【証言終了!】『エプスタイン事件』マックスウェル裁判10日目:全ての証人の証言が終了

Ghislaine Maxwell, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

4人目の告発女性

米現地12月10日、性犯罪者ジェフリー・エプスタインと共謀した疑いが持たれているギレーヌ・マックスウェル氏の裁判の10日目が行われました。

この日は4人目の告発女性アニー・ファーマー氏が証言台に立ちました。ファーマー氏は告発女性の中で唯一、本名を明かしています。

ファーマー氏は16才の時に、エプスタインの所有するニューメキシコ州の牧場で性的虐待を受けたと主張しています。

姉が仕事を失うかもしれない

現在42才のアニー・ファーマー氏は、当時アリゾナ州フェニックスに母親と一緒に住んでおり、9才年上の姉マリア氏がエプスタインの邸宅で働いていたといいます。

姉マリア氏はニューヨーク・アカデミー・オブ・アートで美術の勉強をしており、1枚の絵を買ってもらったことがきっかけでエプスタインとマックスウェル氏に出会ったようです。その後マンハッタンのエプスタイン邸のドアマンとして雇われていました。(以下紛らわしいのでファーストネームで記述します)

アニー氏は1995年16才の時に、姉のマリア氏を訪ねるためにニューヨークに行き、そこでエプスタインから学費を援助することを提案されたと言います。ニューヨークまでの旅費はエプスタインが用意してくれたとのこと。

ニューヨークでエプスタインと会った際、最初は気さくでフレンドリーな人だと思ったと述べました。高校卒業後の話になり、エプスタインはUCLAにコネがあるから入学を検討してはどうかと提案したといいます。そして学費を手助けできることができると言ったといいます。

その後、映画を観に行ったと述べました。映画館でエプスタインはアニー氏の手を握ってきて、足を触ってきたといいます。アニー氏は驚きとともに不安になりましたが、そのときは姉に報告しませんでした。

姉が仕事を失うかもしれない、と心配したからだといいます。

ニューメキシコの牧場で身体を触られ

その後アニー氏は1996年の春にニューメキシコのエプスタインの牧場に招待されたとのことですが、行く前は映画館の事があったため気が進まなかったと述べています。

しかし母親からニューメキシコではマックスウェル氏が一緒にいると聞いたため、安心したようです。当時アニー氏はエプスタインとマックスウェル氏が交際していると思っていたと述べました。

牧場でマックスウェル氏からエプスタインの足のマッサージ方法を教えられ、さらにマックスウェルから服を脱ぐよういわれて身体を触られたといいます。

その翌朝、エプスタインが「抱き合いたい」と言いながらベッドに入ってきといい、エプスタインが身体を押しつけてきたと述べました。

アニー氏はトイレに逃げ込んだといいます。

ニューメキシコの牧場を離れる前、アニー氏は取り組んでいる論文についてエプスタインとマックスウェル氏に話そうとしましたが、彼らは興味を示さなかったといいます。「彼らは興味がなさそうだった」「私に対して異なることに関心を持っていた」

帰ってから殻に閉じこもるようになった

その後アニー氏の高校時代のボーイフレンドだったデビッド・マリガン氏が証言台に立ちました。マリガン氏はアニー氏から数ヶ月後に事件のことを打ち明けられたと証言しました。

次に姉妹の母親ジャニス・スウェイン氏が証言し、娘をニューメキシコに行かせたことについて、25~30人の学業優秀な子供達の集まりだと聞いていたとし、「妻」のギレーヌ・マックスウェル氏が参加するといわれていたので大丈夫だと信じていた、と語りました。

しかし家に帰ってきたアニー氏は黙って殻に閉じこもるようになっていたといい、何も話したがらなかったと述べました。

証言終了

アリソン・ネイサン判事は、アニー・ファーマー氏とエプスタインの肉体的接触は、ニューメキシコ州の法律では「違法ではない」と陪審員に通達しました。

マックスウェル氏側の弁護団は直ちに無罪判決を主張しましたが、裁判官によって却下されています。

今回の裁判は10日間続き、24人の証人が証言しました。来週12月16日に弁護側の反対弁論が行われるとしてこの日は終わりました。

当初6週間かかるともいわれていましたが、もし弁護側の主張が1~2日で終われば、早ければクリスマス前の12月20日に最終弁論が行われる可能性を示唆しています。

またこの予定だと、おそらくマックスウェル氏本人の証言はないだろうと言われています。

マックスウェル「キャリアを台無しにしてやる」

以下は裁判とは別のストーリーです。

姉のマリア氏は、エプスタインとマックスウェル氏が美術界に影響力があることを理由に、けっきょくアーティストになる夢を諦めたようです。

当時、妹がニューメキシコでエプスタインに何をされたのか知らなかったようですが、マリア氏自身もオハイオ州のエプスタインの屋敷で性的虐待を受けていたとのこと。

その後美術の先生に報告したところ、すぐにそこから出なさいと言われ、父親が助け出したそう。そこで妹が自分と同じような体験をしたことを知ったのです。

しかしマックスウェル氏から電話がかかってきて、「キャリアを台無しにしてやる」と脅されたと主張しています。

その後はエプスタインから受けた影響を消そうと何年もセラピーを受け、またエプスタインとマックスウェル氏から彼女の胸について言われたことがトラウマになり、バストを小さくする手術を受けたといいます。

妹のアニー氏は博士号を取得して心理療法士になっていますが、過去に受けた虐待を払拭することは出来ていないといいます。

姉妹はエプスタインの最初の告発者だった

アニー氏とマリア氏の姉妹は、20年以上前にエプスタインの性的不正行為を法的機関に届け出た、最初の告発者と言われています。

マックスウェル氏から脅迫の電話を受けたことをきっかけに、マリア氏はニューヨーク市警に通報したのですが、管轄外と言われてFBIなどほかの機関を紹介されたとのこと。しかしFBIでも取り合ってもらえなかったといいます。

2003年にヴァニティ・フェア誌の取材を受けましたが、その内容はカットされました。数年後に担当記者のヴィッキー・ウォード氏が、エプスタインから圧力がかかって記事が潰されたと暴露しました。

マリア氏は当時マックスウェル氏からも「気をつけた方がいい。あなたがいつも出入りしている場所を知っているわよ。あそこはたくさんの○に方があるからね」といわれていたことを告白しました。

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