Metaが暗号化を導入
スーパーチューズデー前の3月4日にトランプ氏の裁判を行うために、ジャック・スミス特別検察官が迅速審理を求めていた大統領免責の件が最高裁に却下されました。
これでおそらく裁判は3月4日に間に合わなくなった。小さな事だけどトランプ陣営にとっては大勝利と言われてます。なぜなら2024年の大統領選挙の前に裁判が行われる可能性は低くなったからです。
さて以前書きましたが、Facebookやインスタグラムを運営するMeta社は現在、未成年に有害な影響を与えているという理由で40を超える州から提訴されています。↓
そんな中、Metaはこのたび同社のコミュニケーションアプリ「Facebook」と「Messenger」の通話とダイレクトメッセージの暗号化をスタートしました。
これは両アプリの個人的な通話やチャットが今後、デフォルトで完全に暗号化されるというものです。
暗号化になれば、通話やメッセージの内容を第三者が確認することは完全に不可能になるとのこと。これはMeta社のスタッフも同様に確認できなくなるとという。
この暗号化機能はInstagram(インスタグラム)にも導入される予定です。
暗号化はプライバシー保護の観点からはメリットのように感じますが、40州以上から提訴を受けているMeta社がやっていることを考えると、はたしてどうなのか。
メタは12月7日、同社が運営するフェイスブックとメッセンジャーの通話とメッセージにエンド・ツー・エンドの暗号化の導入を開始すると……
→ フェイスブックが待望の「メッセージ暗号化」導入、一部で反発https://t.co/4A2brOB0wU
— Forbes JAPAN (@forbesjapan) December 9, 2023
ロリコンが子供たちをターゲットにしていた
これについてウォール・ストリート・ジャーナルがリークしました。
それによるとアプリの暗号化機能の開発は、同社の安全部門のスタッフから長い間「大惨事を招く」と警告されていたという。
Meta社を辞めた元スタッフ、デビッド・アーブ氏の内部告発によれば、このような暗号化はアプリ内での児童性的虐待を検知し、報告する能力を制限することになる、と一部のスタッフが警告していたと暴露しています。
アーブ氏は2018年、Facebookのコミュニティ安全チームを運営するエンジニアリング・ディレクターでした。このチームは大人と未成年児童の不適切なやりとりを調査していたという。
アーブ氏によると、実態は「予想の100倍も酷かった」といい、「何千万人ものロリコン(児童性愛者)が、何千万人もの子供たちをターゲットにしていた」と語りました。
子供の安全に対処できなくなるため、暗号化が導入されれば「辞職する」と上司に告げたアーブ氏は、職を解かれたという。
WSJ News Exclusive: Insiders warned that Meta's privacy push would shield child predators. It went ahead anyway. https://t.co/sDHcSkltr8 https://t.co/sDHcSkltr8
— The Wall Street Journal (@WSJ) December 22, 2023
知らない人へメッセージが送れてしまう恐さ
Meta社のマーク・ザッカーバーグCEOは、2019年3月に暗号化計画を発表したという。
同社のWhatsAppはすでに暗号化を導入しているものの、このアプリはユーザーを見ず知らずの人と結びつけるものではないらしい。(使ってないのでよく知らんけど)
しかしFacebookやインスタグラムのユーザーは、知らない人を検索することが可能で、メッセージを送ることができてしまうという点で、暗号化には懸念がある。
このように知らない人を検索できる機能を持つ他社のSNSは、暗号化を提供していないという。
たとえばTikTokは2020年に、16歳未満のユーザーへのメッセージを完全に無効にし、安全対策を行っているとか。またYouTubeは2019年にプライベートメッセージを廃止しています。
ザッカーバーグCEOは、悪用を防ぐために「法執行機関と協力する必要がある」と述べたという。
しかし40州以上に提訴されているのはどういうことか。
幹部は拒否した
アーブ氏によれば、Metaの幹部は、アルゴリズムを使って未成年者を大人に推薦するのをやめるという彼のチームの提案を拒否したという。
そしてアーブ氏のチームが特定した、児童搾取に関与している何百万ものアカウントを削除する気もなかった、と述べています。
実際、ニューメキシコ州の司法長官がMetaのアプリで偽アカウントを使って調査を行ったところ、以下のようなことが明らかになりました。
- 未成年のユーザーに対して、たとえ子供がそのようなコンテンツに興味を示していない場合でも、性的な画像を積極的に提供し、そのような画像を流した。
- 数十人の大人が子どもたちを見つけ、接触し、性的に露骨な写真を提供するよう迫ったり、ポルノビデオに参加させたりできるようにした。
- 子どもたちに、商業的セックスを斡旋するFacebookのグループに参加するよう勧めてきた。
- Facebookとインスタグラムのユーザーが膨大な量の児童ポルノを見つけ、共有し、販売することを許可した。
- 架空の母親が13歳の娘を性的人身売買業者に売ることを許可し、娘が広告収入を共有できるように商売用のページを作成した。
これにより、先ごろニューメキシコ州はMeta社を提訴しました。
実際の被害
カール・キルターというシカゴ在住の男性は、Facebookなどのメッセージアプリを使って偽名でフィリピンの少女達から性的写真を要求していたという。
キルターは少女の胸やアソコの写真を送ってもらう代わりに、薬や食料を買うためのお金を送ると少女に提案しました。少女は兄弟や家族を助けるため、自分のヌード写真を送りました。
それで終わらずキルターは、フィリピンに行くからと言って少女のバージンを要求したという。キルターは少なくとも8人の少女に性的なことを要求していたもよう。
Facebookのスタッフがこのやりとりを察知し、当局に通報したことにより、キルターは渡航する1ヶ月前に逮捕され、30年の刑に処されています。
17歳のジョーダン・デメイ氏はある朝、自殺した姿で母親に発見されました。
その前日、ナイジェリアでハッキングされたアカウントを使った詐欺師が、女性のフリをしてインスタグラムでデメイ氏に接触し、ヌード写真を送るよう誘ったという。
まんまと写真をゲットした詐欺師は、1000ドルを払わなければ知り合いに写真を送ると彼を脅した。彼は「脅迫するなら自殺する」と答えています。
――「いいよ、早くやってみろ」
デメイ氏は、最初の接触から6時間足らずで自ら命を絶った。
犯罪やテロを助長する
警察がメッセージにアクセスできたからこそ、このやりとりが確認でき、母親は自分の息子の自殺の理由を知ることができました。
メッセージが暗号化されれば、こうしたやりとりはチェックできなくなる。
それは児童性愛に限ったことではなく、詐欺や犯罪やテロなどにも言えることでしょう。
そうでなくてもMetaのアプリは、金融など個人情報を過剰に収集しています。それはThreadsがリリースされた時に問題視された。
前の記事で書いたように、以前ザッカーバーグはアプリユーザーに対し「私のことを信頼している。バカなやつらだ」と小バカにしていた。あくまで個人的意見ですが、それでも喜んでMetaのアプリを使ってる人が不思議です。
私はだいぶ前から、事あることにザッカーバーグのことをブログに書いてきました。なぜなら、彼のホロスコープに何かを感じるからです。
人の判断に、ホロスコープは有用です。
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