イーロン・マスク、ウクライナの衛星ネットの赤字を主張
ブレーブス負けたか・・・WS連覇はどんどんアンタッチャブルになりつつあるなあ。しかし今日は1試合を除いて全て劇的な試合でした。ドジャースもメッツもだけど、お金で勝利は買えないね。
さて今年初め、ロシアがウクライナに侵攻した後、イーロン・マスク氏はウクライナにスターリンク衛星インターネットサービスを配備し、ネット環境を提供しました。この行動は称賛を浴びました。
しかしマスク氏によると、このコストに毎月約2千万ドル(約29億円)かかっているという。
これについてスターリンクを運営するスペースXは、国防総省に費用の負担を求める文書を送りました。その文書では、今後1年間で約4億ドルのコストになると見積もっているとのこと。
これについてマスク氏はツイッターで「スペースX社は、過去の費用を回収することを求めているのではなく、既存のシステムに無期限に資金を提供し、さらに一般家庭の100倍ものデータ使用量を持つ端末を数千台送ることはできないのです。これは理不尽な話だ。」と述べました。
SpaceX is not asking to recoup past expenses, but also cannot fund the existing system indefinitely *and* send several thousand more terminals that have data usage up to 100X greater than typical households. This is unreasonable.
— Elon Musk (@elonmusk) October 14, 2022
負担を求められた事について、国防総省の上層部が「怒っている」などと一部で報じられましたが、結局この話はマスク氏が折れたようです。
マスク氏は、「なんてこった・・・スターリンクがまだ赤字で、他の会社が何十億ドルも税金をもらっているのに、ウクライナ政府にタダで資金を提供し続けることになるな」と嘆きのツイートを発しました。
The hell with it … even though Starlink is still losing money & other companies are getting billions of taxpayer $, we’ll just keep funding Ukraine govt for free
— Elon Musk (@elonmusk) October 15, 2022
マスクがウクライナの殺害リストに?
そんなマスク氏ですが、デスノートならぬウクライナの殺害リストに名前が載ったと話題になってます。
これは現地10月15日に独立系ジャーナリストのエヴァ・バレット氏がツイッターに投稿したことにより発覚しました。マスク氏はすぐに反応しています。
エヴァ・バレット
「ウクライナのミロトヴォレッツ殺害リストにマスクが追加された(これには327人の子供が含まれている!)。このリストについては2019年に掲載されたれた後、ずっと発言&書いてきましたが、ロジャー・ウォーターズらに続き、マスクも載ったことで、もしかしたら「平和を願う人」リスト自体が殺されてしまうかもしれない・・・。」
↓
イーロン・マスク
「このリストって本物?URLは?」
Is this list real? What’s the URL?
— Elon Musk (@elonmusk) October 14, 2022
ただマスク氏の名前はこのリストからすぐに削除されたと言われています。同サイトで検索してみましたが、確かにヒットしませんでした。
「ミロトヴォレッツ」とは
この「ミロトヴォレッツ」は、ウクライナのキエフ(キーウ)に拠点を置いているNGO団体のWebサイトといわれており、サイトの運営者によって”ウクライナの敵”と見なされる人物のリストを公開しています。
ただ国際的に非難されており、これまで国連、G7大使、EU、人権団体などから度重なる閉鎖要求があったものの、公開を続けているという。
確かにサイトを開くと、兵士の遺体の画像が出てくるのでここにはリンクは貼りません。
同サイトは、もともとウクライナの政治家で活動家でもあるジョージ(ヘオルヒー)・トゥカ氏によって2014年12月に開設されており、ウクライナ治安維持局(SBU)が管理しているとされていますが、運営者は匿名になっています。
ミロトヴォレッツの目的は「当局に情報と助言を提供し、最終的にウクライナに平和と調和をもたらすことである」と述べていますが、ここの情報はウクライナの裁判所の判決にも影響を与えていて、裁判の証拠として用いられることもあるとのこと。(2019年現在で、100件以上が利用)
しかしウクライナ政府と直接のつながりがあるかどうかは疑問が残っています。
このリストに載ったロシア人ジャーナリストのダリヤ・ドゥギナ氏、イタリアのフォトジャーナリストのアンドレア・ロッチェリ氏、ロシアのアンドレイ・ステーニン氏などが死亡しているという。
死亡した人は赤で「精算済み」のマークが付くようですが、リストと死の直接的な関連は不明です。
Yes, it's real. And those who're on the list get a "liquidated" title on their photos when they get murdered.
Example, Dariya Dugina. pic.twitter.com/Wl9qsDLxW0
— Kevork Almassian🇸🇾🇦🇲 (@KevorkAlmassian) October 14, 2022
ロジャー・ウォーターズが殺人リストに
つい先ごろ、このリストにロックバンド「ピンク・フロイド」の元メンバー、ロジャー・ウォーターズ氏が載っていると報じられました。リストには米国やイギリスなどの著名人が名を連ねているという。
Pink Floyd's Roger Waters claims he's on Ukrainian government 'kill list' https://t.co/ZuRlC9GJbM pic.twitter.com/barNMmlu1J
— New York Post (@nypost) October 4, 2022
ウォーターズ氏は9月にウクライナのゼレンスキー大統領夫人のオレーナ・ゼレンスキー氏に公開書簡を送り、ウクライナの極端なナショナリストが戦争を主導している、と非難したという。
またウクライナに武器を供給している西側諸国を批判し、バイデン大統領を”戦争犯罪人”とこき下ろしているとのこと。
その後、ロシアのプーチン大統領にも公開書簡を送り、ロシアがクリミアとドンバス地域以上に拡大しないことを保証するよう求めたと言われています。
ウォーターズ氏は「不必要な戦争であり、それらの人々は死ぬべきではないからだ。また、ロシアはウクライナに侵攻することを奨励されるべきではなかった」と述べ、ロシアの蛮行を報じるメディアを「西側のプロパガンダ」だと断じました。
リストはまだ正体不明
多くの欧米メディアはこのリストを報じておらず、その存在が知られていませんでした。
奇しくもウォーターズ氏が「忘れてはならないのは、俺はウクライナの殺害リストに載っているということだ」と述べたことで、脚光を浴びました。
British musician Roger Waters is named on the Ukrainian NATO backed civilian kill list website. Dugin is also on this list and his car with his daughter on it was blown up yesterday.
NATO is claimed as admin of the site since 2015, as can be seen on it:https://t.co/nhhewOowyf pic.twitter.com/oeETXdtLGm
— Ignorance, the root and stem of all evil (@ivan_8848) August 21, 2022
このほか、マスク氏がリストに入ったことを報告したエヴァ・バレット氏自身もリストに入っており、Newsweekによると現在20万人もの人がリストに載っているとのこと。
しかし、リストに載ったから命を狙われたという証拠はなく、Webサイトにある免責事項にも、暴力を呼びかけることはなく、「ウクライナの現行法およびわが国が批准した国際法的行為に厳格に従ってその活動を遂行している」と明記しています。
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