イーロン・マスクに不都合な情報
3月31日をトランスジェンダー認知の日に指定したことを、バイデン大統領本人が「そんなことしてない」と否定してます。認知症がひどいのか、それともバイデンに知らせずに裏で誰かがやったことなのか・・・いずれにしてもろくでもない話ですが。
さてイーロン・マスク氏がオーナーであるX社に、不都合な情報が出ています。
マスク氏が旧ツイッター(現X)を買収して以来、言論の自由を主張し、政府の検閲に反発してきたのはこれまで知られている通りです。
マスク氏は、ワクチンやコロナ対策や不正選挙などで、ディープ・ステート側のやり方に異論を唱えたためにBANされたアカウントを復活させてきました。その中にはドナルド・トランプ氏も含まれます。
またツイッターファイルを公開し、いかに政府機関がSNS企業に圧力をかけて、ユーザーの言論を取り締まってきたかを明らかにした。
しかし、このたびインターセプトが入手した文書によると、X社は政府の検閲と戦う一方で、同社自身がユーザーのデータを政府機関に販売して利益を得ていたことがわかったという。
Elon Musk fought government surveillance — while profiting off government surveillance https://t.co/bbOWv03WmR by @samfbiddle https://t.co/bbOWv03WmR
— The Intercept (@theintercept) March 25, 2024
https://theintercept.com/2024/03/25/elon-musk-x-dataminr-surveillance-privacy/
政府との裁判に敗訴
話は約10年前にさかのぼりますが、2014年にツイッター社は透明性の高い報告書を作成することを制限していた国家安全保障報告書(NSL)の報告制限をめぐり、司法省を訴えていました。
この訴訟内容はややこしいので説明を省きますが、ざっくり言えば政府が秘密に命令したものを開示しろという感じです。たぶん。
ツイッター社はオーナーがマスク氏に代わってもこの訴訟を続けており、最高裁まで上訴しましたが、今年1月に最高裁はこの件を審議することを却下したため、二審(控訴裁)の判決が決定し、敗訴しました。
最高裁の棄却によりX社の訴訟は終結しましたが、同社とマスク氏は、政府による監視の透明性向上を求めるユーザーのために戦う最前線に立っていると見なされていた。
しかしインターセプトが情報公開請求によって入手した文書によると、X社は政府と戦う一方で、政府の監視目的のためにユーザーのデータを販売して利益を得ていることがわかったという。
XとDataminrとのパートナーシップ
「Dataminr」という会社があります。データミンって読むのかな?よくわからない。
Dataminrは人工知能(AI)企業で、2014年にCNNやツイッターとパートナーシップを結び、リアルタイムでネット上に流れている情報を集めてジャーナリストに警告するというツールを開発したという。
その後このツールは、ユーザーの監視のために警察や政府機関が利用したという報道が出ました。
- 例えば2020年にジョージ・フロイド氏の「息が出来ない」死亡事件でBLMの抗議活動が起こった際には、警察が監視のためにDataminrのサービスと利用したと報じられた。
https://theintercept.com/2020/07/09/twitter-dataminr-police-spy-surveillance-black-lives-matter-protests/ - また2021年1月6日の国会議事堂事件では、集会を呼びかけるユーザーの投稿を警備当局に提供したという。
https://edition.cnn.com/2021/04/28/politics/capitol-security-emails-social-media-riot/index.html - さらに2023年にはDataminrが、中絶支持派のデモや集会の時間と場所などを監視し、連邦保安官に提供したことが明らかになった。
https://theintercept.com/2023/05/15/abortion-surveillance-dataminr/
DataminrはX社との長いパートナーシップを通じて、ユーザーのデータを収集し、その対価としてX社にお金を支払っているという。
そこで得られたリアルタイムの情報は、上のように警察や政府当局に提供され、取り締まりのネタとなる。
つまりX社は間接的にユーザー情報をタレ込んで、そこから利益を得ているということです。
内部メールで暴露された
記事によれば、マスク氏がツイッター社を買収した後もDataminrとのパートナーシップが続いているかは不明だったという。
しかしこのたび入手した文書によれば、依然として両社の関係は続いており、Xが政府の監視に協力していることが裏付けられていた。
公開されたシークレットサービスとの電子メールによると、「DataminrはTwitterとユニークな契約関係にあり、公開されているすべてのツイートのフルストリームにリアルタイムでアクセスすることができます」と書かれている。
「さらに、Dataminrのすべての公共部門の顧客は、地方、州、連邦レベルの法執行を担当する数十人を含む、これらの条件に同意しています。」
またシークレットサービスは、「この契約の要点は、情報を法執行目的に使用することです」と、取り締まり目的で利用していることを堂々と書いています。
https://s3.documentcloud.org/documents/24501680/usssdataminr-emails.pdf
スペースXがスパイ衛星ネットワークを構築
上とは別ですが、先ごろマスク氏が経営するもう一つの会社「スペースX」が、米情報機関と契約して数百基のスパイ衛星のネットワークを構築していると報じられました。
スペースXはウクライナにスターリンクを提供したことで知られる会社です。
スペースX社は2021年にアメリカ国家偵察局(NRO)と18億ドルの機密契約を結び、低軌道で活動できる地球画像機能を持つ数百の衛星を備えた強力な新しいスパイ・システムを構築しているという。
この計画は、スペースXが米国の諜報・軍事プロジェクトに関与していることを示すものであり、もしこのプログラムが成功すれば、アメリカ政府と軍隊は、地球上のどこにいても、ターゲットを素早く発見する能力を大幅に向上させることができるだろう、と情報提供者は述べています。
つまり政府機関に情報を提供するという意味では、上のDataminrと同じです。
政府はこれによって誰がどこにいても探し出すことが出来るようになるのでしょう。どこかの監視国家のようです。
それにマスク氏が加担しているということになるかもしれない。
Exclusive: Musk's SpaceX is building spy satellite network for US intelligence agency, sources say https://t.co/SJl6mY6Gjm pic.twitter.com/48RclwqJEz
— Reuters (@Reuters) March 16, 2024
イーロン・マスクの矛盾
Dataminrのツールは、抗議活動する者たちをタレ込んだ。それによってマスク氏のX社は利益を得る。
スペースXのスパイ衛星ネットワークは人々を監視し、それを政府にタレ込むことが出来るかもしれない。そしてスペースXは利益を得る。
しかし人々はマスク氏のことを「言論の自由を求めて政府と戦ってくれる人」と思ってる。
はたして彼は人々の味方なのか、政府の味方なのか。
この矛盾はどうしたものだろう。
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