告発ドキュメンタリー『リービング・ネバーランド』
現地時間1月24日からアメリカのユタ州で行われていた「2019サンダンス映画祭」において、ドキュメンタリー映画『リービング・ネバーランド(Leaving Neverland)』が公開され、物議を呼んでいる。
サンダンス映画祭は米俳優のロバート・レッドフォードが発起人となり1978年からスタートしたもので、インディペンデント(独立)系の作品を対象とした映画祭だ。過去この映画祭でコーエン兄弟、スティーブン・ソダーバーグ、ロバート・ロドリゲス、ブライアン・シンガーなどが受賞し、その後メジャーへと階段を上っている。
今回公開され物議を呼んでいる『リービング・ネバーランド』は、故マイケル・ジャクソンの児童性的虐待疑惑を追った4時間あまりのドキュメンタリー。当時7才と10才だった男性の証言を元に作られた作品だが、上映時は劇場に脅迫文が寄せられたり、マイケルファンが抗議のデモ活動を行ったりしたため、警察が出動したという。
証言者1.ウェイド・ロブソン氏
この作品で被害者として証言しているのはウェイド・ロブソン(Wade Robson)氏と、ジェームズ・セーフチャック(James Safechuck)氏で、二人とも少年時代にマイケルから性的虐待を受けていたと主張している。
ウェイド・ロブソン氏はブリトニー・スピアーズやインシンクなども手がける振付師で、オーストラリアで生まれ小さい頃に「スリラー」を見てマイケルに興味を持った。1987年にマイケルのプロダクションが主催するダンスコンテストで優勝したという。
その後、家族でカリフォルニアを訪れた際にネバーランドへ招かれ、オーストラリアに戻ってからもマイケルからのコンタクトがあり、マイケルに雇われてアメリカに移住し、性的行為は約7年間続いたという。
ロブソン氏は11才の時、別の少年(ジョーダン・チャンドラー)への性的虐待でマイケルが訴えられた時、証言台に呼ばれたが、その時はマイケルを擁護する証言をするよう強いられていたという。質問には「No」と答えるようにリハーサルさせられた、と語っているという。
証言者2.ジェームズ・セーフチャック氏
もう一人のジェームズ・セーフチャック氏は現在40才のプログラマーで、7才頃から芸能活動を始め、10才の頃にペプシのCMでマイケルと出会い、その後マイケルから手紙をもらい家に招かれたという。
訴状によれば1988年の「BADツアー」にセーフチャック氏も出演し、ツアー中パリのホテルで性的虐待が始まった。マイケルからマスターベーションのやり方を教えられ、強要されたようだ。その報酬としてジュエリーがもらえたという。
2010年頃、セーフチャック氏は精神科医の診察を受け、心的外傷ストレス障害、パニック障害、鬱病性障害の診断を受けたという。
ネバーランドの秘密の部屋
二人の共通した主張では、当時マイケルの自宅ネバーランドには暗証番号付きの秘密のベッドルームがあり、その部屋に人が近づくとチャイムが鳴るようになっていたという。また二人とも、マイケルと疑似結婚式のようなものをしており、指輪とともに書類にサインをしたという。
いずれにしてもこの作品の中で、マイケルがその最中に「bright light, big city」「duck butter」などの隠語を使っていたことや、行為の生々しい証言など露骨な性的描写のために、映画祭の上映中、席を立った観客も多くいたという。
【出典元】Michael Jackson documentary accusers Wade Robson and James Safechuck: A brief history of their abuse claims/Los Angeles Times
一方で上映終了後に、証言者のロブソン氏とセーフチャック氏の二人が舞台に立つと、スタンディングオベーションで迎えられたという。
証言者ウェイド・ロブソン氏のホロスコープ
告発内容の真偽はわからないが、一応ウェイド・ロブソン氏はWikipediaにページがあったのでホロスコープ(生時不明)を見てみた。
【参照】Wikipedia/Wade Robson
これを見ると、そもそも怪しい事の暗示はある。
それと、ロブソン氏が性的虐待を受けていたという頃にさかのぼると、かなりホロスコープが荒れているのは確かだ。その頃は、太陽も月もダメージを受けており、なんらかのショックを受けていたとしてもおかしくない。
今はそれから立ち直るという配置になっているので、今回のような告発に出たというのもあるかもしれない。
ちなみにロブソン氏の図にマイケルのホロスコープを重ねて二人の関係性をみたが、ちょっと首を傾げざるを得ないような部分もあった。それが性的なものかは何とも言えないが・・・
もしホロスコープが分かる人なら、見てみてはどうだろう。
遺族は「公開リンチ」批判
もう一人のセーフチャック氏の方は、生年月日がわからない。
いずれにしても、マイケルの死後にこのような告発が行われるのは残念なことだが、この作品に対して当然ながらマイケル・ジャクソンの遺族からは「公開リンチだ」と抗議の声明が出され、マイケル・ジャクソン財団も「一方的だ」と非難している。
『リービング・ネバーランド』は今年春に、米ケーブルテレビHBOと英チャンネル4で放送予定だというから、その頃さらに騒動が加熱するかもしれない。
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