中国軍のハッカー、日本の防衛省のネットワークに侵入――迫る中国の脅威

日本の近代史において最も有害なハッキング

我々日本人は、ぬるま湯に浸かりすぎているかもしれません。

中国の人民解放軍のハッカーが、日本の防衛省のネットワークシステムに侵入していたと報じられました。

実はこれ、2020年のことです。

この元ネタは8月7日のワシントンポストの記事ですが、2020年秋に中国の軍事ハッカーが日本の防衛機密ネットワークに侵入していたことを、アメリカの国家安全保障局(NSA)が見つけたと報じていますから、すでにそれから3年弱も経っているということです。

記事によればこの中国軍ハッカーは貪欲で、執拗に日本の計画や能力、軍事的欠点の評価など、手に入れられるものは何でも狙っていたといい、「衝撃的なほどひどかった」と元米軍高官が語っていたほどだという。

あまりのひどさに、NSA、米サイバー司令部のトップだったポール・ナカソネ将軍、当時ホワイトハウスの国家安全保障副顧問だったマシュー・ポッティンジャー氏が、すぐ東京に駆けつけたほど不穏なものだったと伝えています。

彼らは「日本の近代史において最も有害なハッキングのひとつになった」と日本の政府関係者に伝えたといい、日本側は驚いていたと書いていますが、これって2020年当時に日本で報じられたんでしょうか。

まさか隠蔽したなんて事はないと思いたいですが・・・。

米国政府機関でさえ、中国のサイバー攻撃を受けている

これで思い出しましたが、先ごろ多数の米国政府機関が、世界的なサイバー攻撃を受けていると報じられました。

7月初めに、マイクロソフトと米政府のサイバーセキュリティ専門家は、複数の米政府機関を含む25の組織に関連する電子メールシステムの侵害を確認したという。

マイクロソフトによると、このセキュリティ侵害は5月に発生した可能性が高く、Storm-0558と呼ばれる中国政府関連のハッキング・グループによるものだとしています。

それによるとStorm-0558は、MSAキーとして知られるプライベート暗号キーを入手し、それを使ってOutlook Web Access(OWA)とOutlook.comサービスのアクセストークンを偽造したという。

またStorm-0558は「主に西ヨーロッパの政府機関を標的としており、スパイ活動、データ窃盗、クレデンシャル・アクセスに重点を置いている」とマイクロソフトは述べています。

こう言っちゃ悪いですが米国政府のサイバーセキュリティでさえ破られるんですから、日本のセキュリティってどんなもんなものなの?とか思っちゃいますけど。だってマイナンバーカード程度でさえちゃんとできないのに。

米海軍にも中国スパイ

最近、こうした中国の不穏な動きが特に目立ってきており、近い将来、中国に何か動きがあるのではと勘ぐりたくなります。

つい最近も米海軍の兵士2名が、米軍の機密データを中国に送信したとして、司法省により起訴されました。2人はそれぞれ別件で起訴されています。

サンディエゴ海軍基地に配備されていたウェイ・ジンチャオ水兵は中国政府高官と連絡を取り、米海軍の艦船とそのシステムに関する写真、ビデオ、マニュアル、機械の明細、文書などを提供したスパイ容疑がかけられています。この情報と引き換えに、数千ドルを受け取ったという。

もう1人、海軍ベンチュラ郡基地に勤務していたウェンヘン・チャオ下士官は、インド太平洋地域における大規模な作戦計画などを記した文書を中国の情報官に渡し、その引き換えに約1500ドルの賄賂を受け取ったという。

実はバイデン政権になって米軍は「多様性」に走っちゃってますから、下手するとこういうことが起きる可能性が高くなる。

だから、なんでもかんでも多様性ってわけにはいかないんですよね。軍は自国民を守る役目なわけですから。

こういうスパイ行為が日本には「無い」と言い切れるのか。もし仮にあったとして、日本は見つけることができる能力があるのか。

中国の国家安全部「MSS」

これについて米下院の「中国共産党特別委員会」の委員長であるマイク・ギャラガー議員は、「中国はCIAよりも、はるかに大規模な諜報活動を米国全土および世界中で展開している」と警告しました。

ギャラガー議員によると、中国が台湾に軍事侵攻する危険性が高まるにつれ、「彼らが機密情報を盗み出し、それを武器にして我々に対抗しようとしているのは間違いない」と述べています。

「旧冷戦時代のKGBは誰でも知っているが、中国の主要な情報収集・スパイ組織である国家安全部(MSS)を知っているアメリカ人はほとんどいない」と述べました。

またMSSは、「CIAよりはるかに大きく、米国内で広く活動している。我々は認識を高め、これに対する警戒を徹底する必要がある」と付け加えました。

MSSは世界最大で最も秘密主義

MSSは中国の主要な民間情報・安全保障・秘密警察機関であり、対外情報・防諜・政治安全保障を目的として1983年7月に発足しています。「世界最大かつ最も秘密主義的な諜報組織」のひとつだと言われているという。

まあ1983年っていうのがちょっと引っかかりますけど。この年代は天秤座で土星と冥王星が合したタイミングなので、何かを暗示しているような気がしないでもない。

CNNによると、MSSの任務はCIAとFBIを足して合わせたようなものだが、その活動についてはCIAやFBIよりもはるかに秘密主義的で、公式Webサイトでさえ存在しないという。

2012年に習近平氏が政権を握って以来、MSSは軍のサイバースパイ活動でより大きな責任を負うようになったと言われています。

ファーウェイと中国政府のつながり

また中国のIT機器メーカーであるファーウェイ(HUAWEI)の元会長のスン・ヤーファン(孫亜芳)氏は、同社に入社する前はMSSに勤務していたといい、そのコネを利用してファーウェイの財政難を助けたという。

中国政府はファーウェイに研究開発費として2億2820万ドルを支払っていたとのこと。

Chinese telecom firm tied to spy ministry /Washington Times

さらにファーウェイ創業者であるレン・チョンフェイ(任正非)氏は、人民解放軍の工兵部隊出身だとされており、中国政府とのつながり危惧されることから、トランプ政権はファーウェイの通信機器などの製品の米国内での使用を禁止しました。

ファーウェイは欧米諸国でも次々と規制され、アメリカ以外にも、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、スウェーデンなどが機器の禁止または導入制限をしているという。

日本はどうでしょう。

日本も欧米にならってファーウェイ製品の規制に乗り出したと報じられましたが、JBpressによると、全国のBWA(広帯域移動無線アクセス)基地局でファーウェイ機器が普通に使われているという。

これはファーウェイ側が悪いのではなく、「総務省が許可を出している」のが原因だと報じています。ファーウェイの公式サイトには、日本はファーウェイ製品は禁止されていないと明記されているようです。

また記事では、ファーウェイは中国政府から750億ドル規模の支援を受け、蜜月関係にあるとしています。

日本はぬるま湯に浸かりすぎている

最初に書いたように「日本はぬるま湯に浸かりすぎている」は言い過ぎでしょうか。

以前書きましたが、米軍の高官は2025年に中国と戦争になると予想しています。部下の司令官たちに準備をするよう具体的に指示しているという。

米空軍大将「2025年に中国と戦争になる」として準備を命令――たつき諒も2025年に災難があると予言

2023年1月30日

個人的にも今後の天体配置に、なにかその可能性を感じないでもない。

そんな中、自民党はのうのうとフランスに研修旅行に行く前に、何かやることは無いんでしょうか。38人もぞろぞろと子供も引き連れて、エッフェル塔の前でタワーポーズやってる場合ですかね。

それをSNSに上げる図太い神経と、政治家としての意識の低さが私には理解できません。私の頭が悪いからでしょうか。

さておき、中国に関してはもう一つでかいネタが入ってきています。時間があったら別で書きたいと思っておりますが、余裕があればですけど。


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2023年4月1日
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