ゴルフ石川遼選手、帰国後の自主隔離を無視したとの報道で謝罪

石川遼選手が報道で炎上

ゴルフの石川遼選手が自主隔離を無視したという疑惑が報じられ、炎上しました。

FLASHの記事によると、石川選手は米国の予選会に参戦した後に帰国し、14日間の自主隔離期間中に一般客もいるゴルフ場でプレーしていたことが目撃されたとしています。コーチやスタッフらと一緒にいたとも。

これが報じられた後、石川選手はマネジメント会社を通じて謝罪コメントを発表しましたが、これにもネットで疑問の声が出ていました。

けっきょく、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の副会長、選手会の副会長と理事を辞任する意向を示しました。今シーズンの残りの試合については、今週おこなわれる三井住友VISA太平洋マスターズについては出場辞退、残り3試合についてはJGTOの判断に委ねるとしています。

男子ゴルフのピンチ状態

いま人気が高まっている女子ゴルフに比べ、男子ゴルフは人気が低迷しており、試合数も減っています。年間40試合近く組まれる女子に比べ、男子は20数試合になっています。

詳しいことはわかりませんが、ゴルフの試合はスポンサーありきなので、つまるところ男子の試合にはスポンサーがつかないということになるかと思います。

男子ゴルフはかつてのAON(青木功氏・ジャンボ尾崎氏・中嶋常幸氏)の時代に人気が高まり、ゴルフ人口も増えましたが、その後バブルの崩壊とともに徐々に下降していきました。

一方で女子の方も下降していたのですが、スポンサー獲得のためのロビー活動や選手の教育に力を入れた結果、回復していったといわれています。

その点、男子の方はまだまだ至らない点があったようで、低迷を続けています。昔と違ってプレー中の選手の態度の悪さなどが受け入れられる時代ではなくなっているのです。さすがに今はそのような選手はいなくなったと思いますが、一度失われた信用を取り戻すのはなかなか難しいようです。

一時、時の人に

そんな中で、イメージ回復の救世主として石川選手はうってつけの存在だったように思います。16才という若さでプロになり、史上最年少で賞金1億円突破、史上最年少でシード権獲得など一気にスターダムにのし上がりました。当然メディアは騒ぎ、周りからもてはやされたかと思います。

キャラのイメージも良く、スポンサーもカシオ、ANA、アサヒビールなど一流企業が並んでおり、ピーク時は10社以上あったといわれています。16才の時にヨネックスと結んだ契約は5年間で10億円と言われています。

そうした持ち上げられっぷりが、彼の周囲も含めて謙虚さを失わせる原因になったとすれば残念です。

以前パナソニックやトヨタやドコモなどもスポンサーになっていましたが、契約終了になっています。

米ツアー復帰を目指して

選手としても、徐々にその活躍に陰りが出始めました。

石川選手は2013年から期待を背負って米ツアー(PGA)に参戦したものの、結果が残せず5年ほどで撤退しています。2018年からは日本ツアーに復帰しました。

今年、再度米ツアーを目指すためにその下の下部ツアーの予選会から出直しを図るため渡米しました。彼のように若い頃に一度栄光を浴びた者が挫折を経験し、そこからまた這い上がって下のクラスから挑戦するという雑草魂を見せたことで注目を浴びました。

同じ年齢で仲の良い松山英樹選手が米ツアーで活躍している姿に、もどかしい思いもあったかもしれません。

しかし残念ながら予選を通らず出場資格は得られませんでした。予選終了後「日本にいつ帰るかは決めていない」と、そのまま米国残留も示唆し、まさに不退転の覚悟かと思わせましたが、今回の報道で早々に日本に帰国していたことが暴露されてしまい、一気にゴルファンを冷めさせたと思います。

同じプロゴルファーでも

しかも14日間の自主隔離を無視した行動をしていたとなれば、より一層残念に思うファンも少なくないでしょう。プライドを捨てて覚悟を持って米ツアーに挑戦したかのように見えていただけに、ギャップが大きいのです。

隔離期間は海外出張が多いビジネスマンなど多くの人を悩ませる問題でもあります。外出はNGですし宿泊施設などは自費負担になります。さらに居場所確認アプリなどで現在地の報告義務があるとのことです。またビデオ通話を求められるとも。

2020年、女子ゴルフの原英莉花選手や小祝さくら選手などはイギリスでおこなわれる全英女子オープンに出場する資格があったものの、14日間の自主隔離がネックになり出場を辞退しています。日本の試合に2週間出られなくなるからです。

今年、原選手は全英女子オープンに出場しましたが、帰国後は2週間の隔離をしています。

一部で石川選手をつるし上げることに非難の声も見られますが、同じプロゴルファーがこうした行動をしているのです。

最後に

確かに石川選手のホロスコープにはこうした可能性はあったように思います。なので周囲から過剰に持ち上げられることには多少の心配もありました。

今のところ、なぜそのような行動をしたかなど詳しい事情はわかりませんが、いずれにしても今回のような形で出てしまったのは残念です。

ファンは彼が再び輝くことを望んでいるはずです。また石川遼選手に憧れてプロを目指した人もいると思います。支援しているスポンサーもいるのです。

ぜひまた強い石川選手を見せてくれることを期待したいと思います。

ではこの辺で失礼します。

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2023年4月1日
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