ギレーヌ・マックスウェル、禁固20年の判決

Ghislaine Maxwell, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

20年の禁固刑判決

かねてから予定されていた通り、米現地6月28日にギレーヌ・マックスウェル氏の量刑が下されました。

マックスウェル氏は2019年8月10日に獄中で自殺したとされる性犯罪者ジェフリー・エプスタインと共謀し、未成年性的虐待や人身売買に加担したとして6つの罪に問われていましたが、そのうち5つの罪で有罪評決を受けていました。

現在60才のマックスウェル氏は最大55年の刑が下される可能性がありましたが、ニューヨーク南部地区のアリソン・ネイサン連邦地裁判事は20年の禁固刑を命じました。

さらに出所後は5年間の監視付きとなり、75万ドル(約1億円)の罰金が科されています。

エプスタインと出会ったことは、私の人生で最大の後悔です

検察側は30~55年の刑を求刑し、保護観察所は20年を勧告していました。これに対してマックスウェル氏の弁護団は4.25~5.25年の懲役刑を要求していたという。

けっきょくネイサン判事は、2003年に改訂された量刑ガイドラインに従って20年という判決を下しました。

今回マックスウェル氏は初めて法廷で発言し、被害者の前で「あなた達が経験した痛みを申し訳なく思う。」と述べ「また私はジェフリー・エプスタインの犯罪を手伝ったことで有罪判決を受けたことを認めます。」と語りました。

「今日、この法廷にいる全ての人々と、法廷の外にいる全ての人々に、恐ろしい一連の出来事に終止符が打たれることを心から願っています。」

エプスタインとの交際は、私を永遠に汚すでしょう。

ジェフリー・エプスタインと出会ったことは、私の人生で最大の後悔です。

すべてはエプスタインのせい、私は悪くない、という主張ですかね。

この裁判で被害者として証言したアニー・ファーマー氏は、マックスウェル氏の謝罪について「彼女の声明は中身のない謝罪に感じられた。」

「彼女は自分が犯した罪の責任を取らず、再度自分の利益のためになにかしようとしているように感じ、自分が引き起こした被害についてはまったく考えていない。」と述べました。

被害者が自殺未遂を告白

判決に先立って、被害者の1人であるサラ・ランサム氏は2度も自殺を試みたことを公表しました。

彼女はファッション関係の大学を希望して22才の時にニューヨークに移ったという。そのときエプスタインの勧誘員と知り合い、希望の大学に通えるよう資金援助を申し出られたとか。

2007年になんとかイギリスに脱出することが出来たものの、トラウマが常に彼女を悩ませ、いつかエプスタインとマックスウェルが家族に危害を加えるのではないか、との恐怖からアルコールに依存していたという。

2008年に1度目の自殺を試み、2018年のマックスウェルの裁判で命を狙われるようになったことで2度目の自殺を試みたとのこと。このときの写真を公開しています。

またランサム氏は「ロ○コン島」と呼ばれるエプスタイン所有のリトル・セント・ジェームズ島の崖から飛び降りようとしたことがあるという。

島に行った際、性的要求・蔑まされ・屈辱などから、私はサメが生息する海域に崖から飛び込んで逃げようとしたのです。

飛び降りる寸前にマックスウェル達に捕まってしまった。当時はもう1回レ○プされるよりも、その危険な逃亡の方が魅力的に思えたんです。

中絶を余儀なくされた

またもう一人の被害者、エリザベス・スタイン氏は中絶を余儀なくされたと語っています。

ニューヨークのファッション工科大学(FIT)の4年生だったスタイン氏は、ヘンリ・ベンデルのブランドショップの店員として働いていたときにエプスタインやマックスウェルと知り合っています。

それから数年間、エプスタインやその友人達から数え切れないほどの性的暴行・人身売買を受け、そのうちの1人から妊娠させられ、中絶をしなければならなかったという。

誰の子供かは今だに分かっていません。

大学を卒業した後スタイン氏は、デパート「ブルーミングデールズ」で働き始め、エプスタインやマックスウェルから逃れようと必死でした。

しかしマックスウェルに探し出されてしまい、抵抗しようとしたがまた元の木阿弥に戻ったという。彼らから「誰かに知らせたら殺す」と脅されたとのこと。

必死に州・仕事・アパートを変えて逃げたが、その都度見つかってしまったとか。そして神経衰弱で入院を繰り返すようになりました。

複合性局所疼痛症候群(CRPS)と診断され、1年以上寝たきりだったと言っています。

CRPSは強烈で執拗な身体的痛みを引き起こす神経性の疾患だといい、PTSDのように交感神経が不適切に働いて過敏になってしまう心理物理的な状態で、治療法はないのだという。

※ピンクがエリザベス・スタイン氏、青がサラ・ランサム氏↓

弁護団は控訴を明言

思えばこの裁判もスッタモンダがありましたが、禁固20年という判決で一応終了しました。

ただマックスウェル側の弁護団は控訴を明言しています。

またマックスウェル氏の兄弟は、法廷闘争を諦めず家族として支えていく、と述べています。

までもホロスコープ的には非常に興味深い暗示を示しており、禁固は妥当に思えますけどね。しかもニューヨークっていうのがドンピシャで。