首相会見
新型コロナウィルスの感染拡大に関して、2月29日に安倍首相が国民に向けての記者会見を開いた。
会見では新しい助成金制度の創設・3月第1週からPCR検査医療保険適用・雇用調整助成金の活用などに言及したものの、目立った具体的な対策が示されたものはなかったようだ。
また感染拡大に関しては「これから1〜2週間が瀬戸際」としながらも、「今からの2週間程度、国内の感染拡大を防止するため、あらゆる手を尽くすべきである。そのように判断いたしました」と述べている。
この「これから1〜2週間が瀬戸際」というのは、2月24日に国の専門家会議が示したものだと思うが、だとしたら、すでにそれから何日も経過しているのだけど。
【参照→】「今後1~2週間が瀬戸際」国の専門家会議が見解【全文】/NHK NEWS WEB
質問打ち切り
この会見は36分で終了しているが、質疑応答で記者が「まだ質問があります」と声を上げているにも関わらず、打ち切られたことが話題になっている。
突然の休校要請について国民の理解を得るために開いたはずの会見の場でしたが、安倍首相は疑問に答えきるには至りませんでした。https://t.co/xp6lL0CPGz
— 毎日新聞 (@mainichi) February 29, 2020
この「まだ質問があります」と手を上げたのはジャーナリストの江川紹子氏だそうで、会見後以下のようにツイートしている。
専門家会議では議論してない全国一斉休校要請について、他の専門家に相談したのか、今回の判断した根拠やエビデンスは何か、それに伴う弊害やリスクとの検討はどのようにやったのか、期待される効果や獲得目標は何か…その他いろいろ聞きたいことはあったんだけど
— Shoko Egawa (@amneris84) February 29, 2020
この日の首相動静をみると、会見の後、安倍首相に特に予定はなかったようだが、新型コロナウィルス以上に大事な用事があったのだろうか。
首相動静
午後6時から同36分まで記者会見。
午後6時57分、官邸発。
午後7時12分、私邸着。
午後10時現在、私邸。来客なし。質問があると記者が叫んでも時間がないと言って切り上げて自宅に帰るw
首相動静(2月29日):時事ドットコム https://t.co/Tf5IObulXG
— Watataka@気の利いた事は何も言えん (@878SHCTjhUzLFu7) March 1, 2020
会見の反応
いずれにしても今回の安倍首相の会見に関して、いまのところネットなどの反応はイマイチのようだ。
【参照→】安倍首相の会見の反応「用意されていた原稿読んで終わり」「ほぼなんの内容もない」/togetter
また、ツイッターで「#安倍やめろ」がトレンド入りしていたが、突如消えたという。
たったいま、#安倍やめろ の42万件が、忽然として姿を消した。やってくれるじゃないか、ツイッター。3月1日午前1時30分。 https://t.co/wkwxnfagOg
— 一地球人 (@einf4fahrer) February 29, 2020
#安倍やめろ が3.5倍以上のツイートがあったのに、先ほどトレンドから消え、#安倍やめるな はトレンドに残りました。他のブラウザでも同様でした。
今までもよく指摘されてきましたが、トレンドのリストは、ツイッター社が検閲して人為的に触り、国民の知る権利を毀損する懸念を改めて感じました。 pic.twitter.com/TdQDVRkYcu
— あたらしい日本へ🍎 (@newnippon2018) February 29, 2020
ネット工作疑惑?
こうしたネットの工作疑惑は、ここのところ話題になっている事でもある。
2月25日の首相動静で、安倍首相とIT企業ランサーズ社長らとの会食がツッコまれた件があった。
安倍首相がランサーズ社長と会食とあるけど、ランサーズってネット工作してる会社なのな。これガンガン広めないと。
首相動静(2月25日):時事ドットコム https://t.co/xXGnY9Ls19 @jijicomさんから pic.twitter.com/sn5CqaL1lf
— サキオタ (@sakiota48) February 25, 2020
政治系書き込みの募集
これは2017年9月に、クラウドソーシングのランサーズの募集に「政治系サイトのコメント欄への書き込み。保守系の思想を持っている方」という募集が掲載されたことがあった。
昨夜、安倍首相が会食した相手=ランサーズという会社について。2017年の記事。
クラウドソーシングで保守系コメントの書き込み発注、1件30円 「テレビや新聞の偏向報道が許せない方」に依頼 #ldnews https://t.co/uPURR4JDNF
— yuri (@syoyuri) February 25, 2020
この募集には
「安倍政治を応援している方」
「テレビや新聞の左翼的な偏向報道が許せない方」
「産経新聞の論調に好感を持っている方」
などといった条件がついていおり、1件につき30円という価格で募集されていた。
また「安倍総理のいいところがわかるエピソード」を募集というのもあったという。これは800文字以上で250円という条件だったようだ。
安倍首相と昨日会食をしたネット工作企業ランサーズが、本日、「安倍総理のいいところがわかるエピソード」の募集をしました。これがどういうことかわかりますか?しかもこれ源泉は官房機密費ですよ。 pic.twitter.com/eRo9q2izhp
— える (@lTfC8qI4PATLiaC) February 26, 2020
さらにランサーズ公式サイトの主要取引先の中に「内閣府」があったが、この騒動が原因かどうかはわからないが、削除されたのも火に油を注いだ。(ランサーズは否定)
ツイッターでもコロナ否定
これに関係するかわからないが、2月23日頃に「よく考えたらコロナウイルスかかってる人あんまりいないよね笑 噂の力ってすごい」というツイートが、複数のTwitterアカウントから一斉に発信されたことがあり、これもネット工作ではないかと騒がれた。
“よく考えたらコロナウイルスかかってる人あんまりいないよね笑🧐
噂の力ってすごい😮”
という、顔文字まで同じようにつぶやくアカウントが大量発生
日本のCOVID19感染状況を過小評価し、世論の過熱を抑え、政権への批判が盛り上がらないように印象操作するのが目的だろう。
これが現政権党の正体 pic.twitter.com/osCBiMEEC9
— じん@武漢 (@jin00001) February 24, 2020
ちなみにこれは、あるユーチューバーによる仕業だったことが判明し、本人がYoutube動画で謝罪していたという。「自身の事業の一環であり政府や各種政治関係者とのやり取りなどは一切ございません」と政治の関与を否定していたようだ。(現在は閲覧できない)
だけど「よく考えたらコロナウイルスかかってる人あんまりいないよね笑 噂の力ってすごい」っていうツイートはどういう事業の一環なんだろうか。そこまで説明してほしかったなあ。
こうした書き込みやネットの世論操作みたいなものが実際どうなのかわからないが、工作がもし事実なら、いったいどこからギャラが支払われるのか、気になることではある。
安倍首相に逆風の今
いずれにしても、桜を見る会疑惑、菅原一秀元経済産業相と河井克行元法相の不祥事により相次ぐ辞任、秋元司議員のIR収賄疑惑、和泉洋人首相補佐官と厚労省大坪寛子審議官のコネクティングルーム疑惑、そして黒川弘務東京高検検事長の定年延長、そして新型コロナウィルス対策の不備など、この半年間くらいで安倍政権には明らかにネガティブな流れになっている。
までも今に始まったことじゃなく、これまでもモリカケ問題とか財務省の文書改ざんとかさまざまな疑惑(財務省では自殺者も出ている)があり、その都度いいように誤魔化されてきたが、ここにきて通用しなくなっているだけだろう。
以前も書いたが、安倍首相は昨年後半あたりからホロスコープの状態がかなり厳しく、何をやっても裏目に出るだろうし、それによってどんどん信用をなくすという状況になっている。国民のためにあるはずの政治が、いつの間にか捻じ曲げられて、一部の権力者にとって都合いいようにされているとしか感じられなくなっている。
そのため、これまで安倍政権を支援してきた岩盤支持層が離れていっているという話もちらほら目にする。仮にそうした状況に危機感を感じたとして、付け焼き刃的にネット工作したとしても、おそらく世間に見透かされて裏目に出てしまい、傷口を広げるだけではないだろうか。
まあでも、こういうのはあらかじめホロスコープでわかっていたことなので、私にとっては特に驚きでもないのだが。ただ今後について言えば、春分の頃には土星がいったん水瓶座に移るので(7月にまた山羊座に戻るが)、状況がどうなるか注目である。
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