米タレント、デミ・ロヴァート氏のドラッグ過剰摂取――ホロスコープでは原因明白な件

さて少し前になるけど、アメリカの歌手兼女優のデミ・ロヴァート氏が薬物の過剰摂取で病院に運ばれた件が報じられた。現地7月24日、意識不明の状態でロサンゼルスの病院に搬送されたという。

過度な依存

現在は意識が戻り安定しているというが、搬送時、彼女はヘロインのオーバードーズではないかと報じられていた。前日夜から仲間とパーティーをしていたことが明らかになっていて、意識を失う数時間前の動画が流出しており、少しだが彼女の姿が確認できる。意識を失ったのは彼女の自宅で、その時一緒にいた友人たちが通報したらしい。

救急隊員が到着したときにはケアをしていた友人たちだけが残っていて、自宅からはドラッグも発見されなかったという。皮肉なことに、この事件により彼女の最新曲の売上チャートが上昇した。

もともと彼女はアルコールや薬物に依存していたことを告白しており、ひどい時はそれなしでは1~2時間ももたなくて、飛行機に乗る時でさえ隠して持ち込み、乗客が寝静まった頃にトイレでやったという。またペットボトルにウォッカを入れて持ち歩いていたと、アルコールへの過剰なハマりっぷりも語っていた。

いったん克服したが

デミ・ロヴァートは10才の時にTV番組でデビューし、2008年16才の頃、TVやアルバムリリースなどでブレイクした。ファーストアルバムはビルボード初登場で2位となり、2009年リリースのセカンドアルバムは初登場1位を記録し大ヒットとなった。

一方でプライベートではアルコール・ドラッグの使用もあり、2010年11月(18才)で活動を休止しリハビリ施設へ入所、2011年1月に治療を終え退所している。

彼女は今年2018年3月に、依存から離れてクリーンになって6年間が経過したことを報告、家族や周囲への感謝の気持ちを表していたが、6月にはまた手を出してしまったことを明かしていた。そして1ヶ月後に今回の搬送となった。

「デミは死んだほうがいいと思う」――壮絶なイジメ体験

彼女のこうした依存の根は深いようだ。
2才の頃に両親は離婚し、母親に育てられた。父親もアルコールや薬物依存していたといい、そのため2013年に亡くなっている。

また自身のドキュメンタリー番組の中で、12才の時にイジメに遭っていたことを語っている。

 「12歳の時、いじめにあっていたの。社会に出ることに恐怖を覚えるようになり、同年代の女の子とたちのことを信じられなくなっていた。そしてある日、学校で人気者の女の子が『デミは自分で手首を切って死んだほうがいいと思う』って言い出したの。(いじめの加害者たちは)私への自殺の嘆願書のようなものを作って、ほかのクラスの子にも署名させていた」
【出典元】「自分で手首を切って死ね」元人気ディズニースターが明かした壮絶いじめの中身/FRONTROW

このイジメの結果、彼女は摂食障害を患い自傷行為を繰り返すようになった。鬱になり、神経症と双極性障害と診断された。その経験から、自ら精神疾患患者の自助グループの支援活動をしている。

デミ・ロヴァートのホロスコープ考察

デミ・ロヴァート:出生ホロスコープ

デミ・ロヴァート:出生ホロスコープ

彼女のホロスコープは月と水星が土星とハードであり、それに4ハウスの冥王星も含めると固定サインのグランドクロスになってしまう。すなわち2才での両親の離婚も含め、小さい頃から10代前半にかけての重々しさを示唆している。しかも非常にヘビーな組み合わせだ。

と書くと「じゃあなぜ若いうちから売れたのか」となるけど、一方で月はMCにピタリ重なっていて、土のサインのグランドトラインであり、しかもそのラインナップは金星・木星・天王星・海王星と、広がり感のある天体ばかりだ。このグランドトラインは2・6・10ハウス(5もあるが)という金銭・仕事・社会的立場に関わる正三角形で成り立っており、実績ができやすいのは当然だろう。

しかも2008年以降、冥王星はずっと山羊座つまり土のサインに居座っている。その間は土のサインにずっと影響を与え続けている。

彼女が16才でブレイクしたのはすでに述べたが、金星の年令であり、それは2ハウスつまり収入のハウスで、しかも隣に援助の木星もあるという配置である。
ただしこの金星は少し危うい。

いずれにしてもMCの月は牡牛座なので「自身の生まれ持っているセンスが社会的立場を作ります」という図であり、その月は12ハウスのカスプに由来するので、彼女の内面の情緒から湧き出るものだろう。

この月は4ハウスの冥王星と180度で、すなわち家での過剰さと読んでもいいだろうが、その一方で水瓶座の土星からは「こだわってはいけない」と要求され、執着と切り離しの間で永久に答えが出せないまま煩悶を繰り返すかのようだ。

イジメ・神経症・ドラッグ再発の占星術的原因

彼女が語っている12才の時のイジメというのは、ちょうどその時期にトランジットの海王星が土星に重なっていた時期であり、すなわち彼女が犠牲になることを意味する。『デミは自分で手首を切って死んだほうがいいと思う』――それは自傷行為や摂食障害など、彼女の精神を破壊するのに十分な威力だったはずだ。なぜなら神経を示す水星には180度だったから。

まだ精神が未熟な年令でこの配置は、自我が壊れても全然不思議じゃない。

デミ・ロヴァート:現在のトランジット

デミ・ロヴァート:現在のトランジット

現在彼女は25才で、ちょうど金星の年令の終わる頃であり、太陽の年令に移行しようとしている時期だ。ただ上に書いたようにこの金星はグランドクラスではある一方で、危うい暗示もある。その一つは11ハウスの火星との90度になっている事であり、トランジットの魚座の海王星がTスクエアになる配置がずっと続いている。

これはアルコールやドラッグの過剰依存を十二分に示している。なぜならトランジットの海王星は8ハウスに入ったからだ。いったんクリーンになったのが、またハマってしまったのはこの仕業だろう。

つまり彼女のここまでの人生は、海王星に翻弄され続けてきたと言っていい。


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2023年4月1日
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