音楽プロデューサー松原裕氏が腎臓がんで死去――その数奇な人生をホロスコープで見る

2016年から闘病

2019年4月4日、音楽プロデューサーの松原裕氏が腎臓がんにより亡くなったという。享年39才。

松原氏は神戸市のライブハウス「太陽と虎」の代表を務め、関西を中心に2005年からチャリティーイベント「COMIN’KOBE」の主催なども行っており、2013年には神戸市文化奨励賞を受賞していた。

2018年には日本テレビの「24時間テレビ」にも取り上げられている。

私生活では二人の息子を育てるシングルファーザーだったが、2016年4月5日にブログで「ステージ4の腎臓がん」であることを公表し、闘病していた。その時に医者から宣告されたのは「余命2年」「5年後の生存率は10%」だったという。

肺・リンパ・気管支にも転移

発覚後すぐに片方の腎臓を切除したと言うが、すでに肺とリンパ腺にも転移しており、その後もどこに転移するかわからないような状態だったという。2017年には気管支に転移して、吐血や咳などの症状があったようだ。

松原裕氏:がん公表時

まあ確かにこの頃のホロスコープ配置は相当厳しくて、腎臓は言わずもがなだけど、肺とかリンパもあるなという感じで。ていうか肺とか気管支は、もともと注意だったんだけど。

ただ酒は好きだったみたいで、がん発覚後はセーブはしたものの止めることはなかったとのこと。

震災復興のチャリティイベントを企画

松原氏は中学卒業前に阪神淡路大震災を経験しているが、若かったこともあり、それほど深刻には受けとめていなかったなかったようだ。それよりも、その後自身がバンド活動で訪れた先で「神戸から来た」と言うと、周囲が気を遣ってくれたことが心を動かした。

そうした体験から、震災の復興支援のためのチャリティー音楽イベント「COMIN’KOBE(当初はGOING KOBE)」を2005年からスタートした。2~3年後には動員2万人以上のイベントになったという。

このイベントは無料だったためスタッフを雇えず、ほぼ松原氏の手弁当でまかなったようだ。出演交渉・スポンサー集め・会場手配まですべて自分で行ってきたという。またイベントの収支も明かしているそうだ。

【参照】第148回 株式会社パインフィールズ 代表取締役 松原 裕 氏【前半】/musicman-net

亡くなる前日にも苦しさを吐露

松原氏は亡くなる前日の4月3日にもブログを更新し、体調のしんどさを伝えながらも「未来の無い苦しみは我慢できないけど、望みがあるなら頑張れる。」と、その文章からはまだ力強さが感じられたのだが。

【参照】苦しくてこのブログ書くのも命がけ/カミコベ実行委員長ブログ

今年で15回目を迎える「COMIN’KOBE」が2019年5月11日(土)、神戸空港島多目的広場でが開催される予定だったが、当日を迎えることなく帰らぬ人になってしまった。

「COMIN’KOBE」公式サイト

松原裕氏のホロスコープ

松原裕氏

シングルファーザーの松原氏は当然ながら離婚しており、理由はわからないけど、やっぱりこういうホロスコープだとそうなっちゃうのかなと感じざるを得ない。

子供の頃は貧しい家庭だったというが、本人はそれなりに楽しんでいたという。ただ松原氏が生まれたときにはすでに両親が離婚していて、父親はいなかったようだ。小学校2年の時に母が再婚、でまた離婚、小学校5年の時に再婚・・・

結局、母親は5回離婚しているらしい。

その母親も気になるけど、いずれにしてもそういう体験は、ホロスコープが見事に表しているから不思議なものだ。

「あなたの家は呪われています!」

松原氏が成人した頃に、突然、実の父に会ったという。父は松原氏のことをずっと探して探偵に依頼していたようだ。まあ金星の年齢で父が現実に、っていうのはあるのかもしれない。

この頃はトランジットの冥王星が射手座にあった。それで見ると、たぶん「これまでの概念を覆します」みたいになったと思うので。

で、その父に強引に連れていかれて会った「宗教っぽいおばさん」に「あなたの家は呪われています!」と言われたという。聞いてみると、母方の祖父母が不倫だったというので、元の奥さんが恨んでいると――それで考えると、松原氏の母が5回離婚しているっていうのも連動して、このホロスコープと妙に共鳴する感じだが。

たしかにこの頃、冥王星のあった射手座には宗教っぽいゾーンがあるし、冥王星っつったらもろに探偵なので。本人が亡くなっているので不謹慎なのだが、こういうピーキーな体験のホロスコープを邪推するのは非常に興味深い。

ただまあ総じて言えるのは、やはり血縁が薄いかなという感じで。家系ともだけど、結果的に自分の子供とも別れてしまったわけだから。

無限な精神性

松原氏が震災と向き合うようになったのは金星の年齢期で、余所の土地で出会った人たちに親切にされたことで、それまでの自分を反省することになった。ちなみにこの金星は双子座なので。

その伏線は次の太陽につながって、「COMIN’KOBE」をスタートした。この太陽は海王星と180度なので、大きくて無限な精神の中に飛び込んでいくわけよね。それがチャリティーだったり、手弁当だったりしてて。

この太陽はへびつかい座の恒星ラス・アルハゲと天頂-天底でパランしてて、癒やしだったりイベントなどに興味があると思う。海王星もヘラクレス座の恒星ラス・アルゲティとパランなので、同じく傷ついたものへの癒やしの性質を帯びる。

まあ腎臓がんが発端だったけど、最後は肺が侵されて亡くなるっていうのもね。

R.I.P


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2023年4月1日
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