レバノンで大爆発
7月30日にこのブログで「気がつけばいま事件事故が起こりそうな配置になってるね。」と書いたんだけど、やっぱり起こったか、レバノンの大爆発。
#動画 : 数十人が死亡、数千人が負傷した致命的な #ベイルート爆発 の様子。#レバノン
pic.twitter.com/Er5RfPMbzg— Arab News Japan (@ArabNewsjp) August 4, 2020
Stunning video shows explosions just minutes ago at Beirut port pic.twitter.com/ZjltF0VcTr
— Borzou Daragahi 🖊🗒 (@borzou) August 4, 2020
日本でも福島県の郡山で飲食店が爆発してるし。
さすが天体は暗示するな。
硝酸アンモニウムが原因か
爆発はレバノンの首都ベイルートの港湾エリアで、現地8月4日18時ごろ大きな爆発が2回起こったという。
伝えられているところによると、これを書いている時点で少なくとも78人が死亡、数千人が負傷したと報じられている。ただ行方不明者や瓦礫に閉じ込められている人が多数いる可能性があり、犠牲者は今後も増えるだろうと言われている。
爆発の原因は、化学物質の硝酸アンモニウムの可能性が指摘されている。
爆発の原因は不明だが、治安当局高官は、港には数年前に押収された爆発物が保管されていたと説明。「数年前に押収された物質を保管していた倉庫があったようだ。保管されていたのは起爆性が非常に高い物質だったとみられる」と述べた。
その後、レバノンのハッサン・ディアブ(Hassan Diab)首相は、爆発があった港の倉庫に硝酸アンモニウム約2750トンが保管されていたと述べた。硝酸アンモニウムは化学肥料として使用されるが、火薬・爆薬原料にもなる。
硝酸アンモニウム
この硝酸アンモニウムは6年もの間、事故予防措置が取られず保管されていたという。2013年に港に到着したものだと発表されている。
硝酸アンモニウムは窒素源として主要な物質で、主に肥料として使用されるが、鉱業用火薬の原料としても使われるという。
硝酸アンモニウム自体に爆発性はないが、酸化物質であるため酸素を燃焼させる働きがあるという。そのため衝撃などによって爆発する危険があり、輸送や保存には規制があるとのこと。
(Wikipediaより)
1995年に米オクラホマシティで起きた連邦政府ビル爆破テロ事件では、爆弾に3~4トンの硝酸アンモニウムが使用されていたと言われるが、今回のは2750トンとケタ違いだ。
レバノンの状況
現在レバノンは新型コロナウィルスのパンデミックに直面しており、経済的にも危機状態のため、この爆発によって深刻なダメージを受けるかもしれないと言われている。
この状況の中でコロナ患者に対応していた病院は、またたく間に定員のキャパシティをオーバーしてしまったという。すぐに献血および電力確保のための発電機の嘆願書が出されたようだ。
というのも、ここ最近レバノンは毎日停電しているのだという。厄介なことに、この停電が夜間の救出作業を困難なものにしているようだ。
2020年3月にデフォルト
レバノンは近年、汚職や失業などに対する抗議活動が激しくなりデモが拡大、一部で暴徒化していたという。これを受けてサード・ハリリ首相が2019年10月に辞表を提出、今年1月に退任している。
しかしその後も状況は好転することなく、経済は悪化の一途をたどり3月にはデフォルト状態に、食料の価格も最大80%上昇していたというのだから深刻だ。
爆発のあったベイエリアの倉庫に貯蔵されている小麦は使用不可能になり、ラウル・ネーム経済相は小麦の輸入を発表した。まだ十分な備蓄があるというが。
ちなみに気になるカルロス・ゴーン氏の安否だが
日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告のベイルートの自宅も被害を受けたもようだ。元会長の妻、キャロル容疑者がブラジル大手紙エスタド・ジ・サンパウロに「我々は大丈夫だが、家が壊れた」と語った。爆発現場から自宅は約5キロメートル離れているという。
ホロスコープ
満月はTスクエアだったわけか。レバノンのホロスコープも見たけど、ちょうど国民に被害が及ぶ感じになっているのが痛々しい。
いずれにせよ迅速に救助作業が進み、一人でも多くの命が助かることを願ってやまない。
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