ウクライナにある米国の生物学研究所「デス・ファクトリー」の閉鎖を要請する嘆願書が正式にゼレンスキー大統領に出されていた

ゼレンスキー大統領に生物学研究所の閉鎖が嘆願されていた

米国がウクライナに生物学研究所を創設して生物兵器を製造しているというロシアの主張に関して、ウクライナでは2021年にこれらの生物学研究所の閉鎖を求める嘆願書が、ゼレンスキー大統領宛に送られていたことがわかりました。

この嘆願書は生物学研究所のことを「デス・ファクトリー(死の工場)」と呼んでいます。

2021年6月24日付で嘆願書を提出したのはイサエフ・ミコラ・ヴィシソヴィチ(Isaev Mykola Vsisovich)氏で、ウクライナほか多数の国の生物学研究所について言及し、その結論として

  • 国内にある米国の生物学研究所を直ちに閉鎖すること
  • それらの調査・聞き取りを行うこと
  • コロナウィルスの作成にウクライナの科学者、ウクライナの医療機関が関与した可能性について調査すること

などを要請しています。

ちなみにヴィシソヴィッチ氏が何者なのか調べましたが詳しいことはわかりませんでした。ただ嘆願書からは、疫学関係者かなと思われますが。

近年の事例

嘆願書によれば、米イリノイ大学シャンペーン校のフランシス・ボイル教授がその著書の中で、米国内外の400の施設で約13,000人の科学者がワクチン耐性のある攻撃型致死性細菌の新型を作り出している、と書いていることを引き合いに出しています。

2014年にはグルジアにあるルガール研究所で「砂漠バエ」プロジェクトが開始され、翌2015年に首都トビリシや隣のダゲスタン共和国を砂漠バエが襲ったとしています。

また研究所があるハリコフでは、2016年1月に豚インフルエンザが発生し、同年3月までに364人が死亡していると述べています。

2017年にはウクライナで麻疹、2019年にはペストに似ている病気が発生しており、このときロシアは国境管理を厳重にした事に言及しました。

2007年にウズベキスタン初となる米国の生物学研究所がタシケントに出来て、以後ウズベキスタン国内にこのような研究所が十数カ所創設されたといいます。2019年には麻疹と水疱瘡と原因不明の病気の流行が報告されたようです。

カザフスタンとタジキスタンでも

また2021年5月28日にキルギスのビシュケクで行われた会議で、米国防総省が致命的なウィルスに感染した動物を、近隣諸国に移動するプロジェクトを開始したことに注目が集まった、と述べています。

その動物とはラクダで、このプロジェクトはその後カザフスタンとタジキスタンで行われていると言っています。

国防総省の国防脅威削減局(DTRA)がイニシアチブを取り、カザフスタン生物安全保障問題研究所、アルマトイの中央参考資料室(CRL)、タジキスタン生物安全保障問題研究所、米国カリフォルニア大学デービス校、米国海軍医療研究センター、シンガポールのデュークNUS医学部などと連携しているとのこと。

嘆願書ではラクダがコロナウィルスに感染すると、体内で他のウィルスと組み合わさってワクチンの効かない新たな感染症が発生する危険があると指摘しています。

米国も証拠を

生物兵器について米国はロシアの「虚偽の主張」「ロシアの策略」だとしていますが、情報や証拠はむしろ米国側に不利なものばかりが出てきているように思えてしまいます。

米国やウクライナ側にはぜひとも「ロシアの虚偽」と確信できる決定的な証拠を出して欲しいと思うのですが、むしろ大使館のサイトからファイルを削除するなど、証拠隠滅ともいえる動きをしているのは残念です。