モデルナワクチン追加接種、35人に1人が心臓ダメージ――スイスの研究報告

Governor Tom Wolf, CC BY 2.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

35人に1人が心臓にダメージ

モデルナのコロナワクチンのブースター(追加)接種した人の心臓ダメージの兆候が、考えていたよりも一般的に起こっていたとするスイスの査読付き研究報告が出ています。

この研究は、モデルナのmRNAコロナワクチン(mRNA-1273)のブースター接種を受けたスイスの病院スタッフを対象に、ワクチンに関連した心筋障害を評価したものです。

それによると、35人に1人が何らかの心臓ダメージを受けていたことが明らかになりました。これは考えられていたよりも3000倍高いという。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1002/ejhf.2978

トロポニンの濃度が上昇

この研究は2021年12月から2022年2月にかけて、スイスでも有数の医療センターであるバーゼル大学病院の医療従事者777人を対象に行われました。

接種者は健康なグループで、平均年齢は37歳、心臓の持病はほとんどなく、約70%が女性でした。

それによると、モデルナのブースター接種を受けた人々は明らかな心臓の損傷の兆候は示さなかっものの、接種3日後に血液検査を行ったところ、多くの人が心臓が傷害を受けたときに放出する蛋白質であるトロポニンの濃度が高かったという。

参加者のうち40人に心筋トロポニンの上昇がみられたが、うち18人は別の原因によるもので、残りの22人について、研究者は「ワクチン関連心筋障害」と判断しています。

22人の平均年齢は46歳で、2名を除く全員が女性であり、男性よりも女性の方が心筋値上昇の割合が高かったという(3.7%対0.8%)。つまり女性は男性より約5倍多い。

これは、女性の方が体重あたりのワクチン接種量が多いことに起因している可能性がある、と研究者らは述べています。

値が上昇した人の中に心臓病の持病のある人はいませんでした。半数が症状を経験したが、ほとんどの症状は発熱のような非特異的なもので、胸の痛みを訴えた人が2人いました。この2人は心筋炎を起こした可能性が高いようです。

考えられていたよりも多い

これまでの大規模な研究では、mRNAワクチンが原因とされる心筋炎や心膜炎は、若い男性がリスクが高いとされていました。

しかし今回の研究では、女性の方が多く微妙なダメージを受けた可能性が示されています。

「このマーカーは非常に微妙で、MRIのような他の方法では検出できなかっただろう」という。

研究者たちは、mRNAワクチンのブースター接種後の発生率は「症状がない」か「症状が軽い」ため、以前考えられていたよりも普及していると仮定しました。

ただこの研究ではMRIなどの画像診断は行われておらず、もし行われていたら心臓の炎症が明らかになった可能性もあると言われています。

いずれにしても高値を示した患者には、激しい運動を避けるように助言され、そのことがより深刻な問題を軽減した可能性があると述べています。

しかし研究者たちは、ワクチンが心筋を損傷させるメカニズムを解明することはできませんでした。「ワクチン接種後の心臓障害を調べるには、より前向きな研究が必要である」と述べています。

有害事象は他のワクチンの約24倍

オーストラリアの西オーストラリア州におけるワクチンの副作用に関する最新の報告書によると、コロナワクチンの副作用発生率は、他のすべてのワクチンの23.8倍もあることが明らかになりました。

西オーストラリア州の「ワクチン安全性監視報告書」によると、コロナワクチン接種10万件につき264件の有害事象が記録されたという。それによると

【10万接種あたりの有害事象】
・モデルナ→281.4件
・ファイザー→244.8件
・アストラゼネカ→306件

・コロナワクチン以外→11.1件

有害事象には、腕の痛みのような軽度のものから、アナフィラキシー、血小板減少症候群を伴う血栓症、ギラン・バレー症候群、心筋炎、心膜炎のような重篤なものまでさまざまでした。

にもかかわらず、オーストラリア政府は次のパンデミックに備えてモデルナと提携しているとのこと。

なお当記事はワクチン批判のためではなく、あくまで情報共有のために取り上げています。

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