ノルドストリーム・パイプライン爆破事件
財務副大臣が平気で脱税する中、増税を予告されている日本の皆様におかれましては、ご気分健やかにお過ごしでしょうか。
さて左派メディア「ワシントンポスト」は、他の同類メディアとともに左翼イデオロギーを推進することに躍起ですが、たまーに興味深い仕事をすることがあります。
このたびも、2022年9月に起こったノルドストリーム・パイプライン爆破工作に、ウクライナ軍の幹部が関わっていたとする情報をスクープしました。
それによると、ウクライナや他のヨーロッパの政府関係者、この秘密作戦の詳細に詳しい関係者の話として、とあるウクライナ軍幹部が、パイプライン爆破で中心的な役割を果たしたと報じています。
ノルドストリームはバルト海の海底を通り、ロシアからドイツを結んでヨーロッパに天然ガスを供給するパイプラインですが、ロシア/ウクライナ戦争が続く中、2022年9月26日に何者かによって爆破され、事実上供給がストップしました。
これについて当時メディアは、「ロシアによるテロ攻撃だー、EUへの攻撃だー」というロシア犯人説を流布したのです。
ただ、よく考えれば、ロシアにそれをする理由はあったんでしょうか? なぜなら、この爆破によってロシアは莫大な利益を失うのです。
EU諸国はそれまで、天然ガスの約45%をロシアからの供給に頼っていました。それが爆破によって一気に無くなった形です。
案の定、その後ロシアには「爆破する合理的な理由がない」として否定され、代わってさまざまな説が取り沙汰されるに至っています。
Exclusive: A senior Ukrainian military officer with deep ties to the country’s intelligence services played a central role in the bombing of the Nord Stream natural gas pipeline last year, according to officials in Ukraine and elsewhere in Europe. https://t.co/hHTsjRBlhi
— The Washington Post (@washingtonpost) November 11, 2023
ノルドストリーム爆破にウクライナ軍幹部が関与?
そんな中、このたびワシントンポストが報じたところによると、ウクライナの特殊作戦部隊に所属していたロマン・チェルヴィンスキー大佐(48)が、ノルド・ストリーム爆破に関わっていたと伝えています。
記事では、チェルヴィンスキー大佐は身分を偽って船を借り、深海潜水装置を使ってパイプラインに爆発物を仕掛ける作戦の「調整役」だったと書いています。
ただしチェルヴィンスキー大佐は単独で行動したわけではなく、計画した張本人でもなく、ウクライナの高官から命令を受けて実行しただけだという。
また情報提供者によれば、チェルヴィンスキー氏は、作戦の実行をウクライナ軍の司令官ヴァレリー・ザルジニー将軍に最終的に報告したと述べています。
これについてチェルヴィンスキー氏は弁護士を通じて、パイプラインの破壊工作への関与を否定しているという。
「ノルド・ストリームへの攻撃への私の関与に関するすべての憶測は、ロシアのプロパガンダによって何の根拠もなく流布されている」
ロマン・チェルヴィンスキー氏
現在チェルヴィンスキー氏は、キエフの拘置所に勾留されているという。2022年7月にロシア人パイロットをウクライナに亡命させようと誘い出した計画に関与した容疑で、4月に逮捕されているらしい。
この人物は、これまでもさまざまな作戦に関わっていたと報じられています。
2020年には、ロシアの傭兵グループ「ワグネル」の兵士をベラルーシに誘い込んで捕らえ、ウクライナに連行して罪に問うという複雑な計画を監督したとのこと。
また2014年にはドンバス地方上空でマレーシア航空17便が撃墜され、乗客乗員298人全員が死亡した事件で、目撃者を拉致する作戦を計画し、実行したという。
ただ、現在拘留されている容疑のロシア人パイロット亡命作戦は、上司の「命令に基づいて行動した」と述べているようです。「ロシア人パイロットをリクルートする作戦には、SBU、空軍、特殊作戦部隊が関与していた。この作戦はヴァレリー・ザルジニー司令官によって承認された」
またチェルヴィンスキー氏は「ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領とその政権を批判したことに対する政治的報復として、逮捕・起訴された」と主張しているという。
これらの真偽はわからないにせよ、やはりウクライナは何かキナ臭い。
ゼレンスキー大統領は知らなかった?
ただ関係者によると、ノルドストリーム・パイプライン爆破作戦は、ゼレンスキー大統領は知らなかったと述べているという。
以前、米国防総省の最高機密文書をリークした21歳のマサチューセッツ州空軍兵のジャック・テイシェイラが、チャットアプリ「Discord」に流した機密文書によると、「計画と実行に携わった者はすべてザルジニーに直接報告していたので、ゼレンスキーは知らなかっただろう」と書かれているという。
さらに計画に詳しい人物によれば、他のロシアを標的にしたウクライナの秘密作戦も、ゼレンスキー大統領に知らせないように計画されていた、と語っているという。
一方チェルヴィンスキー氏によると、ゼレンスキー大統領の側近には「二重スパイが何人もいる」と語っているもよう。
ますますキナ臭い。
バイデンによる爆破指示説
ノルドストリーム・パイプライン爆破については、今年2月にベテラン記者のシーモア・ハーシュ氏が衝撃的な記事を書いています。
それによると、ジョー・バイデン大統領がパイプラインの爆破を指示し、米海軍・CIA・ノルウェー海軍によって実行されたという。(詳細↓)
もちろん左派メディアはハーシュ氏の主張を否定し、ニューヨークタイムズに至ってはどこかのワケのわからない船を見つけてきて、「この船が爆破工作に使われたー」との主張を繰り広げました。
一方で、ハーシュ氏の言う「バイデン陰謀説」にはそれなりに裏付けもありました。
そもそもバイデン大統領はロシアを嫌っており、ことあるごとに敵視していました。それがロシアを倒すための、ウクライナへの莫大な資金提供につながったかもしれません。
また以前バイデン氏は、ノルドストリームの破壊を予告していたのです。「ロシアが攻めてきたら、ノルドストリーム2はなくなる。我々はそれを終わらせるつもりだ」と言っています。
さらに決定的だったのは、バイデン大統領が2023年2月21日にポーランドを訪問した際、「我々は(兵力を)動員し、ロシアのエネルギー資源の依存を減らしたのだ」と語ったことです。
(証拠動画付き↓)
バイデンによるロシア天然ガス依存の断ち切りは、ロシアの利益を奪うとともに、左派グローバリストのイデオロギーである「CO2削減、再生エネルギー推進」にも合致することになり、一石二鳥だったわけですが。
いろいろな説がありますが、さて真相はどうなんでしょう。
ワシントンポストはかつてジャーナリスト魂があった
ここからはちょっと余談です。
現在ワシントンポストのオーナーはAmazonオーナーのジェフ・ベゾスですから、左派メディアに成り下がってしまったのも当然といえます。
しかし、かつてワシントンポストは、メディアとしての矜持とプライドを持っていたかもしれない。
ワシントンポストはベトナム戦争における米軍の敗色を伝える国防総省の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を、1971年にニューヨークタイムズとともに暴露しました。
これは大騒ぎになり、当時のニクソン政権が差止めを求めて提訴しましたが、最高裁は却下しました。
米政府にとって、これがバレると、もはや負け戦の泥沼戦争に米国民とその税金をぶっ込み続けてきたことが明らかになってしまう。
つまり米政府の陰謀を暴露したのです。この事件はスティーブン・スピルバーグが映画化しています。
ちなみにペンタゴン・ペーパーズにより、沖縄のキャンプ知念(すでに返還)が、実際はCIAの拠点だったことがバラされています。
ネオコン・軍産複合体
それよりも何年も前に、ベトナムからの米軍撤退を計画していたのがジョン・F・ケネディ大統領でした。結果論からすれば、JFKは正しかった。
14歳からわかる「ケネディ大統領の暗殺」がベトナム戦争を泥沼化させたという悲劇 – アメリカの中学生が学んでいる14歳からの世界史 https://t.co/dyw2cX12xo
— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) October 8, 2022
しかしそのさなかにJFKは暗殺されてしまい、ベトナム戦争の米軍派遣はそのまま続けられることになった。そして泥沼になりました。
ベトナム戦争でヘリコプターがいったい何台生産されたのか。一機いくらなのか。弾薬がどれだけ生産されたのか。それによって軍産複合体はどれだけ儲けたのか。
JFKはソ連のトップだったフルシチョフ書記長と極秘に連絡を取り合い、和平を進めていました。そしてフルシチョフの仲介により、キューバのカストロ議長とも連絡を取ろうとしていた。(ジョン・F・ケネディはなぜ死んだのか 語り得ないものとの闘い/ジェイムズ・W・ダグラス著/同時代社より)
・・・さてJFK暗殺は、オズワルドたった一人の単独犯行だったのでしょうか?
そういえば最近、オリバー・ストーン監督がJFKの新作映画を公開しましたが。
トランプが目の敵にされるワケ
ところでトランプ氏は、自分が大統領になれば「戦争を止めさせる」と言っている。
――これを気に入らない人たちがいるのでは?
だからトランプはメディアで叩かれ、ディープステートや民主党から目の敵にされる。・・・なんとか無事でいてもらいたいものです。
このまま2024年大統領選挙がバイデン対トランプの一騎打ちになれば、どちらが選ばれるかで世界の状況が変わる。
平和が取り戻せるか、戦争がエスカレートするか。
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