米CDCはいかにして警告を無視し、ワクチンをゴリ押ししてきたか

U.S. Centers for Disease Control, Public domain, via Wikimedia Commons

CDCは警告を無視した

CDC(米疾病管理予防センター)は、コロナワクチン接種後に心筋炎を発症した多数の報告を受けていながらも、無視していたことが明らかになっています。

エポックタイムズが入手した文書によると、CDCは2021年2月28日にイスラエルから、ファイザー社のCOVID-19ワクチン接種後に心筋炎を発症した多数の患者について警告を受けていたことがわかったという。

にもかかわらずCDCは、国民にワクチン接種を薦めてきました。

CDC内部ではイスラエルの警告は「重要度が高い」と判断し、米国内のデータの見直しが行われたという。2021年3月9日付の文書では米国で報告された症例は27件だったとのこと。

このときの文書には「データの欠落や不完全さにより、因果関係を評価することは困難である」と記録され、FDA(米食品医薬品局)は「因果関係について最終的な決定をしていない」と述べているとのこと。

しかし数週間後に22歳のイスラエル人女性が死亡、このときもCDCとFDAはこの問題について国民に警告しなかった。

有害報告を「見たことがない」とうそぶく

イスラエルと同じく、国防総省(DoD)も心筋炎患者の数が予想以上に多いことを記録していました。しかも患者はほとんどが若くて健康な男性だったという。

CDCは2021年4月に国防総省の当局者と非公開で2度会談し、国防総省側は少なくとも1回の会合でデータをCDCに提出したとのこと。

この会議があった後の2021年4月27日、当時のCDC長官のロシェル・ワレンスキー博士は、ホワイトハウスでのブリーフィングで、ようやく公の場でこの問題について語りました。

ロシェル・ワレンスキー United States Department of Health & Human Services, Public domain, via Wikimedia Commons

ワレンスキー長官は、ワクチン接種後に心筋炎を発症したという報告は「見たことがない」と記者団に語ったという。

そんなはずはない。

2021年3月末までに、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)では、心筋炎の報告が141件あったとのこと。またCDCが運営する第二のシステムであるVaccine Safety Datalink(V-safe)にも24例が記録されていたとか。

CDCはイスラエルや国防総省の警告、そしてデータを無視したのです。

データ処理のせいにした

CDCはこれを「データ抽出の処理の問題」と弁明しています。

VAERSに登録されたデータは「PRR(比例報告比)」という分析手法によって検出されるが、CDCはそれを行っておらず、「Empirical Bayesian data mining」と呼ばれる別の分析手法に依存していたと述べました。

けっきょくCDCがPRRを使い始めたのは2022年になってからだという。PRRで分析すると、心筋炎のシグナルを検出したとのこと。

ワレンスキー長官の発言の翌日、CDCの職員はVAERSの処理が非常に困難だと述べました。CDCから処理を委託された業者は、せいぜい1日あたり1,000件は超えないだろうと甘く見ていたという。

しかし実際は、予想をはるかに超えていた。

請負業者のジェネラル・ダイナミクス・インフォメーション・テクノロジーは処理速度を上げたものの、「現在の人員レベルでは報告書の急増に追いつけない」と、CDCに通知したという。

VAERSでは報告されている

VAERSのデータによると、2021年3月末までに146例の心筋炎/心膜炎が報告され、2021年4月にはさらに158例が報告され、5月にはさらに487例が報告されていました。

しかし内部メールによると、CDCは他の保健当局者や報道機関に対し、2021年5月または6月まで「報告を受けなかった」と虚偽の説明をしていることが明らかになったという。

ワクチン接種後の心筋炎の症例は、一般に知らされる数ヶ月前の2021年1月に医師によって確認され始めたようです。

たとえば米軍の研究者たちは、2021年1月の時点で、それまで健康だった22人の軍人がワクチン接種後に心筋炎に罹患したことを論文で詳述しているという。

その後もイタリア、イスラエル、米国、フランスの研究などで症例が報告され、これらに共通するのがmRNAベースのCOVID-19ワクチンを最近接種していること、代替病因がないことから、ワクチンとの関連が示唆されました。

さらにワクチン接種年齢を拡大

CDCは2021年5月に、米国における心筋炎の報告を調査する新しいチームを結成しました。

しかし、2021年5月5日と5月14日に行われたワクチンアドバイザーとの公開会議で、心筋炎についてまったく触れなかったという。

それどころかワレンスキー長官は、ファイザー社のワクチンへのアクセスを12歳から15歳に拡大しました。

2021年5月24日にCDCのチームは、ワクチン接種後に報告された心筋炎の症例が16歳から24歳の人々で予想以上に多かったことを初めて認めました。

しかしこの時でさえ、若い人たちにワクチン接種を受けないよう警告はしていません。その代わりに、医師は心臓の炎症を認識し、症例を適切に管理できるよう準備すべきであると述べました。

CDCはワクチン接種を勧め続け、ワレンスキー長官は、ほとんどの症例は安静と治療で”完治した”とし、”ワクチン接種を受けることがこのパンデミックから抜け出す方法である”とゴリ押ししました。

専門家達の懸念

しかしこの頃から、専門家達によるワクチン接種のリスクが主張され始めました。

研究者たちは、当局はこの問題をより詳細に研究し、健康な子供たちへのワクチン接種を控えているスウェーデンなど他の国の例に倣うことを検討すべきだ、と述べました。

研究者のトレーシー・ベス・ホーグ博士は「私はそうなることを期待していたのですが、まったくそうはなりませんでした。なぜ調査もせず、それを推し進め続けるのでしょうか?私にはとても無責任で危険なことに思えました」と述べました。

CDCは、健康状態やその他の要因に関係なく、12歳以上のすべての人がワクチン接種を受けるべきだと主張しました。

これに同調する医師も多数いたという。

そりゃ医師にはワクチン打つごとにネズミ講のような課金ボーナスがあるとしたら、ワクチン薦めるでしょうが。↓

【暴露】医師たちは、コロナワクチンで賄賂を受け取っていた――打てば打つほど儲かるシステム

2023年8月23日

我が道を行く。人の要求には応えない

もちろんこれはファイザーに限ったことではありません。モデルナの数字はもっと悪いという。

例えばVAERSのデータによると、18歳から29歳の男性におけるブースター投与後の心筋炎の報告は、ファイザーで100万人あたり36.4件、モデルナで100万人あたり64件となっています。

しかもブースターによる感染予防効果は時間の経過とともに薄れ、オミクロンとその亜種に対するワクチンの性能も悪化したため、当局はその後、一部の人には2回目のブースターを許可し、他の人には3回目のブースターを許可し、新たに処方されたワクチンを推奨するなど、一連の措置を講じました。

そして今回、さらに新バージョンのワクチンが承認されたのです。

CDCは、COVID-19ワクチン接種後にVAERSに報告された死亡例の剖検報告書の提供を拒否しているという。

また、ワクチン誘発性心筋炎による死亡の記録はなく、V-SafeからもCOVID-19ワクチン接種後の死亡に関するデータはないと主張しているとのこと。

FDAも、COVID-19ワクチン接種後に死亡した人々の剖検結果を求める要請を拒否したようです。

保健当局トップは逃げた?

ところで当時の米国保健当局トップは、みんな辞めました。

  • NIH(国立衛生研究所)所長フランシス・コリンズ→2021年12月退任
  • NIAID(米国立アレルギー感染病研究)所長アンソニー・ファウチ→2022年12月退任
  • CDC長官ロシェル・ワレンスキー→2023年6月退任
  • FDA長官代行ジャネット・ウッドコック→2022年2月退任

これを勇退とみるか、逃げたとみるか。

当記事はあくまで情報共有のために取り上げたものであり、ワクチン接種については個人の判断で行ってください。


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