北米に広がる「飛行物体騒動」これまでのまとめ、中国の気球からは電子機器が回収された

Chase Doak, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

8日間のうち4機を撃墜

飛行物体騒ぎが波紋を呼んでいます。

米現地2月12日、4機目の飛行物体がミシガン州にあるヒューロン湖の上空で撃墜されました。

米軍はこの8日間ほどで4機の飛行物体を撃墜しており、うち3機は米国領空内で、1機はカナダ領空内で撃ち落とされています。

現時点で最初の1機目は中国のものとわかっていますが、他の3機はまだその正体について解明されていません。

バイデン大統領は省庁間チームの発足を指示し、飛行物体の調査に当たらせるという。

1機目

2月4日に最初の飛行物体が撃墜されました。中国によるとこれは気象観測用の気球だといい、民間のものだと主張しています。

この物体はバス3台分(90フィート)の気球とされ、技術的な装置が搭載されていたと言われています。

1月28日の時点でバイデン政権は、この物体がアラスカ上空の米領空に侵入したのを把握していました。米国とカナダが共同運営する北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、ずっと気球を追跡していたという。

2月1日にモンタナ州上空で民間人に目撃されて騒ぎになるまで、米政府はこの飛行物体について隠蔽していました。

ブルームバーグによると、アントニー・ブリンケン国務長官の中国訪問が控えていたため、台無しになるのを懸念して黙っていたと報じています。けっきょくブリンケン国務長官の訪中は延期になりました。

4日2時39分、大西洋サウスカロライナ州沖で米軍のF22ラプターがこの物体を撃墜しています。

2機目

2機目の物体は、2月10日にアラスカ北部沿岸で2機のF22によって撃墜されました。

この物体は2月9日に初めて発見され、民間旅客機が巡航する高度4万フィート(約12,000m)の高さで北東に進んでいたため、民間機に被害を及ぼす危険があったという。

国防総省によるとこの物体は、1機目よりも小さい小型自動車ほどの大きさだったとのこと。

国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は「これは物体だった」と述べ、「これを気球とは分類していない」とハッキリ言っています。

また国防総省のパット・ライダー報道官も「中国のスパイ用気球とは似ても似つかぬものだ」とし、「有人であることを示すものはない」「機動性があることを示すものは現時点ではない」と述べています。

現在アラスカ沖で回収作業が行われています。

3機目

3機目は2月11日にカナダ上空で撃墜されました。

カナダのユーコン準州上空でNORAD共同作戦の一環として、米軍のF22が撃墜しています。

カナダのアニタ・アナンド国防大臣は、この物体は高度約4万フィートで飛行しており、民間飛行の安全に対する脅威であると述べました。またこの物体が円筒形で、中国の気球よりも小さいと言っています。

CNNが入手した国防総省のメモによると「下部に観測機器がつながれた金属製の気球」のようなものだったという。

カナダ軍と警察が落ちた機体の捜索を行っていますが、警察によると積雪量の非常に多い険しい山の3000平方kmの中にあるとしています。

4機目

4機目は2月12日にミシガン州ヒューロン湖で撃墜されました。

米北部軍(NORTHCOM)は11日、機密軍事施設に近いモンタナ州アヴル上空でこの物体を検知していたという。FAA(連邦航空局)は一時的に付近上空を閉鎖しましたが、物体は検知されず、当初レーダーの誤検知だと考えられていたとのこと。

12日にウィスコンシン州とミシガン州のアッパー半島上空でレーダーに映り、上空約2万フィート付近を移動していました。

この物体は八角形の形をしており、ヒモのようなものがぶら下がっていたという。

国防総省のライダー報道官は、この物体が「地上の何かに対する軍事的脅威とは評価していない」とする一方、「安全飛行の危険とその潜在的監視能力による脅威」と評価していると述べました。

中国気球から電子機器を回収

そんな中、海軍と沿岸警備隊は13日、サウスカロライナ州沖で撃墜された1機目の気球のかなりの部分を海底から引き上げることに成功したと発表しました。

この気球から、電子機器を回収したという。

米軍の北部司令部は、機体から回収された破片の中に、情報収集に使用されたと思われる重要なセンサーが含まれていると明らかにしました。

積まれていた物は長さ約30フィートで、気球のハイテク機器の多くと監視用アンテナ数本が含まれていたと報告されています。

ロイド・オースティン米国防長官は「軍事的な脅威を与えるものではなく、アメリカ国民を安心させたい」と述べ、「しかし民間航空にリスクを与え、情報収集の脅威となる可能性がある」と付け加えています。

その他の3機についてはまだ回収作業中であり、アラスカ沖やユーコン準州については冬季のために条件が厳しいとみられています。

地球外生命体の可能性を排除しない

ちなみに中国の気球を除いた他の3機の飛行物体について、米空軍のグレン・ヴァンヘルク将軍は「まだ地球外生命体の可能性を排除しない」と言ってます。

ヴァンヘルク将軍によると、中国の気球(1機目)とは異なり、その後撃墜された3つの物体はすべて似たようなサイズと速度だったという。「気球」ではなく「物体」と呼んでいるのには理由があるんだとか。

地球外生命体によるものか?と問われると「情報機関や防諜機関の判断に任せる。私は何も断定していない」としています。

まあ調査結果を待つしかなさそうですが。

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