アストラゼネカ、コロナワクチンが危険な血栓を起こす事を法廷で認める

Gencat, CC0, via Wikimedia Commons

アストラゼネカが法廷文書で血栓を認める

日本でも認可されたアストラゼネカのコロナワクチンが、血栓を引き起こす可能性があることを法廷文書で認めました。

アストラゼネカ社はオックスフォード大学と共同開発したCOVID-19ワクチンが、数十件の死亡や重症を引き起こしたとして、集団訴訟を起こされています。

イギリスの高等法院には現在、同社に対して51件の訴訟が起こされており、損害賠償額は1億ポンド(約197億円)に上るという。

2月に高等法院に提出された法的文書で、同社のCOVID-19ワクチンが「ごくまれにTTS(血小板減少症候群)を引き起こす可能性がある」ことを認めています。

TTSは血小板減少性血栓症症候群のことで、血栓ができやすく、血小板数が少なくなる病気です。ワクチン誘発性免疫性血栓性血小板減少症(VITT)とも呼ばれるようです。

英国では50人以上がワクチン訴訟

最初のケースは昨年、2児の父親であるジェイミー・スコット氏が起こしたものです。

スコット氏は2021年4月にアストラゼネカのワクチンを接種した後、血栓ができ、重度の脳障害が生じたと主張しました。

スコット氏は最初にワクチンを接種してから10日後、激しい頭痛で目を覚まし、嘔吐し、会話も困難になったとのこと。病院に運ばれ、脳からの血液の排出を止めている血栓と、脳そのものに出血があると診断され手術を受け、1ヶ月あまり昏睡状態に陥ったという。

病院はスコット氏の妻に3回も電話をかけ、夫が死ぬと告げた。

その後彼は記憶力が低下し、読み書き、聞き取り、会話に支障をきたし、両目の一部が見えなくなり、痛みと疲労に苦しむ後遺症が残ったという。

スコット氏の提訴以降、少なくとも51人のワクチン被害者とされる人々が、1987年英国消費者保護法第2条に基づく集団訴訟を起こしています。

原告の中には、ワクチン接種後に35歳で死亡した2児の母アルパ・テーラーさんの遺族も含まれる。テーラー氏はワクチン接種1週間後にVITTを発症し、死亡しました。

ワクチン障害認定に3年かかった

2023年5月に送付された回答書で、アストラゼネカはスコット氏の代理人弁護士に対し、「TTSが一般的なレベルでワクチンによって引き起こされたとは認めない」と述べた。

しかし今年2月に高等裁判所に提出された法的文書でアストラゼネカは「ワクチンがごくまれにTTSを引き起こす可能性があることは認めます。原因メカニズムはわかっていない」とし、「TTSはワクチンがなくても起こりうる。個々の症例における因果関係は、専門家による証拠が必要となる」としています。

スコット氏の妻ケイト・スコット氏は「医学界は長い間、VITTがワクチンによって引き起こされたことを認めてきました。ジェイミーの病状がワクチン接種によるものかどうか疑問視しているのはアストラゼネカ社だけです」

そして「この承認には3年かかった」といい、「彼らが認めたことで、この問題を早急に解決できることを願っている」と述べています。

アストラゼネカ被害者たち

デイリーメールはアストラゼネカのCOVID-19ワクチンで死亡した人や、後遺障害に悩まされている人を紹介しています。上のジェイミー・スコット氏やアルパ・テーラー氏のほかに、

  • リサ・ショー氏(44):既婚。1児の母。ラジオ司会者。アストラゼネカのワクチン接種1週間後に頭痛が始まり入院。VITTで言語障害を起こし、脳から出血が判明したため頭蓋骨の一部を取り除く手術を受けたものの、回復することなく死亡。
  • トム・ダドリー氏(31):2児の父。セールスマン。アストラゼネカのワクチン接種後に頭痛を起こす。自宅で無反応の状態だったのを娘が発見。病院に搬送されたが3日後に死亡。
  • ジャック・ハーン氏(26):ファイザーワクチンの在庫がなかったため、アストラゼネカのワクチンを接種したが数日後に頭痛を発症。緊急手術をしたにも関わらず死亡。医師は脳に壊滅的な血栓があると伝えた。
  • ケリー・ダンリー氏(38):アストラゼネカのワクチンを接種後に倒れて病院に運ばれたが、その日のうちに死亡。検死の結果、脚の血栓が肺に達していた。肝臓の裂傷と、脾臓の異常も見つかった。死因は深部静脈血栓症による肺塞栓症で、ワクチンの合併症との関連がある。
  • ニコラ・ヴァイデリング氏(45):オックスフォード大学出版局の重役。アストラゼネカのワクチンを接種後に首の痛みを訴えて病院に。血栓がみつかる。脳に致命的な出血を起こし、VITTによる脳卒中で死亡。
  • オリ・アクラム・ホーク氏(26):アストラゼネカのワクチンを接種後に頭痛と吐血。最初の病院では診断も調査もなく注射を射たれて退院させられた。その後発作を起こして血栓が確認されたが死亡。
  • スティーブン・ライト氏(32):臨床心理士。アストラゼネカのワクチンを接種後に容態が悪化し、出血が酷かったが血小板が非常に少ないため、手術は不可能だった。なにも処置ができずそのまま死亡。
  • ジャック・ラスト氏(27):エンジニア。アストラゼネカのワクチン接種1週間後に頭痛と気分が悪くなり入院。検査で脳静脈洞血栓症(脳内の血栓の一種)が確認され、10日後に死亡。
  • ミシェル・バーロウ氏(51):2児の母。公務員。アストラゼネカのワクチン接種1週間後に頭痛と吐き気。入院したが、VITTによる多臓器不全に苦しみ死亡。
  • ザイオン(48):ロック歌手。アストラゼネカのワクチン接種8日後に頭痛を発症。病院で脳手術を受けたが、脳出血を起こし、脳が危険なほど膨張していた。懸命の処置にもかかわらず死亡。
  • キンバリー・ロックウッド氏(34):2児の母。アストラゼネカのワクチン接種8日後に激しい頭痛。病院で破滅的な脳出血を起こしたことが判明。入院から17時間後にVITTで死亡。
  • ケーシー・ターナー氏(18):医療従事者。アストラゼネカのワクチン接種後に激しい頭痛で入院。ワクチン接種の2週間後に死亡。検視でVITTが原因だと認定。
  • リチャード・トッドマン氏(60):判事。アストラゼネカのワクチン接種1週間後に腸に致命的な血栓ができた。3週間以内に死亡。
  • ターニャ・スミス氏(43):アストラゼネカのワクチン接種数日後に激しい頭痛を発症。その後病院で死亡。多発性血栓。
  • ニール・ミラー氏(50):アストラゼネカのワクチン接種数週間後に頭痛を含む風邪のような症状を発症。その後心臓発作のような症状を訴えて病院に運ばれ、血栓と診断され2泊入院。帰宅2日後に倒れて病院に運ばれ、脚にも血栓があることが確認。その後血栓が脳に達し、話すことも読むことも歩くことも困難に。退院したが数日後にまた倒れ、救急隊員が蘇生を試みたがその場で死亡。検死では自然死と判定されたため、妻は診断を変更するために1年間闘った。
  • スティーブン・ウォード(57):アストラゼネカのワクチン接種1週間後に頭痛。右腕に針に刺されたような感覚を覚え、話すのに苦労し、歩くことができなくなった。病院に運ばれ、静脈血栓と脳内出血があると言われた。入院中に発作を起こし、さらに脳に出血があることが判明したため、手術を受けたがダメージが深刻すぎて助からないと告げられ、死亡。
  • アダム・バウンズ氏(41):アストラゼネカのワクチン接種11日後に重度の脳溢血で死亡。VITTだったことが確認された。

https://www.dailymail.co.uk/news/article-13361843/astrazeneca-vaccine-covid-jab-victims-injuries.html

権力側がゴリ押したアストラゼネカワクチン

アストラゼネカ社のCOVID-19ワクチンはイギリスで開発されたウイルスベクターワクチンで、チンパンジーのアデノウイルスを形質転換したものを使用しています。

このワクチンは2020年12月にイギリスで承認され、その後世界保健機関(WHO)でも承認された。バイデン政権は最大6,000万人分を他国と共有することに同意したが、米国では当初から展開されなかったようです。

2022年1月までに、アストラゼネカのワクチンは世界中で25億回以上注射されたという。

2021年3月には血栓が報告されたため、20カ国以上がアストラゼネカのワクチンを一時的に市場から排除しています。しかしアストラゼネカは「リスクが増加したという証拠はない」と主張し、因果関係を繰り返し否定しました。

また「みんなが大好きWHO」は、メリットがリスクを上回るとして同ワクチンの接種を推奨しました。さすが、抗議デモが起こるほどみんなが大好きなWHOです。

その後欧州医薬品庁(EMA)が同ワクチンは「安全で効果的」と主張したため、欧州の複数の国が3月下旬にアストラゼネカのワクチン接種を再開しました。

イェール大学医学部の免疫学者である岩崎明子教授は2021年3月に、「特定のワクチンを接種した人の間で異常に高い確率で血栓が発生するのでなければ、何も知らずにこのような因果関係の結論を出すのはかなり危険だと思います」と述べ、アストラゼネカを擁護した。

しかし遺族にすれば、それで済まされたらたまったものではない。

血栓の5人に1人が死亡している

医薬品・医療製品規制庁(MHRA)の公式発表によれば、この症状を患った人のほぼ5人に1人が死亡しているという。

イギリス政府は独自のワクチン補償制度を設けており、被害者とされる人々には12万ポンド(約2360万円)という一回限りの支払いが行われるとのこと。

しかし被害者はそれじゃ不十分だと主張しているという。

テレグラフが情報公開請求で入手した数字によれば、今年2月までにイギリス政府が支払った163件のうち、少なくとも158件がアストラゼネカのワクチン接種者に支払われたとのこと。つまりほとんどがアストラゼネカだった。

アストラゼネカはイギリス第2位の上場企業で、時価総額は1700億ポンド(約33兆5300億円)を超えているという。最高経営責任者のパスカル・ソリオ卿はFTSE100社の中で最も高給取りで、1900万ポンド(約37億4750万円)近い収入があるとのことです。

まさに上級国民。

損害賠償は税金で支払われる

ただし被害者への損害賠償はアストラゼネカ社が払うわけではありません。おそらく国民の税金から支払われる。

以前から書いているように、コロナワクチンの損害賠償は製薬会社は責任を免除される契約になっています。これは各国とも同じで、もちろん日本もそうだと思います。

つまり国が勝手にワクチンを承認し、契約し、税金で大量に購入し、国民に接種をゴリ押しし、なにか被害が出たら金は国民が支払え、ということです。

今さら知ったという人もいるかもしれませんが、ずっと前からそうなっています。これはアストラゼネカに限ったことではなく、ファイザーも他のメーカーもそうだと思います。メーカーごとに違う方がおかしいので。

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