国際郵便で大麻を密輸した疑い
2010年バンクーバー五輪スノーボードハーフパイプ日本代表でプロスノーボーダーの國母和宏氏が、11月6日に大麻取締法違反で逮捕されたもよう。
2010年バンクーバーオリンピックでスノーボードのハーフパイプに出場した國母和宏容疑者が、大麻を密輸したとして厚生労働省麻薬取締部に逮捕されました。麻薬取締部が詳しいいきさつを調べています。 https://t.co/4cOhimqRpZ
— NHKスポーツ (@nhk_sports) November 6, 2019
昨年、アメリカから国際郵便で大麻を日本に密輸した疑いが持たれているという。
「反省してまーす」騒動
國母氏といえば、バンクーバー五輪に向けて出国する際、日本選手団の公式ユニフォームを腰パン、緩めたネクタイ、シャツの裾を出す、といった着こなしで登場し、批判を浴びた。
翌日の記者会見で服装の事について「反省してまーす」「チッ、うっせーよ」などと発言したことで火に油を注ぎ、大問題になった。
今回の逮捕について、ネット界隈では「やっぱりか」「全然反省してない」「お取り寄せかよ」などの声が出ている。
元来自由精神のスノーボード
スノーボーダーをオリンピックという枠にはめる=つまり国の代表になるというのが、ちょっと違和感なくもない。そもそもスノーボードというのは、そうした体制にハマることがイヤな人たちがやるもの、っていう気がするからだ。
実際バンクーバーの服装の件も、スノーボーダー達は問題にしなかったし、海外からも特に批判されてなかったと思う。ルールや規範より、カッコよく決めてくれ・魅せてくれ、というスタイルや個性が重視されるものでは。
元々スノーボードは「遊び」からきており、雪山をサーフィンのように楽しみたい、ということに端を発している。スキー場のような圧雪整備されたコースではなく、自然の山をナチュラルに滑るというのがルーツだ。ルールで管理された競技スポーツをやりたいのなら他の選択肢がたくさんあるわけだし、一方そうした事に縛られないのがスノーボードのスタイルだった。
スノーボードが五輪正式競技になった変な経緯
スノーボードのハーフパイプは、1998年長野五輪からオリンピックの正式競技になったが、この時ちょっとしたゴタゴタがあった。
もともとスノーボードには国際スノーボード連盟(ISF)という組織があり、独自の国際大会などを運営していたが、国際スキー連盟(FIS)が「スノーボードはスキーの一種」というトリッキーな理屈をつけて、五輪競技の管理下に置いてしまった。
これに現役のスノーボーダー達が激怒し「俺たちはスキーヤーじゃねーし。スノーボードは国旗を背負ってやるようなものじゃないだろ。」と大反発、当時トップライダーと言われたテリエ・ハーコンセンなど、有力選手達がこぞって長野五輪をボイコットした。
この「スノーボードは国旗背負ってやるようなものじゃないだろ」に表されてる気がするけど。國母選手、というかスノーボードの本質みたいなものが。
スキーの人気低下
いずれにしてもこの当時の背景には、世界的なスキー人気の低下と、逆にスノーボードブームというのがあった。
最初の頃、スキー場は邪魔くさいスノーノーボーダーを締め出していた。日本でもスノーボード滑走禁止のスキー場が大半だったし、そうじゃなかったとしても滑走エリアを指定されたり、ライセンス許可制だったりするスキー場もあった。
しかし、スノーボード人気が上がるとともにスキーヤーが減少したため、スキー場も死活問題になり、スノーボードを許可せざるを得なくなっていった。それどころか、争ってスノーボード専用コースやハーフパイプなども積極的に設置し、スノーボーダー客を取り込むようになっていったのである。
FISとしても、そうした時代の変化「このままではスノーボードに逆転される」という状況を、黙って見過ごすわけにはいかなかったろう。そこで「スノーボードはスキーの一種」という、トリッキーな理屈を持ち出したとみえる。自分達の利権にしたかったのかな、よくわからないけど。
なおISFの方は、2002年に解散している。
海外での評価の高さ
國母氏を擁護する意図ではないけど、こうしたスノーボードの自由精神を考えた時、型に嵌まったように同じユニフォームで、お国の旗を背負って、というのに反発する選手もいるだろう。もちろん反発しない選手もいる。実際に長野五輪をボイコットせずに出場した選手もいたわけで、それぞれの考え方がある。
國母氏は海外で評価が高く、いろいろな賞を受賞している。日本人で世界で認められているスノーボーダーという意味では、稀有な存在かもしれない。すでに競技者としては第一線から退いており、現在はカリフォルニア州にも自宅があるという。
また2017年にTBS系で放送されたTV番組『消えた天才~一流アスリートが勝てなかった人大追跡SP』で、年収について「1億円はいかない」と答えていたようだ。その時点でスポンサーが10社以上ついていたという。(その後はわからないが)
海外でそこまで評価されるのは、数いるスノーボーダーの中でも独自のスタイルを持った存在であり、それが魅力あるということになるんだろうけど、もしかしたらその分、日本の右に倣え的規格に合わない人かもしれない。
ただ、だとしても国際郵便で大麻密輸は軽率だった。残念ながら、これまでの評価を下げてしまったと言わざるを得ないか。
國母和宏氏のホロスコープ
出生時間わからないので月の位置が微妙だが、少なくとも活動サインのTスクエア、月によってはグランドクロス。
その中で火星が牡羊座10度、これ個人スポーツのけっこうピークかも。
太陽は度数もアスペクトも集中力かなりあるし、評価も気にしないので。ただ自分の言動で自分を苦しめるっていう暗示はあるけど。
時期的に「反省してまーす」騒動の頃の天体配置をみると、叩かれるのは必至だったし本人も黙って従ってない感じで、結果として自らを追い込んでしまったような。
今回の逮捕は昨年の容疑みたいだけど、たしかにやりそうな配置ではあるかな。
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