で、攻撃を決定しました。
米国は当初、この決定は「妥当で確実性」に基づいた真摯な信念によって行われた、と述べています。
「恐るべき過ち」「ISISとは全くの無関係」
しかし米軍のドローン攻撃のターゲットになったのは、米国に本部があるNGO団体「NEI」に14年間勤務する43才の電気技師ゼマリ・アフマディ氏が運転する車でした。
米軍中央司令部の責任者フランク・マッケンジー海兵隊大将は「あの攻撃で、7人の子供を含む10人の民間人が悲劇的に亡くなった」と述べました。「さらに、この車両と死亡した人たちがISIS-Kと関係があったり、米軍にとって直接的な脅威だった可能性は低いと考えています」
またロイド・オースティン国防長官は声明の中で「恐るべき過ち」だったとし、この車の運転手とISISの間には何ら関係がなく、この日のアフマディ氏の行動は「まったくの潔白で、我々が信じていた差し迫った脅威とは全然無関係だった」と述べました。
水のタンクを爆弾と勘違いか
アフマディ氏は午前9時35分頃にNEIの現地事務所に到着した後、同僚と共にタリバンが支配する警察署に行き、避難民に食糧を配給する許可を求めに行ったようです。
午後2時頃に事務所に戻り、タンクに水を汲んでいた映像が監視カメラに残っていたとのこと。アフマディ氏の家の付近の水道が断水したため、家族のために水を汲んで持ち帰るつもりだったようです。
一方米軍のドローンは、アフマディ氏が荷物を積んでいるのを確認(攻撃用のものだと勘違い)し、追跡しました。
目撃者によるとアフマディ氏が家に着いたとき、子供や親戚たちが駆け寄ってきて挨拶をしようとしたといいます。
その瞬間、ドローンからヘルファイアミサイルが発車され、車が吹っ飛びました。
亡くなった人たち
亡くなった10人の中には、7人の子供が含まれていました。
US drone strike that Pentagon said killed Kabul suicide bomber actually 'killed aid worker and seven children https://t.co/EJ0jWGLSf9
— Daily Mail Online (@MailOnline) September 11, 2021
アフマディ氏と、その子供ザミール氏(20)、ファイサル氏(16)、ファルザド氏(10)
アフマディ氏のいとこナゼル氏(30)、甥アーウィン氏(7)、ベニヤミン氏(6)、ハヤット氏(2)
そして3才の女の子2人=マリカちゃんとソマヤちゃんです。
女の子もかわいいけど、男の子がイケメンでしたね。
R.I.P.
バイデン政権、持ってない?
まあ完全なる失態でしょう。
この誤爆もそうですが、ワクチンブースターもFDAの諮問委員会が却下し、フランスとも潜水艦の販売で一悶着起きていいます。
そんなわけでいまバイデン政権は風当たりが強い状況です。
アフガニスタンの米軍撤退で支持率が落ちましたし、言い方はあれですが「持ってない」といわざるを得ないのかなと。
ではこの辺で失礼します。
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