ライト氏を撃った女性警官が辞任
さてミネソタ州の警官による黒人射殺の続報をお伝えしたい。
まず昨日の記事にも追記しておいたんだけど、ダンテ・ライト氏を撃った女性警官キム・ポッター氏が辞任したようだ。
JUST IN – 26-years veteran police officer Kim Potter, who shot #DaunteWright in Minneapolis, has resigned. pic.twitter.com/xcBVygCqlP
— Disclose.tv 🚨 (@disclosetv) April 13, 2021
「私は警察官であることを常に愛し、この地域に精一杯奉仕してきましたが、直ちに辞任することが地域・警察・そして同僚の警官らのためになると信じています。」
さらにティム・ギャノン警察署長も辞任している。
さらに地域から完全に去った
またポッター氏は、長年勤めたこの地を去ったと報じられている。
ネットでポッター氏の自宅が特定されてしまったため、すぐに警察がバリケードで取り囲み、抗議活動に備えたとのこと。「我々はショーヴィンから学んだ。彼の家は抗議活動員から完全に破壊されたんだ。」
(※デレク・ショーヴィン=ジョージ・フロイド氏の首を圧迫して死亡させたとされる警官)
そして48才のポッター氏は、54才の夫と2人の息子を連れ、一時的に宿泊していた場所から避難したという。
警察関係者によると、彼女の家族は完全にこの地域から去ったという。
遺族「間違えた?んなわけない」
一方、射殺されたダンテ・ライト氏の父親オーブリー・ライト氏は、ポッター氏が銃とティーザーガンを間違えて使用した、という説明を受け入れてない。
「私は息子を失ったんだ。彼はもう戻っては来ない。私はそれを受け入れられない。ミスだって?そんなはずはないだろう。この警官は26年間も働いているんだ。許容できない。」
さらに母親のケイティ氏も、ポッター氏に「私たちから奪ったすべて」の責任を取らせたい、といっているもよう。
叔母のナイシャ・ライト氏は「事故?事故?いや違うでしょ。私だって2万ボルトのスタンガンを持ってるけど、銃とは感覚が違う。」
死亡したライト氏は強盗未遂で逮捕状
ただダンテ・ライト氏には新しい情報が出てきている。昨日の記事でライト氏には逮捕状が出ていたとお伝えしたが、それに関しての詳細情報。
デイリーメールが裁判所から書類を取り寄せたところ、ライト氏は当時、強盗未遂容疑で逮捕状が出ていたことが確認されたと報じている。
Daunte Wright had a warrant out for his arrest for attempted aggravated robbery after 'choking a woman at gunpoint for $820' https://t.co/u0QoI5VfAI
— Daily Mail US (@DailyMail) April 13, 2021
裁判所の記録によると、ダンテ・ライトは女性の首を絞め、ブラジャーに詰め込まれていた820ドルを渡さなければ撃つ、と脅していたという。
ライト氏は最高20年の刑を受ける可能性があり、裁判を受ける予定だったとのこと。
「金をよこさないと撃つぞ」
書類によると、2019年12月にライト氏とエマジェイ・ドライバーという男性が、ミネソタ州オッセオにある女性2名が住むアパートにパーティーをしに行ったという。(当時ライト氏は19才・ドライバー氏は18才)
夜遅くに女性達が帰るように言ったが、ライト氏らが「車がない」と言ったため、床に寝たとのこと。翌日、女性のうちの一人が家賃を払うために銀行に行って820ドルを下ろし、それをもう一人の女性に渡して仕事に出かけた。
残った3人がアパートを出るとき、ライト氏が突然ドアを塞ぎ、ポケットから拳銃を出して820ドルを渡すよう要求したという。「金を出せ、持ってるのはわかってる」
その820ドルは女性のブラジャーの中に入れてあり、ライト氏が被害者女性の首を絞めながら現金を取り上げようとしたとのこと。
そのとき女性は運良くライト氏から離れることができ、叫んだという。ライト氏はさらに「金をよこさないと撃つぞ。金をくれれば帰る。」などと食い下がり、さらに女性の首を絞めて金を奪おうとしたという。
けっきょく現金は奪われることなく、無事だった。
保釈→取り消し
当時ライト氏の保釈金は10万ドルに設定されたが、最終的に4万ドル(約400万円)で保釈されている。このとき武器を持たないことなどが条件としてつけられていたようだ。
しかし2020年6月に、通報によって警官が駆けつけた際にライト氏が銃を所持しており、現場から逃走したために、7月にこの保釈が取り消されている。このときに逮捕状が発行されていたもよう。
さらにこの容疑でライト氏が出廷しなかったため、捜査を受けており、未解決になっていた。
以上がライト氏に逮捕状が出ていた経緯のようだ。
なお一部ネットでは、郵便局から裁判所に返送された記録から、ライト氏が令状のことを知らなかったのでは?という憶測が出回っているとのことだが、これは単に法廷審問の日程変更のお知らせであり、令状とは全く関係のないものだったようだ。
最後に
まあ「いい人だったのに」キャンペーンで抗議活動を煽るのは、これまでの一連の黒人死亡問題の共通の戦略かもしれないけど。
※オモチャかもしれないし↓
The claim from #DuanteWright's mother & #BLM activists that he was killed by police over air fresheners is unsubstantiated. There was a warrant for his arrest. He resisted arrest & got back in the vehicle & tried to speed off. He nearly killed others during the failed escape. pic.twitter.com/nVyqPpJeyl
— Andy Ngô (@MrAndyNgo) April 12, 2021
※こっちのもポケットからオモチャが見えてるが↓
Like angst-ridden grunge rock icon Kurt Cobain, young Daunte Wright of Brooklyn Center is said to not have a gun—yet his own braggadocio while sporting a pistol, stacks of money, and Hennessy features his own rap song whose lyrics include his affirmation of having guns. pic.twitter.com/AGgH0hZInW
— Alan Bings (@AlanBings) April 12, 2021
ではこの辺で失礼します。
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