アンドルー王子サイド、有罪を受けて緊急会議か
ギレーヌ・マックスウェル氏に有罪評決が出たことで、現在バージニア・ロバーツ・ジュフレ氏がアンドルー王子を訴えている訴訟について少なからず影響を及ぼすと考えられています。
アンドルー王子はエリザベス女王の次男です。ヘンリー王子にせよ、英王室の次男坊はなにかと問題が出るようです。
さておき英ミラーは、マックスウェル氏の有罪評決を受けて、アンドルー王子の弁護士が緊急会議を開いていると報じています。
Prince Andrew's lawyers 'locked in emergency talks' over Maxwell's convictionhttps://t.co/CzjxJt3RVk pic.twitter.com/gRomgKI3B4
— The Mirror (@DailyMirror) December 30, 2021
今回のマックスウェル氏のケースは刑事訴訟であり、立証責任においてアンドルー王子の民事訴訟と比べてはるかにハードルが高いことから、アンドルー側の弁護団に恐怖を与えたといいます。
これについて、かつてNFLのスター選手だったO.J.シンプソン氏の裁判では、刑事裁判では立証に至らず無罪となりましたが、殺害された元妻の家族が起こした民事裁判では有罪になっていることがそれを示しています。
米国の刑事訴訟における事件の立証はそれほどシビアだということであり、それに比べて民事の場合は立証基準のハードルが低いと言われています。
なのでマックスウェル氏に有罪評決が出たのは、アンドルー王子サイドにとって不利な条件なのです。
キャロリン氏の証言に光明が
その一方でアンドルー王子の弁護団は、マックスウェル裁判でジュフレ氏側の主張が弱体化したと考えてもいるようです。
というのも裁判において証人のキャロリン氏は、自分を誘ったのはマックスウェル氏ではなくジュフレ氏だと証言しました。これによりアンドルー弁護団は、ジュフレ氏も勧誘に加担したと見ており、キャロリン氏をふたたび証人として呼ぶことを検討しているといいます。
また検察がジュフレ氏を証人として召喚しなかったことにも注目しています。なぜ検察はジュフレ氏を採用しなかったのか?――これは一部の専門家が疑問を呈していましたが、検察側は理由を明らかにしていません。
もしかしたら証言に矛盾が生じる恐れがあったのか?
訴訟を却下させるために必死
またアンドルー王子側は、この訴訟を却下させるためにすでに動いています。
というのもジュフレ氏はオーストラリアに住んでおり、アンドルー王子はイギリス在住なため、米国では両者に対する管轄権がないと主張しているのです。
アンドルー王子のアンドリュー・B・ブレトラー弁護士は、裁判を停止させるべきだという動議を提出したと言われています。
さらにジュフレ氏が米国で訴訟を起こす事を許可した法律は「憲法違反」だと主張しました。
しかしジュフレ氏サイドは、彼女がコロラド州の運転免許を持っていることやコロラドで選挙権を持っていることから、アンドルー王子サイドの「必死の抵抗」と見ているようです。
「これはかなり必死で、彼らの自信のなさを示している。愚かな議論だ」
アンドルー王子は全面否定
ジュフレ氏はエプスタインによって性売買されたと主張しており、アンドルー王子との性行為を強制されたとして提訴しています。
この訴えに対してアンドルー王子は全面的に否定しており、あの有名な「アンドルー王子・ジュフレ氏・マックスウェル氏」の3ショット写真が世界中に拡散されているにもかかわらず、「会ったこともない」とシラを切っています。
Virginia Giuffre who claims she was forced to sleep with Prince Andrew hails Ghislaine Maxwell's guilty verdict as 'another step towards justice' https://t.co/NqxGGdafIy
— Daily Mail Online (@MailOnline) December 30, 2021
しかも2019年11月16日にBBCで放映されたインタビューで、被害者に全く配慮することなくすべて自己弁護のみの弁明に終始したことで、「こんなひどい内容は見たことがない」と国民やマスコミから一斉に非難の声を浴びています。
これでアンドルー王子やその関連団体を支援してきたスポンサー企業や銀行らが、続々と撤退していきました。
最終的にアンドルー王子は全ての公務から退き、バッキンガム宮殿からも追い出されたと報道されました。
裁判官が2009年の和解書の公開を命令
連邦裁判官は、アンドルー王子が当時17才だったジュフレ氏に性的虐待を行ったとして提訴された民事訴訟から、免責を主張する2009年の和解契約書の公開を命じました。
Federal Judges Order Release of Jeffrey Epstein Civil Settlement at Issue in Lawsuit Against Prince Andrewhttps://t.co/9DPhih420r
— Law & Crime (@lawcrimenews) December 30, 2021
これはその当時エプスタインとジュフレ氏の間で交わされた契約で、王族を含むエプスタインの有力な仲間を、責任から保護するものだったといわれています。
この和解契約により、アンドルー王子側はあらゆる法的問題から解放されると主張しています。
一方ジュフレ氏は、この契約にはそのような効果は無いと否定しています。この民事合意は、不起訴合意ではないと主張しているようです。
この文書は2022年1月3日に公開されるとのことです。
ついに年明けに世紀の裁判が開幕
アンドルー王子とバージニア・ロバーツ・ジュフレ氏は、その翌日1月4日に連邦裁判所で対峙することになっています。
なんと言っても英王族のスキャンダルです。果たしてどのような結果が出るのか。はたまたどこからか権力の横やりが入るのか。
すでに取り上げたように先ごろCNNのプロデューサー2人が、未成年に対する性的容疑で逮捕されています。こうしたことは世の中の流れになっていると感じます。
今後の情報に注目です。
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