タイガー・ウッズがマスターズチャンピオンに返り咲き――誰もがその瞬間を待っていた

11年ぶりメジャー大会制覇

タイガー・ウッズが2019マスターズで優勝した。4大メジャー制覇は11年ぶり、マスターズにおいては14年ぶりのカムバック優勝となった。

全盛時のタイガーの凄まじさは強烈だった。これまで積み重ねた勝利は81勝、これはPGAツアー歴代第2位。1位のサム・スニード(82勝)まであと1勝に迫った。

Tiger Woods’ 81 victories on PGA TOUR

しかしその勝利の大部分は、2009年までに成し遂げられたものである。

一落千丈

その男が、一瞬にして堕ちた。

――思えば、あの不倫騒動から約10年が経過したか。

2009年、タイガーが自宅近くで運転中、消火栓や立木などに衝突した事故の第一報が報じられた後、それが不倫発覚による夫婦ゲンカによって起こった事が明らかになった。当時のエリン夫人はその年に第二子を出産したばかりであり、翌年には離婚が成立した。

この騒動以後、タイガーと不倫関係にあったという女性が続々と現れ、最終的には19名に膨れ上がったらしい。モデル・ウェイトレス・クラブホステス・ポルノ女優・TVレポーターなど、さまざまな女性の名前が挙がった。実際は120名以上だったとの情報もある。これは今にして思えば、彼のホロスコープの金星が現れた結果だったと思う。

当時のタイガー・ウッズといえば紛れもないスーパースターで、若くして栄誉を総ナメにしていた頃だ。2009年にフォーブス誌はタイガー・ウッズを「10億ドル以上稼いだ世界初のプロアスリート」としている。既婚者だったとはいえ、彼に誘われて嫌な気がしなかった女性も多かったろう。

それと彼は西海岸出身だが、不倫騒動の時は東海岸に自宅がある。これもリロケーション図で飽きなき欲望をもたらさなかったか?

いずれにしてもこの騒動の後、タイガーは謝罪会見を開き、無期限のツアー欠場と、セックス依存のセラピーを受けていることを明かした。多くのスポンサーも失った。

「一落千丈」とはこのことだろう。

一時期復活したが・・・

2010年にツアーにカムバックしたが、以前ほどの圧倒的な強さは消えていた。それでも2012年に優勝3回、2013年には優勝5回してトッププロであることを証明して見せ、健在ぶりを知らしめた。しかしメジャーでの優勝は遠ざかっていた。

2013年以後、腰のケガに悩まされ、試合の棄権も多くなった。その後腰の手術に踏み切り、リハビリの日々が続いた。2014年以後、計4回も腰の手術を行ったという。2008年には膝の手術も行っているが、彼のホロスコープは天秤座・山羊座の90度で、それを物語っている。

ゴルフ界、そしてNIKEブランドを現在まで高めたタイガー・ウッズバブルは、ついに終わったかのような雰囲気が漂った。

再転落

腰痛との闘いがようやく落ち着いてきた2017年、タイガーがツアーへの意欲を見せ始めた折に、運転中に酩酊した状態で逮捕されるというショッキングなニュースが流れた。逮捕時、警察の取り調べで真っ直ぐ歩くことさえできなかった。

この後検査を受けたところ、麻薬性鎮痛薬など5種類の薬物が検出されたという。ちなみにアルコールの影響は否定されている。しかしこういう映像が公開されるっていうのも容赦ない感じだ。

蛇足ながら、同様なインパルス堤下の事件とほぼ同時期だった。

14年ぶりマスターズ制覇

2018年に再復活の予兆はあった。4大メジャーの一つ、全英オープンで6位と健闘した。そし同じくメジャーの全米プロで2位になった時、何かを予感させた。

2019マスターズ、いつも最終日に着用するカラー=タイガーいわく「パワーカラー」のレッドのウェアを身に着けて、最終18番ホールのウィニングパットを沈めた瞬間、誰もがこの瞬間を待っていたかのように起こった「タイガー」コール。

たぶんみんな、あの頃の強いタイガーをもう一度見たかったんだと思う。「やっぱりこの男はすげえ」って感じたかったんだと思う。

冥王星の極限人生

彼のアセンダントとMCの主星は水星で、山羊座26度にある。この水星にトランジットの冥王星が近づきつつある。


それもそうだが、タイガー・ウッズのホロスコープは太陽と冥王星が90度だ。これは成功もデカいが挫折もデカい。同じ配置を持つ小室哲哉氏などはいい例だ。

この配置は特殊な意味を持っており、人生の生き方によって結果は両極端になる。

それとタイガーの太陽は、ベガ・アルヘナ・ベテルギウスなどの恒星とパランしており、カリスマ性や使命感や約束された成功などがある一方、アキュメンといった脆さも持っていた。

いずれにしても今後の活躍に期待したいし、また冥王星が本格的に再生される頃、どうなるのか見てみたい。