軍の上層部を批判した動画が話題
アフガニスタンの米軍撤退に関して、軍の上層部に説明責任を求める動画をSNSに投稿した海兵隊司令官が解雇されたことが話題になっています。
STORY: Marine Commander Stuart Scheller relieved of duty after calling out senior leaders in a viral video for Afghanistan's failureshttps://t.co/0F10wCUcY2
— Insider Paper (@TheInsiderPaper) August 27, 2021
海軍の上級歩兵訓練大隊隊長だったスチュアート・シェラー氏は、「私は17年間戦ってきた」といい、「上級リーダーたちに説明責任を求めると言うことで、すべてを投げ出してもいいと思っています。」と、8月26日にFacebookとLinkedInに動画を投稿しました。
「誰も説明責任を果たさない」
シェラー氏は動画で「外交政策レベルでの無能さに対する不満と軽蔑が高まっているため、上級リーダーたちに具体的に質問がしたい」と語り、
言いたいことを言うためには、現在の大隊長の地位や職、家族の安定を危険に晒すことも厭わない。
人々をこれほどまでに掻き乱している理由は何なのか。
戦場の海兵隊員が誰かを失望させたからではなく、上級リーダーたちが失望させたからでしょう。彼らは誰も手を上げて説明責任を果たそうとせず、”我々がこれをぶっ壊した”とも言わないのです。
いつまでもアフガニスタンにいなければならないとは言いません。
ただ、言いたいのは「あなた達の中で、全隊を撤退させる前に、戦略的空軍基地であるバグラム飛行場を立ち退くのは良くないアイデアだと、自分の地位を投げ出してまで言えた人がいましたか?
誰がそんなことをしたんですか?
そして「経済・企業・政治・軍の幹部などの軍産複合体は、約束を守っていないのです」と主張しました。
案の定、ソッコーで解任
翌27日、シェラー氏は解任されたことを公表しました。これもキャンセルカルチャーの一種ですかね。
「すべてのSNSの友人たちへ。本日14:30、私は信頼と信用の欠如を理由に解任されました。」
アメリカには多くの問題がありますが、自分の故郷であり、3人の息子が大人になる場所でもあります。アメリカは混沌とした霧の中でも引き続き光を放っています。海兵隊のキャリアが終わっても、私は新たなスタートを楽しみにしています。
シェラー氏は不平不満タラタラだけの軍人ではないようです。シンシナティ大学を卒業し、会計学の学士号を取得、士官候補生学校を経て2005年12月に第8海兵隊第1大隊に入隊しています。
小隊長を務めた後、2006年にイスラエル-レバノン紛争でベイルートから米国人を脱出させる作戦に参加しています。翌年にはアルファ中隊の幹部としてイラクに派遣され、射撃支援のリーダーを務め、その後モハベ・バイパーやラマディへでもこの任務に就いたとのことです。
2010年にはアフガニスタンへの派遣を希望し、JIEDDOという組織のリーダーを務めています。オペレーションオフィサー、中隊長、ウォーファイティング・ディレクターなどを歴任した後、軍事科学の修士号を取得しています。
2021年6月には上級歩兵訓練大隊の指揮官に就任しました。
支援の声も多く
解任という残念な処分を受けましたが、シェラー氏の動画は多くの反響を呼びました。
一部では、軍服のまま上官に対する批判を述べたことが叩かれていますが、多くは共感した声が多いようです。
また多数の退役軍人たちがシェラー氏への支持を表明し、復権を求める草の根運動を開始したとも言われています。
ではこの辺で失礼します。
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