性的虐待を受けた陪審員、2人目が現れる
エリザベス女王の援助が得られないため、アンドルー王子は莫大な裁判費用を捻出するためにスイスのスキー別荘を売ると言われてますね。約25億円以上の価値とのこと。
さて昨日の続きになりますが、ギレーヌ・マックスウェル氏に有罪評決が下された裁判の陪審員が性的虐待の経験者だったことで、審議に影響を与えた疑いがあるとして問題になっています。
陪審員の1人、スコッティ・デイヴィッドと名乗る人物は、自身が性的虐待の被害者であり、その経験を他の陪審員に伝えたことでマックスウェル裁判の審議に影響を与えたとされています。
さらにもう一人の陪審員も出てきました。
別の陪審員(匿名)がニューヨークタイムズのインタビューに答えており、その人物も性的虐待の経験者だったと言っており、つまりデイヴィッド氏とこの人物の2名が、審議に影響を与えた可能性が指摘されています。
検察は裁判所にこの件に関する調査を依頼しました。一方マックスウェル氏の弁護団は、有罪を破棄して再審を要求しています。
問題となるポイントとは
この件には2つのポイントが考えられます。
まず、これらの陪審員2名が性的虐待被害の有無について故意に嘘をついた可能性があるという点です。
もし2名の陪審員がマックスウェル氏を有罪にしたいと思っていた場合、性的虐待の経験を「ない」と回答することで、陪審員に選ばれようとしたかもしれません。
選考アンケートでデイヴィッド氏は性的虐待の経験について「はい(ある)」にマークしたと言っていますが、一方で「正直言って質問の内容は覚えていない」とも言っており、曖昧な点が見られます。また下で述べますが、デイヴィッド氏はこの件について有名弁護士を雇いました。
もう一点として、もし彼らが「はい」と答えていた場合、陪審員の選考手順に問題があったことになります。デイヴィッド氏はアンケート後の質問コーナーで、性的虐待の経験については全く聞かれなかったと言っています。
もしこれが事実だとしたら、弁護側の落ち度の可能性が高くなります。みすみす性的虐待の被害者を陪審員に選ぶのは、弁護側にとってリスクが高すぎるからです。
デイヴィッド氏が代理人弁護士を雇う
アリソン・ネイサン判事は米現地1月5日、再審請求に関するスケジュールを設定しました。それによると弁護側には1月19日までに動議を提出するよう求め、それに対する検察側の回答を2月2日に設定したとのことです。
またこれらの陪審員に、国選弁護人を付けることも認めました。
しかしデイヴィッド氏は国選弁護人を拒否し、ニューヨークのトッド・スポデック弁護士を代理人として雇ったと報じられています。
スポデック弁護士は、アレック・ボールドウィンのストーカーや「ソーホーの詐欺師」ことアンナ・ソローキン氏などを弁護してきたとのことです。
New York attorney Todd Spodek filed an appearance in Ghislaine Maxwell's case on behalf of a juror whose actions prompted Maxwell to seek a new trial. Spodek had earlier defended an Alec Baldwin stalker and a scammer who posed as a wealthy heiress https://t.co/E9bpT96Cwf pic.twitter.com/6xWQGlVbgF
— Reuters Legal (@ReutersLegal) January 7, 2022
専門家の見解
マックスウェル氏の弁護団は当初、有罪評決を不服として控訴を表明していましたが、思わぬところからこの問題が出てきたために、一気に再審に傾いたようです。
この問題について専門家の見解は、高い確率でマックスウェル氏の有罪が破棄されて再審になるだろうというものや、再審にならないまでも少なくともマックスウェル控訴の材料になる、といった意見もありました。
一方で、この問題が評決をひっくり返すまでのことはないとして、有罪評決が破棄されることはないだろうという意見もありますが。
いずれにしてもすんなり決着というわけにはいかないようです。
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