NSAがヨーロッパ首脳たちを不法スパイ
さて過去の事がどんどんぶり返されています。衝撃の告発が出てきました。
アメリカの国家安全保障局(NSA)が、デンマークの諜報機関(FE)の協力を得て、ドイツのアンゲラ・メルケル首相をはじめとするヨーロッパの首脳たちを、不法にスパイしていたことが報じられています。
Public broadcaster Danmarks Radio said the #NSA eavesdropped on #Danish internet cables to spy on top politicians and high-ranking officials in Germany, Sweden, Norway and France.https://t.co/q43w6CX6OF
— Firstpost (@firstpost) May 31, 2021
これはデンマーク放送協会(DR)が発表したもので、NSAはデンマークの情報ソースを利用してスウェーデン、ノルウェー、フランス、ドイツなどの当局者をスパイしたと報告されています。これには電話の盗聴も含まれているようです。
メルケル首相の他にも、ピア・シュタインブリュック元財務大臣やフランク=ウォルター・シュタインマイヤー大統領などドイツの高官がターゲットになっており、他の国の高官たちも監視されていたようです。
デンマークのネット基地を利用
今回発表されたNSAの不法スパイ行為は、主にデンマークの通信システムを乗っ取ることで行われたといいます。
というのもデンマークには、ヨーロッパの国々を結ぶ海底インターネットケーブルの陸上ステーションがあることがその理由のようです。
DRによると、このスパイ行為は2015年に報告された「ダンハンマー作戦」と呼ばれる極秘報告書に記載されているといいます。これはタイミング的に2013年のスノーデン事件の最中か、あるいは直後に行われていたことになります。
NSAは今回の報道に対してノーコメントだといいます。また米国国家情報長官(DNI)もコメントを拒否しているといいます。
各国の反応
メルケル首相の事務所はノーコメントのようです。
フランスのマクロン大統領は「もしこの暴露が正しければ、それは同盟国として受け入れられない」と述べています。
他には
- フランス:クレメント・ボーヌ欧州相「極めて深刻であり、EUパートナーのデンマークが、米国との協力関係において過ちを犯したかどうかを確認する必要がある。もしスパイが判明した場合には非常に深刻な事態になるだろう」
- ノルウェー:フランク・ベイク・ジェンセン国防相「疑惑を真剣に受け止めている」
- スウェーデン:ペーテル・フルトクビスト国防相「これに関する完全な情報を要求している」
- デンマーク:トリーン・ブラムセン国防相「親密な同盟国を組織的にスパイすることは容認できない」
- ドイツ:シュテフェン・ザイベルト報道官「ハッキリさせるために、すべての関連する国内外の機関と連絡を取っている。(メルケル)首相は、ジャーナリストの調査を通じて知った」
2013年にNSAの通信傍受を暴露したスノーデン氏
NSAといえばすぐに思い浮かぶのはエドワード・スノーデン氏です。スノーデン氏はかつてNSAで働き、2013年にNSAの監視プログラム「プリズム」の存在を暴露し、世界中で大反響になりました。この事件は映画化され、いくつか書籍化もされています。
スノーデン氏によると、NSAはこのプログラムを使って米国が国家レベルで全世界のネット・電話などの通信を傍受していたと告発しました。
プリズムは電子メール、チャット、電話、ビデオ、写真、ファイル転送、ビデオ会議、登録情報などを傍受し、位置情報や個人情報なども収集していたとされます。
ちなみに告発後スノーデン氏の身柄はロシアが受け入れており、米国の身柄引き渡しには応じていません。
天王星冥王星スクエア時代の象徴的な出来事です。
スノーデン氏のコメント
そして今回、またNSAのスパイ行為が発覚したことで、スノーデン氏に再び注目が集まっています。スノーデン氏は5月31日にツイッターで
Biden is well-prepared to answer for this when he soon visits Europe since, of course, he was deeply involved in this scandal the first time around.
There should be an explicit requirement for full public disclosure not only from Denmark, but their senior partner as well. https://t.co/TJL7gr6dy8
— Edward Snowden (@Snowden) May 30, 2021
バイデンは最初の頃にこのスキャンダルに深く関わっていたので、間もなくヨーロッパを訪問する際には、もちろんこの問題について答える準備ができている。
デンマークだけでなく、そのシニアパートナーからも完全な情報公開を求めるべきだ。
スノーデン氏が暴露した2013年といえばオバマ政権時で、副大統領はジョー・バイデンその人でした。
バイデン氏は6月11日に英国で開催されるG7に参加予定とのことです。何が起こるか興味深いです。
皆既月食、太陽ノード
時まさに皆既月食の直後で象徴的な感じがします。
加えて大陽がノードと隣接したタイミングで起こっており、各国を巻き込む事は決まっていたかのようです。
しかし少し前から書いてるここのところの「ぶり返し」のラッシュは、予想できたとは言え、さまざまな物事を掘り返す貴重なタイムラインを経験させられていると思わざるを得ません。
地球的な流れです。今後の情報に期待したいと思います。
ではこの辺で失礼します。
※当ブログでは主流メディアでなかなか報じられず、検索されない情報を取り上げています。ぜひブックマークなどをご利用ください。またあなたの大切な人や、教えたい人にお知らせ・共有してください。
詳しくは→こちら