米国がウクライナに生物兵器研究所を建設していた――米大使館はファイルを削除するも、裏付ける文書が開示

米国がウクライナに生物学研究所を作ってウィルスを開発していた?

ここのところ興味深い情報が出ていますのでちょっと掘ってみました。少々長いかもしれませんがロシアとウクライナに米国が絡んでいるという興味深い情報です。

まずロシアが、米国がウクライナにバイオ(生物学)研究所を設立し、ウィルスを開発していたと主張しました。

しかしこれは早々に大手メディアのファクトチェックによって否定されたようです。

ロシアのラブロフ外相は3月2日に、「米国防総省がウクライナの化学・生物学施設に入れ込んでいるというデータがある。ペンタゴンは2つの生物兵器研究所をキエフとオデッサに建設し、そこで病原体を開発している。」と告発しました。

「今彼らは、これらの研究所の支配を失うかもしれないと心配しているのだ。」

これに対してUSA Today、PolitiFact、MSNなどが一斉に「ロシアのフェイク情報キャンペーンだ」と否定しました。またツイッターも、この疑惑を支持するアカウントを凍結するなどしています。

一斉にファクトチェックが発動するときって・・・わかりやすいです。

これは昨年4月にすでに言及されていた

2021年4月の時点で、「米国がロシアと中国の国境沿いで生物兵器を開発している」という疑いが言及されていました。

ロシア安全保障理事会事務局長のニコライ・パトルシェフ氏は「米国の管理下にある生物学研究所が、奇妙な偶然か、世界でかなり増えていること、それは主にロシアと中国の国境付近にあることを確かめてみることを提案します」と述べました。

一方で米国務省は、ロシアがアレクセイ・ナワリヌイ氏に毒を盛った疑惑を引き合いに出し、「自分たちのコンプライアンス違反から注意をそらそうとしている」と否定しています。

2005年、米国とウクライナは生物学研究所の協定に調印

さらにさかのぼって、2005年8月30日にワシントンポストが、ウクライナの生物学研究所が米国から援助を受ける協定に調印したことを報じています。

この協定はリチャード・G・ルーガー議員(共和党)とバラク・オバマ議員(民主党=当時は上院議員)が1年以上交渉し、合意に至りました。

記事によると、この合意によって米国から資金提供を受けるのは、オデッサにある「I.I.メチニコフ防疫科学研究所」だとしています。

この研究所は、東西冷戦時代にソ連の生物兵器工場に致死性の高い病原体を供給した「抗疫所」ネットワークの一役を担っていたとのこと。

オデッサ・・・ラブロフ外相が主張した場所ですね。

米国大使館が、生物学研究実験に関するファイルを突然削除

キエフの米国大使館によると、この協定は「懸念される病原体の統合と安全確保」と「危険な病原体による集団発生が安全保障や安定の脅威となる前の検出と報告」の支援に関わるものとしています。

しかしロシアによるウクライナ侵攻後、大使館のWebサイトからウクライナ生物兵器実験室に関する資料(pdfファイル)が全て削除されました。

ただ米国にとって残念なことに、これらのファイルはすでにネット上にアーカイブされています。

ウクライナに米軍の生物学研究所が15ヶ所も建設

インターナショナル・マスメディア・エージェンシーによると、2014年にカラー革命が起こって以後、ウクライナは米国の生物学研究所の一大拠点と化した、と報じています。

2014年~2017年にかけて、ウクライナには合計15ヶ所の米軍生物学研究所が建設され、米国防総省から予算が提供されているといいます――オデッサ、ビニツィア、ウジゴロド、リヴィウ(3)、ハルキウ、キエフ(4)、ケルソン、テルノピル・・・

これらの研究所は米国人職員を採用し、ウクライナ当局は干渉しない約束になっているようです。また、地元メディアはこれらについて書くことを禁じられているという。

「なぜみんながウクライナに興味を持つのか、その理由がわかった気がする。生物兵器研究所が8つあるのは言うまでもなく、その近くの間違ったやつは一体何なのか」

米国は禁断の実験を行っている?

上の記事によるとウクライナは近年、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ、ボツリヌス中毒、正体不明の腸の感染症、アフリカ豚コレラなどの感染が多発しているといいます。

これらの感染症予防のために多額の予算がつぎ込まれ、一部のワクチンは米国の製薬会社から購入していると伝えています。

鳥インフルエンザは、オランダのエラスムス医療センターの疫学者ロン・フォウチャー博士が、鳥インフルエンザの遺伝子を操作して、人から人へ感染する変異種を作ったことが知られています。この研究を依頼したのは米国のNIH(米国立衛生研究所)だと言われています。(GIZMODO

こうした問題についてウクライナのメディアは沈黙していますが、一方ヨーロッパなどのメディアは、米国がウクライナの国境近くで「禁断の実験」を行っていると指摘しているといいます。

ウクライナの生物実験を示す文書が公開

大手メディアがファクトチェックによって否定した、米国がウクライナに生物学研究所を設置してウィルスを開発していたという主張に関して、このたびロシアの軍事関連のニュースを扱うASB Newsが、ロシア国境付近のウクライナにおける生物学的実験を示す文書を公開しました。

【※追記】ツイートが表示されないので、検閲されてBANされた可能性があります。

速報:ロシアは、ウクライナがロシアの国境付近で炭疽菌やペストなどの生物兵器を製造したことを示す文書を公開した。ペンタゴンはそれらを破壊するよう指示した。

それは国連の生物兵器禁止第1条に違反している。これらは米国が資金を提供した研究所である。


下のリプはGoogleで英訳されたもののようです。正確かどうかはわかりません。

英訳の方を要約すると

ウクライナ保健省

2022年2月24日、政令に従いウクライナに戒厳令が敷かれた。

2022年2月24日付のウクライナ大統領令第64/2022号は、次のように要請している。

品質保証のために使用される生物学的病原体を緊急に破壊すること。
マネジメントシステムのラボラトリーテストについて、別紙の順序で説明する。

大臣
ビクトル・リャシュコ

プロパガンダに注意

今フェイク含めいろいろな情報が錯綜しているので、扇動されないよう気をつける必要があります。

この情報を信じるか信じないかはあなた次第ですが、ただこれに関して言えば、過去の報道があったり在ウクライナ米国大使館が絡んでいたりしています。

ファイルの削除も不自然に思えます。米国の主張するように、感染症の危険を防ぐために研究所を設立したのであれば、ウクライナ一国に10何カ所も必要なのかというの疑問があるし、何よりもなぜファイルを削除する必要があるのでしょう。むしろ残しておいた方が国民は安心でしょう。

これらが事実なら、ロシアだけではなく、ウクライナも米国も裏でいろいろやっていた可能性を示しています。

個人的にはプーチン大統領ほどの稀代の策略家が、単に暴走だけであのようなご乱行を起こすとはどうしても思えません。ひどいのになると、最近プーチン大統領は精神的におかしいなどレッテルを貼っていたりしますが。

ロシアもいろいろやってると思いますが、西側のプロパガンダや扇動もひどいです。