タッカー・カールソンがTwitterで復活、イーロン・マスク「契約はしてない」その裏の意味とは

タッカー・カールソン、ツイッターで復活

タッカー・カールソン氏がツイッターで復活するようです。

現地5月9日に新たな動画を投稿し、「もうすぐ、私たちが過去6年半やってきた番組の新しいバージョンをTwitterに持ち込むことになる」と述べました。

先ごろお伝えしたように、カールソン氏は他のメディアから巨額のオファーがきていると言われており、中にはバリューテイメントのように5年間で1億ドルのような大型提示があるにもかかわらず、なぜ復活の場としてツイッターを選んだのでしょう。

カールソン氏は「何を言ってはいけないかというルールがすべてを規定している。人々が真実だと思うことを言うことが許されないなら、自由な社会はありえない。」と述べ、

「言論の自由を認めるプラットフォームは、もうあまり残っていない。世界で最後に残っているビッグなものはTwitterだ。」

確かに日本でも、ジャニー喜多川氏の性加害についてメディアは触れてはいけないみたいですから、今の世の中で言論の自由が保障されているとは言い難い。

イーロン・マスク「いかなる契約も交わしていない」

先ごろAxiosは、カールソン氏がマスク氏と接触したことを報じました。ただその時は、具体的な話はなかったと伝えています。

今回カールソン氏が復活することになった事について、ツイッター社オーナーのマスク氏は、カールソン氏と「いかなる契約もしていない」とツイートしています。

マスク氏はカールソン氏の動画に返信する形で「このプラットフォームでは、放送という一方通行とは異なり、人々はどんな発言であれ、対話し、批評し、反論することができる。」と述べ、

「私たちはいかなる契約も交わしていないことを明言しておきます。」

そして報酬については「タッカーには、すべてのコンテンツクリエイターと同じルール&報酬が適用される。報酬とは、購読者数と広告収入シェア(近日公開)を意味し、購読者数とコンテンツに関連する広告閲覧数の関数である。」と説明しました。

「いかなる契約もしていない」・・・この意味は、まだ残っているといわれるカールソン氏とFOXとの契約で、他のネットワークでの放送をしてはならないという規定をかいくぐった、賢いやり方だと言われています。

ドミニオンとの和解が理由か

そもそもFOXが突然カールソン氏を外したことについて、まだ理由は明らかになっていませんが、これについてAxiosは、ドミニオンとFOXとの和解がその理由だと報じています。

記事では事情に詳しい人物の話として、FOXとドミニオンとの和解の一環として、カールソン氏が外されたと聞かされたという。つまりカールソン外しは和解の条件に入っていたということですかね。

しかしFOX側もドミニオン側も、これについて否定しています。

ただもしこれが事実だとしたら、ドミニオンについて過去のストーリーをご存じの方は、なるほどと感じた人もいるかもしれません。なぜなら来年は大統領選挙なのです。

カールソンはFOXを告発

復活に先立ち、カールソン氏の弁護士は5月9日にFOXを契約違反で告発したとのこと。これは動画で発表する前に書簡で送られたという。

こうすることで、もはや契約は有効ではないと主張し、新たな活動をする自由を手に入れる作戦のようです。

つまり復活を先に発表してしまうと、カールソン氏の方が先に契約を破ったことになってしまうため、事実上、FOXが先に契約を破ったと主張しているようです。

土は風を遮ります。

これまではパワーバランスが土でしたので、権力側の検閲やメディアの忖度がまかり通ってきました。

しかし時代は徐々に風が強くなっていきます。

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