『2020大統領選』連邦最高裁、選挙関連の5件を却下――トーマス判事「有権者の信頼の崩壊を招く」

連邦最高裁、5件すべて却下

さて前回書いた2020年大統領選挙問題に関連する最高裁に提訴された案件で、先週末に審議入りの判断が決定される予定だった5件について、けっきょく全てが却下された。

このうちペンシルベニア州のケースについて、最高裁判事9名いるうちの4名が投票すれば審議入り決定だったが、6対3で却下。審議入りに投票したのはトーマス判事・アリート判事・ゴーサッチ判事の3名のみだったとのこと。

トーマス判事の声明

この結果にクラレンス・トーマス判事が声明を出した。

声明の中で「一つ不思議なのは、この裁判所は何を待っているのか」と述べ、

「我々は選挙前にこの問題を解決することができず、明確なルールを提示できなかった。いま我々はふたたび、将来の選挙のための明確なルールを提供することに失敗している。

選挙法を、疑惑に包まれた下に隠したままにしておくという決定は不可解だ。何もしないことで、我々はさらなる混乱と有権者の信頼の崩壊を招いている。我々の同胞である国民はより良くなる価値があり、私たちに多くの期待を寄せている。」

立法権

またペンシルベニア州に関して、ペンシルベニア州の州議会が郵便投票の期限を設定したにも関わらず、郵便事情やパンデミックを理由にペンシルベニア州最高裁が3日間の期限延長をしたこと、これが立法府の権限を侵害している、と主張している。

この機会に誰が立法権を持つかを連邦最高裁がはっきりさせるべきだった、と述べている。

共和党とトランプ陣営は、州裁判所の行為は憲法違反だと主張しており、憲法上、州議会だけが選挙を規制する事が許されている、と主張していた。

リン・ウッド、パウエル弁護士の反応

今回の決定に対しリン・ウッド弁護士はテレグラムで

「私はこの国の法の支配の崩壊を、非常に懸念している。私はやめない。今後も継続していく。言論の自由の権利と、米国の法の支配を認識し再確立するため、行動する権利を行使し続ける。」とコメントした。

またパウエル弁護士は

「まだまだ重要な継続中の案件があります。反論の余地もない証拠も出てきます。今日の最高裁の決定には失望しましたが、私たちはまだ終わっていない。そして私たちはこの不正を許すつもりはありません。」

とコメントしている。

最後に

最高裁の決定はやっぱりかという感じで、あとまだいくつか残っているけど、これで大統領選問題に関する最高裁のスタンスがはっきりしたかな。と同時に、今後の選挙への懸念を残してしまったような。

一方で最高裁は、トランプ氏の税務申告書類をニューヨーク検事局に提出するよう命令を出した。トランプ氏は「魔女狩りだ」と批判している。

ただ個人的にこういう流れは、ある意味で想像通りに進んでいると言うか、順調に積み木積み上げてるなという感じがしてて興味深いといえば興味深いのだけど。

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