トランプに4億ドル以上の罰金を科したNY州司法長官レティシア・ジェームズに金銭問題が発覚

ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ(左)/Joecento, CC0, via Wikimedia Commons

ファニ・ウィリス検事にいよいよ審判が

連邦最高裁が現地週明け月曜に何らかの判決を下すと異例の表明をして、何についてかは触れていませんが、おそらくドナルド・トランプ氏の選挙資格について今週に迫ったスーパーチューズデー前に結論を出す可能性が高いと言われてます。巷の予想では8-1か9-0でトランプ勝利とみられてますけどね。

さて以前書いたように、ジョージア州フルトン郡でドナルド・トランプ氏ほか19名を刑事起訴しているファニ・ウィリス地方検事に不倫スキャンダルが勃発し、現在裁判所が調査しています。

この件でジョージア州のスコット・マカフィー判事は「約2週間以内に最終決定を下す」と宣言しました。この判事は以前ウィリス検事の部下として働いており、先輩後輩の間柄から忖度判断されるのではとの懸念もあります。

ただ一部の専門家はこの「2週間以内」という期限設定は、判事はおそらくウィリス検事を失脚させるつもりだろうとの見方をしています。なぜならウィリス検事をそのまま続行させるなら、もっと早く結論を下すはずだとの理由からです。

NBCニュースによると、もしウィリス検事がこの件で失脚するなら、彼女の事務所全体も失脚することになるとのことで、全く別の検事が引き継ぐことになるとの見解を示しています。

そうなると裁判は再スケジュールを余儀なくされて長引くことになり、左派民主党が目論んでいる「大統領選挙前にトランプを有罪にする」という野望の一角が崩れる可能性が高くなる。

もし大統領になってしまえば「大統領任期中は訴追されない」という免責がありますので、どうにでも出来るでしょう。だから民主党は裁判を焦っている。

Judge says he expects to rule on whether DA Fani Willis should be removed from Trump election case in two weeks /NBC

ニューヨークの不当判決

これはトランプ氏にとっては追い風ですが、以前書いたようにこれまで何年もトランプ氏を苦しめてきたホロスコープのネガティブな状況からは徐々に脱しているからでしょう。それは予備選の結果にも表れていますが。

ただトランプ氏は他にも「嫌がらせ的」と言っていい起訴を複数抱えており、それによって活動・資金ともに選挙キャンペーンを邪魔されております。

そのうちの一つがニューヨーク州司法長官のレティシア・ジェームズ氏がトランプ・オーガニゼーションを訴えた民事訴訟です。

この裁判で先ごろアーサー・エンゴロン判事は、トランプ家族と会社が詐欺を働いたとして3億5,000万ドル以上の違約金と利子、合計4億6,400万ドル(約697億円)の支払いと、トランプ氏や息子達の3年間ビジネスを禁止した。

しかしこの件に被害者はおらず、誰も損をしていないのです。銀行やトランプ・オーガニゼーションはwin-winでした。

なのに裁判はまるで難クセつけて嫌がらせしたようにしか見えなかった。

そういえばアーサー・エンゴロン判事は元プロジェクト・ベリタスのジェームズ・オキーフ氏に覆面取材され、その動画が暴露されてますが。それはいいとして。

この不当な判決に対し、億万長者の実業家ジョー・ロンズデール氏、投資家のケビン・オリアリー氏、不動産投資のグラント・カルドン氏などが、ニューヨーク州からビジネスから撤退する意向を示しました。

「ニューヨークはカリフォルニアと同様、すでに負け犬の州だ。政策、高い税金、競争力のない規制のせいで、負け犬州はたくさんある。ニューヨークはすでに負け犬州の筆頭に挙げられていた。今、ニューヨークに投資することはないだろう」-ケビン・オリアリー

判決に対してトランプ側は控訴し、ニューヨーク控訴裁判所の判事はトランプ氏とその息子たちが控訴する間、一時的に事業の継続を許可する判決を下した。ただし賠償支払いは免除しなかった。

極左によって歪められる司法

レティシア・ジェームズNY州司法長官は、左翼の大物ジョージ・ソロス氏やそのファミリーから支援を受けています。

以前からソロス氏は州司法長官候補や地方検事候補に選挙資金をつぎ込んで勝たせてきた。

その結果、極左検事が地方の秩序を破壊していくのです。その最たる例がサンフランシスコなどで、刑罰は軽減され犯罪者は釈放され、街は略奪や破壊が横行し、薬物中毒者で溢れてボロボロになっていく。

つくづく大谷翔平選手はサンフランシスコのチームに行かなくて良かったと思ってます。大谷選手だけでなく、家族や、観戦するために同地を訪れるファンに危険が及ぶ可能性がある。

さておきソロス氏はレティシア・ジェームズ氏に少なくとも2万ドルを寄付し、それだけでなく息子のジョナサン・ソロス氏とその妻からも献金を受けています。

さらにLinkedInのリード・ホフマン氏、映画監督のスパイク・リー氏、元Meta幹部のシェリル・サンドバーグ氏、元GoogleのCEOエリック・シュミット氏、億万長者の環境保護活動家トム・スタイヤー氏など左翼の面々から支援を受けている。

そして今回の裁判で判決を下したアーサー・エンゴロン判事は、民主党に25年間献金している生粋の左派判事です。

レティシア・ジェームズの金銭問題がリーク

そんな中でレティシア・ジェームズNY州司法長官に金銭スキャンダルがリークされました。

Xの「@Villgecrazylady」というアカウントが、ジェームズ氏に贅沢支出問題や政治資金問題があることをを告発しています。

このアカウント主がどこの誰だかわかりませんでしたが、これを書いている現在で4.2万人ほどフォロワーがいます。

「先週、レティシア・ジェームズの財務状況を調べるよう依頼されたとき、私はあまり期待していなかった。ご存知のようにジェームズはニューヨークの司法長官で、ドナルド・トランプに対して4億5400万ドルの判決を勝ち取ったばかりだ。」

アカウント主によればレティシア・ジェームズ氏は公務員であり、2010年代にブルックリンのブラウンストーンを所有し賃貸していることを財務公開書類に記載しなかったという不祥事を起こした以外は、公の場でスキャンダルを起こしたことはない、と述べています。

ただ、調べていくうちに予想外のことが起きたという。

「まず気がつくのは、彼らが選挙資金を使って、アメリカの中流階級が夢にも思わないような生活を補っていることだ。」

度を超えた贅沢

まず、レティシア・ジェームズ氏は2023年だけで、2万8500ドル(約430万円)以上をホテルに使った。そのうち15,000ドル以上はプエルトリコの高級ホテルに使っている。

そして州司法長官に就任してから5年間で飛行機代に84,000ドル(約1,260万円)以上を費やした。これにはプライベートジェットのレンタル代も含まれる。

さらに選挙キャンペーンに年間2万ドル以上の食事代を請求している。

また「オフィス」と称して数万ドルを費やした。

ビバリーヒルズ・ウィルシャーでの複数の宿泊、”選挙コンサルタント “への6万5,000ドルの “払い戻し”、これは文字通り何でもありだ。

選挙コンサルタントといえば、州司法長官が前年11月に再選を果たしたばかりなのに、なぜ1年間に30万ドル以上も選挙コンサルタントに費やす必要があるのか、誰か教えてくれないだろうか?彼女はいったい何の相談に乗っているのだろうか?

さらに、このような100万ドル規模の”選挙コンサルタント会社”は、なぜいつも適当な2ベッドルームのアパートで経営しているように見えるのだろうか?

アカウント主はジェームズ氏の支出について、法律違反を非難しているわけではないが、民事詐欺事件で彼女がトランプ氏に課した高いハードルを考えると、彼女が”合法的な選挙運動費用”と見なすものを、いい加減にして曖昧にするのは「少しばかり腹立たしい」と述べた。

ゴースト・ドナー

問題はこれらのお金がどこから来るのか。

アカウント主は、ゴースト・ドナー(隠れた献金者)によるものだと分析している。

ゴースト・ドナー・ボットが連邦レベルだけでなく、州レベルでも活動していることは知っていた。

ジェームス氏の寄付金総額と、それに対応する領収書の年度別リストだ。

明らかに2022年は桁外れだ。32,500枚以上の領収書、62%以上が州外からのものだ。全く別の州の、全く安全な議席で立候補している司法長官に一体誰が寄付をするのか?

答えはゴースト・ドナーだ。

そしてある個人の名前を特定しました。

例えば、サウスダコタ州スーフォールズのスザンヌという女性。

スザンヌさんは、地球上で最も忠実な民主党献金者の一人に違いない。彼女はわずか1年間(2022年)にアクトブルーに3,232件の個人献金をしただけでなく、総額46,193ドル以上を献金した。

しかし、彼女は時間とお金を見つけて、レティシア・ジェームズの選挙運動にも25件(266ドル)、キャシー・ホウクル(ニューヨーク州知事)にも9件(305ドル)の寄付をした!

そして彼女はそれだけにとどまらなかった!ネバダ州、アイダホ州、バージニア州の寄付者名簿にスザンヌの名前を見つけた!

さらにもう一人。

あるいは、メリーランド州シルバー・スプリングスのバーバラさんはどうだろう。バーバラさんは、引退した71歳の未亡人で、質素なタウンハウスに住んでいる。

彼女はまた、レティシア・ジェームズに34回に分けて合計610ドルを渡し、さらにネバダ、マサチューセッツ、ウィスコンシンにお金をばらまいた!

少額を多数回献金する迂回手法

最後にアカウント主は以下のように総括しています。

もっと言いたいことはあるが、要点はお分かりだろう。ジェームズの2022年献金者リストから私がつかんだほとんどすべての名前は、2022年の連邦レベルで少なくとも200以上の献金をしており、そのうちの何人かは2000を超えていた。

ゴースト・ドナーは州レベルでも同様に大きな問題であることがわかった。

つまり、未知の団体が州や連邦の選挙に資金を提供し、どこを見渡しても、この汚染された選挙資金を贅沢な生活資金に充てるいかがわしい公務員がいるということだ。

ゴースト・ドナーとは

「ゴースト・ドナー」とは何なのか。

それは有権者の身元を不正に使用し、その名前を使って何百、何千もの少額献金を行うマネーロンダリングの仕組みだという。

そしてゴースト・ドナーは莫大な量の違法な選挙献金を促進するために使われていると言われています。

  • 例えば、ある政治家に10万ドルを献金したい人がいるとする。
  • しかし選挙法によってそれはできないので、知らない人の名前で何千もの小口寄付をする。
  • 名前を使われた人は自分が献金したことさえ知らず、もちろんその人のお金ではなく、献金者の登録に使われるために名前が盗まれただけ。
  • そして寄付された少額の金額には何の問題もないので、献金に気づかれることはない。

この方法は、違法な情報源から巨額の資金を流すために使われる可能性があり(そしておそらく実際に使われている)、外国の政治家が合法的に行えない寄付を行うにはうってつけの方法だという。
(海外からの献金は禁じられている)

名前を狙われるのは高齢者が多く、なぜなら気付かれにくいからでしょう。

トランプは狙われていた

政治家でもない州の司法長官に、まったく関係のない州外から62%以上の寄付があったというのは、普通に考えて理解し難い。

なぜなら他州の司法長官に献金しても何もメリットがないからです。

まあ考えられるとすれば、左翼の億万長者が身元を隠して目立たないように多額の献金をするとか、あとは海外からとか。

そしてレティシア・ジェームズ氏は2018年のニューヨーク州司法長官選挙キャンペーンで、「司法長官になったらドナルド・トランプを起訴する!」と宣言していたことを考えれば、左翼の中にそれを応援する人がいたとしてもおかしくないでしょう。

初めからトランプ氏は狙われていたのです。


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