パリで有名な日本人シェフ関根拓氏が自殺――セクハラ・性的暴行疑惑で鬱に

パリで有名な日本人シェフ関根拓氏が死亡

パリで活躍する日本人シェフの関根拓氏が亡くなったという。パートナーのサラ・バーガー氏によると関根氏はうつ病に悩んでいたという。

39才の関根氏はパリのレストラン「Dersou(デルソー)」のオーナーシェフだった。ここのところ関根氏を取り巻く疑惑に悩まされていたと言われている。

パリで開店、一躍スターシェフに

関根氏は早稲田大学を卒業後、東京のレストラン「アラン・デュカス」などでフランス料理を学び、パリの「Saturne」や「Clown Bar」といったレストランで修業を重ねた後、2014年に「Dersou」をオープンしたという。

「Dersou」は2016年にレストランガイド誌「Fooding」でベストテーブル2016に選ばれ、関根氏の名前も有名になり一躍スターシェフになったようだ。

その後2019年に2店舗目となるアジア料理と自然派ワインの店「Cheval d’Or(シュヴァル・ドール)」をオープンしている。

関根氏は料理人としてパリで非常に高い評価を得ており、2019年11月にはパートナーとともにFoodingd’honneur Guide2020を受賞しているとのこと。

以前からレストラン業界で噂になっていた?

一方で、嫌がらせや性的暴行をしているシェフがいるというウワサが、今年の春くらいからパリのレストラン業界で騒がれていたといい、犠牲者が何名もいると言われていたそう。

8月に入って雑誌の編集長らが、”パリの有名なシェフが、部下や飲食業界の女性に嫌がらせや性的暴行をしている疑惑がある”とインスタグラムで告発したことが発端となって騒動になっていった。

「シェフから性的暴行を受けた」という女性のインスタグラムの告発を元に、ジャーナリストが調査を開始したという。

被害者がSNSで告発

8月初め、ボニー・ピーター氏というカナダ人女性がインスタグラムで、シェフから性的暴行を受けたことを告発している。(シェフの名前は出していない)

これによると2019年1月に、会社の仲間とレストランで食事をしたときにシェフと意気投合し、その後彼女と仲間がシェアしているアパートで飲もうという話になったとのこと。

ピーター氏が眠くなって自分の部屋で寝ていると、シェフがベッドに入ってきて彼女を起こして性的行為を試みたという。拒否して追い出そうとしたが、さらに攻撃的になり性的暴行をしようとしたとのこと。そこで騒いで助けを求め、仲間が入ってきて助かったようだ。

その後鬱に

ピーター氏はその後メンタルを病んでしまったという。彼女は夢を追ってパリに来たが、事件後司法当局にも不信感を覚え、またパリの人々に愛されている有名人シェフを告発していいものか悩んだようだ。

その後彼女は何ヶ月もメンタル治療を受け、そこで告発することを勧められたという。そしてインスタグラムで詳細に告発すると、レストラン業界でMeTooムーブメントが沸き起こった。他の10名以上の女性からも性的暴行の告発を受けたという。

どの告発もシェフの名前を特定していなかったが、主要なメディアやジャーナリストの間では誰のことか知られていたという。

SNS上でキャンペーンに

この騒動で「フー・ド・パティスリー」「フー・ド・キュイジーヌ」などの編集長ジュリー・マシュー氏と同僚のムリエル・タランディエ氏が、誌上でこのシェフをボイコットすると明かした。

「我々はジャーナリストとして、市民として、彼のレストランには行かないことにした。」と発表し、被害者女性を擁護する姿勢を表した。

その後この騒動は日増しに大きくなっていき、SNS上でキャンペーンになっていったという。

パリのフレンチの世界は非常に保守的で権威的だと言われているようだ。特に評価の高いレストランで、暴力・差別・ハラスメントなどの問題が表面化し始めたのは、ここ最近になってからだという。

ネットで騒がれ自殺か

9月6日、レストラン情報サイト「Atabula」に、暴行疑惑の中心人物として関根拓氏の名前が挙がった。

この3日後の9月9日、関根氏はバニティフェア フランスに異議の申立を行う予定だったという。

しかし28日に関根氏はこの世を去った。サラ・バーガー氏によると、関根氏は告発を受けて重度なうつ病に悩まされ、自ら命を断ったという。SNSやネットで虚偽のウワサを広められ、味方するものもいなかったために著しく評判を落とされたと主張している。

Atabulaのコメント

関根氏の名前が出た「Atabula」ではコメントを出している。

  • 取り返しのつかない関根氏の行為を悔やむことしか出来ません。他の人と同じく、この自殺にショックを受けています。
  • この件に関して何十人ものシェフの名前が挙がっていて、中には信頼性の高い告発もありました。
  • 我々は魔女狩りはしていません。
  • 関根氏の名前はさまざまな情報源から何度も挙がっていました。
  • できる限り多くの人に事実確認をしていました。
  • カナダ人の告発(注:ボニー・ピーター氏のものと思われる)では、有名なレストラン経営者とされている人物は当時38才で、他の暴行被害者も同じシェフから被害を受けていた告発があり、これら2つの情報源から関根氏の名前が挙がっています。
  • 別に話題性も求めていないしバズりたいとも思っていません。ただ真実を求めているだけでした。
  • 関根氏が自殺したその日に、別のシェフによる性的暴行を告発する記事も出ました。このシェフは他からも証言が出ています。
  • 関根氏の死は悲劇です。家族や愛する人や、シェフという職業にとっても悲劇であり残酷です。

関根拓氏は1980年生まれ

パートナーは否定しているが、いまのところ関根氏の疑惑がデマか事実なのかは、ハッキリした情報がないようだ。(全部の記事を見たわけではないのでわからないが)

ただここのところのコロナ禍で、関根氏は医療従事者に食事を提供するなど献身的な行動をしていたという。

彼の生年月日はわからなかったが、1980年生まれなので竹内結子氏と一緒。

前の記事で「1979~80年生まれ特有の天体配置がいまけっこう厳しい状態にある」と書いたが、やはりこの世代で問題が起きたという事実だけだ。しかも同じ自殺というね。(もちろん問題が出るかどうかは個々のホロスコープによる)

まあ関根氏のホロスコープがわからないのでなんとも言えないが、こうした問題は十分考えられる可能性があると思う。