【急転】イーロン・マスクがツイッター社の取締役を辞退――事実上、敵対的買収も可能に

イーロン・マスクがツイッター社取締役を辞退

先ごろツイッター社の株式約7,350万株を取得したイーロン・マスク氏が、取締役の就任を辞退したようです。

マスク氏は株式の9.2%を取得して同社の筆頭株主になったことで、取締役就任が発表されていました。なぜ急転直下辞退したんでしょうか?

ツイッターのパラグ・パグラワルCEOはチームにコメントを出しています。

イーロン・マスクは、我々の取締役会に参加しないことを決めた。これが何が起こったについて私が共有できることです。

イーロンの取締役参加について、我々はイーロンと何度も直接話し合ってきた。我々は協力し合うことに興奮し、リスクについてもクリアにしてきた。また我々はイーロンを会社の受託者として迎え、すべての取締役メンバーと同様、会社とすべての株主の利益のために行動しなければならないことが、最善の道であると信じていた。取締役会は彼に席を提供した。

火曜日に、我々はイーロンが身元確認と正式な受諾を条件に取締役に任命することを発表した。イーロンの取締役の就任は4月9日に正式に行われる予定だったが、イーロンは同じ日の朝、取締役会に参加しないことを伝えてきた。私はこれが最善だと信じている。我々はこれまでもそしてこれからも、取締役であろうとそうでなかろうと株主からの意見を常に尊重している。イーロンは我々の最大の株主であり、我々は彼の意見にオープンであり続ける。

この先気を削がれることもあるだろうが、我々の目標や優先順位に変わりはない。我々の決断と行動は、我々の手の中にあり、他のものではない。雑音を消し、仕事と我々が構築しているものに集中し続けよう。

敵対的買収も可能に

当初マスク氏は「ツイッターを改善することを楽しみにしている」とコメントし、ツイッターにこれまで実装されていなかった編集ボタンの必要性についてアンケートを取ったり、サブスクリプションサービス「Twitter Blue(ツイッターブルー)」に関する提案など、改革に前向きな姿勢を見せていました。

今回の取締役辞退について、現時点でマスク氏はコメントしていません。

マスク氏が取締役に就任した際の条件は、2024年の株主総会までの任期で、任期終了後90日間は株の保有比率が14.9%を超えないという制限が付くことになっていました。

しかし今回、取締役就任を辞退したことでその条件はなくなり、場合によっては敵対的買収も可能になったと言われています。

われわれ外野としてはそっちのシナリオの方が面白いんですけどね。

イーロン・マスクの意図はまだ不明

ツイッター社の発行済み株式が約8億株で、もし過半数を取得するならあと約3億3,000万株、これを書いている時点の株価が46ドルちょっとなので、あと150億ドルくらい必要ってことですかね?・・・。ものすごい金額ですが総資産2,000億ドル以上といわれるマスク氏なら可能なのかな?

ただ総資産つったってキャッシュ持ってるわけではないでしょうし、ほぼ株式の評価額だろうから全然わからんですが。

仮にそうなったらなったでツイッター社側も何らかの対策を打つと思いますし。

もちろんマスク氏がどういう意図で取締役を辞退したのかも不明であり、単に見切りをつけて「やっぱやーめた」っていう可能性もあるのでなんとも言えません。今回の株式取得で株価が急騰したので、売ってしまえば相当利益が確保できますし。

今後の動向に注目です。


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