イーロン・マスク「ツイッターのトップから退くべきか」に、「ノーギャラで代表やらせてくれ」という人物が現れる

マスク「ツイッターのトップから退くべきか」アンケート

複数の左派ジャーナリストのアカウントを停止したことで、イーロン・マスク氏への風当たりが強くなっています。

ツイッターは先ごろマスク氏のプライベートジェットをリアルタイムで追跡するアカウントを凍結し、それを共有したジャーナリストのアカウントも次々と停止されました。個人情報に関するポリシーに違反した疑いがあるという理由です。

しかしこれが物議を呼び、マスク氏は停止したアカウントをすぐに復活させるべきかアンケートを実施したところ、「今すぐ」という回答が多かったため、一部を除いて解除されました。

またFacebook、Instagram、Mastodon、Truth Socialなど他のSNSプラットフォームのコンテンツのプロモーションを禁止する方針を発表したことで、反発に遭っているようです。

批判の声が高まる中、マスク氏はツイッターのトップから退くべきかアンケートを実施しました。

プライベートジェットをリアルタイムで追跡

以前からマスク氏のプライベートジェットのリアルタイム追跡情報を投稿していたのはElonJet(@ElonJet)というアカウントで、これを書いている現在も凍結されたままです。

このアカウントはジャック・スウィーニーというセントラルフロリダ大学の学生が運営しており、マスク氏は以前から本人に連絡を取りアカウントの削除を依頼していましたが、受け入れられずそのまま運営されていました。

誰しもネット上で居場所を特定されるのは気持ち悪いことですが、特にマスク氏はツイッター買収以来、左派に敵視されているので、本人も暗殺の危険を感じていると発言しているように、身の安全には特に注意したいでしょう。

そんな折りに、マスク氏の身の回りに事件が起こります。

マスクの息子の乗った車がストーカーに追いかけられる

12月13日の夜、マスク氏の息子(X Æ A-12という名前)が乗っていた車を、ストーカーが追跡していたという。翌日マスク氏はツイッターでその事実を明かしました。ストーカーは動画に映っています。

マスク氏はスウィーニーに法的措置を取ると書いているので、もしかしたらElonJetの追跡情報がストーカーの役に立ったのかもしれません。

私は少し前にこのブログで「今後マスク氏は身の安全に注意」と書いたんですが、やはり起こりましたね。

昨夜、ロサンゼルスでリルX(息子)を乗せた車が、(私だと思っていた)狂ったストーカーに尾行され、その後、車の動きをブロックされ、ボンネットに乗り上げた。

スウィーニーと私の家族に危害を加えることを支援した組織に対して、法的措置を取るつもりだ。

ElonJet共有ジャーナリストのアカウントを停止

この事件の翌日、マスク氏は14日に以下のように投稿しました。

「リアルタイムの位置情報を晒すアカウントは、身体的安全性を損なうため停止されます。リアルタイム位置情報のあるサイトへのリンク掲載も含みます。

少し遅れて移動した場所を誰かが投稿することは、安全上の問題ではないので、OKです。」

その上でツイッターのポリシーを更新し、個人の住所や位置情報を共有することを禁止しました。

さっそくこの日、ElonJetのアカウントが凍結されています。

またその後、ElonJetの情報を共有していたジャーナリストたち=元Voxのアーロン・ルパー氏、CNNのドニー・オサリバン氏、ニューヨークタイムズのライアン・マック氏、ワシントンポストのドリュー・ハーウェル氏、The Interceptのマイカ・リー氏、キース・オルバーマン氏らのアカウントが一時停止されたのです。

当然のごとく左派メディアは反発し、マスク氏を非難しました。またスウィーニー氏はインタビューで「(マスク氏は)言論の自由だと言ったが、彼はその逆を行っている」と語っています。

いや実際に危険な目に遭ってるんですけどね。

ノーギャラで代表やらせてくれ

上のような経緯があり、マスク氏はトップから退くべきかのアンケートを実施しました。

ただマスク氏は、後継者がいないとツイートしています。

「実際にTwitterを存続させることができる人は誰もいない。後継者がいないのです」

そんな中、人気ポッドキャストのホストで、コンピューター科学者でもあり、人工知能研究者のレックス・フリードマン氏が、ノーギャラでツイッターのCEOになりたいと申し出ています。

フリードマン氏は、「楽しい提案だ。少しの間、ツイッターを運営させてくれ。給料はいらない。全部込みで。偉大なエンジニアリングと、世界中の愛の量を増やすことに集中する。万が一にも役に立つことがあればと思い、申し出ただけです。」

しかしマスク氏はこれに厳しい答えを突きつけています。

「あなたは痛みがとても好きなんでしょう。一つの問題として、あなたはツイッターにそれまで蓄えたお金を投資する必要があり、ツイッターは5月以来、破産の危機に瀕している。それでも仕事をしたいんですか?」

フリードマン氏はそれにひるまず、「我々はそれを好転させる」と答えました。

レックス・フリードマンについて

フリードマン氏は旧ソ連で生まれ、11才の時に家族と共にアメリカに移ってドレクセル大学で電気・コンピュータ工学の博士課程を修了しました。

2018年にポッドキャストを始め、2022年4月時点でメインチャンネルでは購読者245万人総再生回数3億2千8百万回、サブチャンネルでは77万人2億3千万回だという。

彼のチャンネルはゲストの多彩さで知られているといい、これまでジャック・ドーシー、イーロン・マスク、ジョー・ローガン、ベン・シャピロ、オリバー・ストーン、カニエ・ウェスト、マーク・ザッカーバーグ、グリムス、ジョージ・サンピエール、などがゲスト出演しているという。

蛇足ですが、あのエドワード・スノーデン氏も名乗りを上げています。「私はビットコイン支払いで承ります」

ジョークかもしれませんが。


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