レブロン・ジェームズ「次はお前だ」少女を撃った警官の写真を晒した後、速攻ツイート削除が物議

レブロン・ジェームズのツイッターが物議

間違いなくNBA史上に残るであろうスーパースター、レブロン・ジェームズが波紋を呼んでいる。

レブロンと言えば、現時点でNBAチャンピオン4回、NBAファイナルMVP4回、シーズンMVP4回、オールスター出場15年連続、オールスターMVP3回、得点王1回、オリンピック金メダル2回という輝かしい実績を持ち、よくマイケル・ジョーダンと比較されるレジェンドクラス。

そんなレブロンだが、オハイオ州で起こった10代女性殺害をめぐるツイートが物議を呼び、すぐに投稿を削除したことでさらに騒動が広がってしまった。

しかしレブロンが削除したツイートは、マッハの速さでスクショが拡散されている。まそらそうだわな、フォロワー5,000万人近いだけに。

さらなる警官による黒人殺害

ジョージ・フロイド裁判で、あらためて警官による黒人殺害が注目される中で、現在でも各地で同様の事件が起こっている。

現地4月21日にはノースカロライナ州エリザベスシティで、40才の黒人男性アンドリュー・ブラウン氏が郡保安官に撃たれて死亡し、すぐに抗議活動が起こった。

そして今回レブロンが言及した事件は、20日にオハイオ州コロンバスで16才の女性マキア・ブライアント氏が、通報によって駆けつけた警官によって撃たれたもの。

彼女の事件は、奇しくもジョージ・フロイド裁判の判決が出る直前という、いかにも物議を醸しそうなタイミングで起こってる。

事件のあらまし

警察の発表によると、米現地4月20日16時半頃に2回の通報があったとのこと。

最初の通報は女性の声で「ここで暴れている。私たちを刺そうとしている。うちのお婆ちゃんに手を出そうとしている。すぐに警察を呼んで。」というものだったという。そして2回目の通報の際に通信官が「警察が向かっています」と伝えたようだ。

すぐに駆けつけると、マキア氏がナイフを持って別の女性に向かおうとしていたため、警官が咄嗟に発砲している。

彼女はその場に倒れ、近くのマウント・カーメル・イースト病院に搬送されたが、その後死亡した。

殺されたマキア氏の叔母ヘーゼル・ブライアント氏によると、彼女は里親のもとに住んでおり、その家族の誰かに虐待されていたと語っているようだ。

ボディカム映像が公開

今回、警察が異例の速さで警官のボディカム映像を公開した。

※衝撃映像につき閲覧注意↓

映像では警官が到着してすぐ、女性が追いかけられてきて突き飛ばされている。直後にそばにいたピンクの服の女性が、追いかけてきた女性に襲われそうになった。

この瞬間に警官は「Get down! Get down! Get down!」と叫び、数発発砲した。マキア氏は地面に倒れた。

横で見ていた男性が「まだ子供なんだぞ」と言っている。

映像だけだとわかりにくいが、このときマキア氏は手にナイフを握っていた。このため警察がすぐにボディカム映像を公開したのだろう。危機が迫っていたということで。

撃った警官が特定

撃った警官はニコラス・リードン氏と特定されたもよう。リードン氏は米空軍特殊部隊員だといい、2019年12月からコロンバス警察に勤務しているとのこと。

デイリービーストによると、リードン氏はコロンバス警察署に32年従事したベテランのエドワード・リードン氏の息子だという。エドワード氏も空軍のベテランでもあり、警察アカデミーの指導員でもあるという。

事件以後、ニコラス・リードン氏のSNSは閲覧できないもよう。

現在、オハイオ州刑事捜査局(BCI)が事件についての調査をしており、リードン氏は休職になったようだ。

レブロン・ジェームズ「次はお前だ」

レブロン・ジェームズはこの警官の写真をツイッターに投稿し「YOU’RE NEXT(次はお前だ)」とコメントした。

しかしレブロンは約1時間後にツイートを削除し、その理由について投稿している。

「黒人が警官に殺されるのを見るのは、もううんざりだ。ツイートを削除したのは、より多くの憎悪を生み出すために利用されているからで、これは一人の警官の問題ではない。システム全体のものであり、彼らはいつも我々の言葉を使ってさらなる差別を生み出している。私はもっと責任を負うべきだと切望している。」

レブロンへの批判

そんなレブロンに対しては、批判の声が上がっている。

FOXニュースのショーン・ハニティ氏は「彼がしたことは無謀を通り越して、無責任も通り越して、この警官とその家族を危険に晒した。」と言い、

「レブロンは、刺されて殺されそうになっていた丸腰の黒人の若者を救った警官をターゲットにしたのだ。レブロン、あなたは間違っている。謝罪をするべきだ」とコメントした。

トム・コットン上院議員は「レブロン・ジェームズがしたことは結論を急ぐあまり、この警官に対する暴力を扇動していることであり、その後ツイートを削除したことで、自分の犯した過ちを認めたと思う。」とコメントした。

政治評論家のキャンディス・オーウェンズ氏は「もしアメリカが正義を信じる国だったら、レブロン・ジェームズはすべてのスポンサーを奪われるでしょう。」

また映画制作者で作家のディネシュ・ドゥーザ氏は「レブロン・ジェームズの考えが黒人犠牲者に向けられず、すぐに加害者に向けられるのは興味深い。ジェームズにとって、黒人の命は他の人種よりずっと重要なようだ。」


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