科学は神の領域に踏み込むのか――人工のヒト胚が作られる

人工のヒト胚が作られる

米現地6月18日(日)までに、新型コロナウイルス(COVID-19)の発生起源について、米国家情報長官はすべての機密情報を公開しなければなりません。これは3月20日に成立した法律第118号の2で決まっています。
ここでどんな情報が出てくるのか。

さて「胚」(胚子)とは、生物の発生の初期段階の個体のことだそう。

つまり人間でいえば、受精した直後の初期の個体のことを胚といいます。

このたび英ケンブリッジ大学と米カリフォルニア工科大学の共同プロジェクトが作り出した胚は、人間の初期段階にある「ヒト胚」に似ているという。

科学者たちは、卵子や精子を必要としない画期的な進歩として、幹細胞を使ってヒトの人工胚を作りました。

倫理的な問題

科学者によれば、この人工胚は人間の初期段階に似ているという。心臓や脳はないものの、胎盤や卵黄嚢、胚そのものを形成するための細胞が含まれているとのこと。

6月13日にボストンで行われた国際幹細胞研究会の年次総会で、マグダレナ・エルニツカ・ゲッツ教授は「我々は、胚性幹細胞の再プログラミングによって、ヒト胚に似たモデルを作ることができる」と述べました。

この人工胚が臨床的に使用される見込みは「当面ない」というものの、しかし実験室で作られた人工胚は、倫理的・宗教的・法律的など多方面で重大な懸念を呼び起こしそうです。

そもそも自然の摂理に真っ向から矛盾してはいないのか。

ちなみに法的には「14日間ルール」というのがあるそうで、つまり実験室で胚を育成するのは最大2週間までと定められているとのこと。

しかし科学者達はその先を知りたかった――その思いが、人工胚を作る動機になったという。

ガーディアンによれば、この分野の開発は、もはや法律を追い越してしまっていると書いています。

そのため研究者達は、自主的なガイドラインを作成する動きを見せているという。ただ、モラルを超えてしまう研究者がいないと言い切れるのか。

人間として成長するかは不明

いずれにしてもこれらの人工胚が、将来的に生物に成長するかについて、まだ不明だという。

というのも、マウスの細胞から作られた人工胚は、天然の胚と同じように見えるものの、雌マウスの子宮に移植してもそのまま成長することはなかったようです。

また中国ではサルの人工胚を作り、雌ザルの子宮に移植したところ、いくつかは妊娠の初期症状を示したものの、そのまま発育を続けたものはなかったとのこと。

科学者達は、この原因が技術的なものなのか、もっと根本的な生物学的な原因なのかははっきりしていないと述べているようです。

そういえばクローン羊のドリーは死亡したんでしたっけ。

水瓶座時代

科学者達の知的欲求は、いつしか限度を超えることはないのか。なぜそう思うかというと、これから水瓶座時代になるからです。

私は以前このブログで、水瓶座時代のキーワードは「人工」だと書きました。たぶんみんなが思ってるよりも人工化・AI化はどんどん進んでいきます。

イーロン・マスク氏はニューラリンクで、脳に埋め込む人工チップの開発をしています。これにより、脳損傷などで人間が失った能力を補うことを目的としているという。

しかしこのプロジェクトには当然批判もあります。でも水瓶座時代になれば、ある程度開発が進む事が予想されます。

問題なのはchatGPTなどで懸念されているように、人間の領域を侵食してしまうことですが、それが倫理や自然の摂理を変えてしまうのかは今後のテーマでしょう。


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2023年4月1日
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