ロシアがウクライナ生物学研究所に関する新たな証拠(米高官の署名入り)を提示――複数の国が調査を要求

ロシア、ウクライナ生物学研究所に関する新たな証拠を提示

さてウクライナの生物学研究所に米国防総省が資金提供して、生物兵器を開発していたという疑惑について、新たな展開です。

ロシアが新しい証拠を提示しました。

3月18日に行われた国連安全保障理事会(UNSC)の緊急会合で、ロシア代表のヴァシリー・ネベンジャ氏は、米国の生物兵器プログラムの証拠となる文書を提示しました。

ネベンジャ氏によると、米国防総省はウクライナと協力して、請負業者「ブラック&ヴィーチ・スペシャル・プロジェクト」社に広範な権限を委ねたという。

また病原体の研究は、ウクライナ人ではなく国防総省の職員および外国人研究者によって行われたと主張しました。

ブラック&ヴィーチ・スペシャル・プロジェクト社

ブラック&ヴィーチ社は100年以上にわたって米軍の下請け業者として存在し、核兵器開発施設などの軍事施設を建設してきたという。

ブラック&ヴィーチ社のWebサイトによると、「国防脅威削減局(DTRA)は、入札でブラック&ヴィーチ社に発注した。(当社は)2008年に生物学的脅威削減統合契約(BTRIC)の一つを競って勝ちました。5年間の契約(5年間のオプション付き)は、5社の請負合計が40億ドルです」と説明されています。

米国は、ウクライナに米国が管理している生物学研究所はないとしており、ロシアの陰謀だと主張しています。しかしビクトリア・ヌーランド国務次官はウクライナに生物学研究所があると認めており(生物兵器ではないと言っている)、侵攻によりロシアに支配される事を懸念していました。

米国は2005年に、ウクライナの生物研究所に援助をする協定に調印したことをワシントンポストが報じています。

米高官の署名がある文書を提示

「簡単に言って、ウクライナ当局はペンタゴンに白紙で委任し、自国内で危険な生物学的実験を行わせているということだ。それによって、米国の請負業者はウクライナの法律により一切の税金を免除された」として、米国の高官が署名した文書を提示しました。

ネベンジャ氏は、「米国はウクライナの保健省を援助していたのではなく、ウクライナ国防相を援助していたのだ。」として、DTRAがウクライナの軍事生物学プロジェクトに直接資金を提供し、監督してきたことを示す文書を提示しました。

それによると、資金総額は3200万ドル(約38億円)にのぼるといい、ウクライナ国防省中央衛生疫学局第10地域衛生疫学支局(キエフ)、ウクライナ国防省中央衛生疫学局第27地域衛生疫学支局(オデッサ)、ウクライナ国防省中央衛生疫学局第28地域衛生疫学分室(リヴォフ)、ウクライナ国防省中央衛生疫学局第108地域衛生疫学分室(ハリコフ)などが受け取っているとのこと。

これらの研究所ではコンゴ・クリミア出血熱、レプトスピラ症、ハンタウイルスの研究をしたUP-8プロジェクト、コウモリを媒介とした感染の研究P-781プロジェクトなどが行われていたと言います。

さらにロシア国防省は、ウクライナ国民の血清サンプルをイギリス、グルジア、ドイツなどに移送したことを証明する文書を受け取っているという。

また「欧米メディアは、ロシア側が提示した資料の信憑性を疑っているが、全ての文書にはキエフの米国大使館にあるDTRAオフィスのジョアンナ・ウィントラール所長の署名がある」とし、「もし疑うなら彼女に聞いてみればいい」と強気です。

一部の国は調査するべきとの考えを示す

西側諸国やそれらのメディアは、ロシアの主張を「陰謀」だとする説を唱えていますが、その証拠は提示していません。

一方でガーナ、インド、ブラジル、ケニア、中国、メキシコ、ガボンなどの代表は、調査するべきとの考えを示しています。

メキシコ国連代表は「疑いや情報があるなら、なぜ条約(1972年生物兵器禁止条約)に則って進めないのか?」と述べたといい、ウガンダ代表は「ロシアの主張が事実かどうかを確かめるには、国際的な関連機関による調査をするしかない」と言いました。

ブラジル代表も「独立した公平な機関によって徹底的に立証されなければならない」とし、インド代表は「BTWC(生物兵器及び毒素兵器の禁止に関する条約)を高く評価しており、条約に従って対処されるべきと考える」と述べました。ガーナ代表も調査を支持しています。

中国代表は「米国はロシアが虚偽だとする証明する情報を提示」するよう求め、、ケニア代表はこの疑惑を軽視してはならないといい、「こうした極めて危険な兵器の存在に対する懸念や疑いを検証できるよう、確立された機構を活用するよう求める」としました。

西側諸国は証拠を提示せず、言うだけ番長

これに対して米国、フランス、英国、アルバニア、アイルランド、ノルウェー等の代表は、調査を明言しませんでした。

英国代表ウッドワード氏はロシアの主張を「必死でナンセンス」といい、「偽情報に費やす時間はない」と言っています。記者がロシアが提示した文書についてウッドワード氏に尋ねると、「ハッキリ言って、69ページもあって読むに値しない」と答えました。

いやー国の代表なら読むくらいするべきでしょう。子供のケンカじゃあるまいし。

米国代表は「奇妙な陰謀論」だと言っています。

以上のようにロシアは米国高官の署名入りの証拠文書を提示する一方で、西側はただ「ロシアの陰謀だー」と言うだけです。もちろんロシアが証拠文書を捏造した可能性は0%ではないですが・・・

はたしてどっちが嘘をついているのか?

リーク文書

これに関してリークも出ています。

「ウクライナ保健省の元職員」とされる人物がRedditでリークした内部文書によると、ウクライナの生物学研究所は国防総省の請負業者はアクセスできたが、独立した専門家はできなかったという。

ブラック&ヴィーチ社は、DTRAのプログラムで生物学の研究に関与した全ての研究所で、自由に活動できるフルアクセス権を与えられていたとのこと。

2019年7月2日にウクライナのYlana Suprun保健大臣からDTRAに送られた手紙に記されています。

一方で、科学専門誌「Problems of innovation and investment development」の専門家が研究所にアクセスすることは拒否されています。

別の会社も

また別の情報ですが、ブラック&ヴィーチ社に関係する別の米国企業の名前も上がってますね。

その会社はウクライナで生物学研究所を運営しており、エコヘルス・アライアンス、世界経済フォーラム、ジェフリー・エプスタインらと関係のある人物によって設立されています。

その人物は、ハンター・バイデンちゃんの会社ローズモント・セネカ社からも資金提供を受けているという。さらにG○○gleからも資金が。

ビッグネームやあの疑惑団体の名前が出てきましたよ。

あまり書くと検閲されそうですが。

いずれにしろウクライナとロシアの問題は、単純ではないですね。