イーロン・マスクはツイッターCEO降板が決定的
ツイッターを買収後、CEOに就任したイーロン・マスク氏が、辞任すべきかどうかのアンケートを行った結果、Yesが上回ったため、次の人材が決まり次第CEOを退く予定であることを発表していました。
マスク氏は辞任した後は、ソフトウェアとサーバーのチームに専念すると述べています。
I will resign as CEO as soon as I find someone foolish enough to take the job! After that, I will just run the software & servers teams.
— Elon Musk (@elonmusk) December 21, 2022
その後誰が後任になるか、さまざまな憶測が飛んでいます。
ラッパーのスヌープ・ドッグは「俺がツイッターやるべきか?」とアンケートを行っていました。
Should I run Twitter ?
— Snoop Dogg (@SnoopDogg) December 19, 2022
また以前書きましたが、人気ポッドキャストホストのレックス・フリードマン氏は「ノーギャラでいいからやらせてくれ」と自らアピールしており、他にもエドワード・スノーデン氏などが興味を示していました。
候補に挙がる3人は、マスクと近しい人物
それとは別に、考えられる可能性として何人かの名前が挙がっています。
- 起業家のジェイソン・カラカニス氏
- クラフト・ベンチャーズの共同設立者デイヴィッド・サックス氏
- ボーリング・カンパニーCEOのスティーヴ・デイビス氏
いずれもマスク氏とは浅からぬ関係の人物で、カラカニス氏やサックス氏が司会を務めるポッドキャストにマスク氏が出演したりしています。
ジェイソン・カラカニス氏
ジェイソン・カラカニス氏は、マスクの最も親しい友人であり盟友の一人で、起業家でもあり、投資家、ポッドキャスター、作家などもやっている人物です。2003年にウェブログ社を立ち上げ、2005年にタイムワーナーが2,500万ドルで買収しました。
その後Mahalo.comを立ち上げ、マスク氏やマーク・キューバン氏、セコイア・キャピタル、ニューズコーポレーションなどから2,000万ドルを調達しています。
1.私はツイッターで仕事をしていない
2.個人的な考えでは、もし誰かが人々を個人情報を晒したり追跡したりしたら、ある期間謹慎させるべきだと思う(続ける場合はさらに長い期間謹慎させるべき)。
3.何が個人情報や追跡なのかについて、合理的な議論ができる。
1. I don’t work at twitter
2. My personal belief is that if anyone doxes or stalks folks they should be suspended for some period of time (and then longer periods if they continue to do so)
3. We can have a reasonable discussion about what is doxing & stalking
— @jason (@Jason) December 16, 2022
またカラカニス氏はツイッターで「誰がツイッターの次期CEOになるべきか」のアンケートを行いました。
Who should be the next twitter CEO? 😂😂😂
— @jason (@Jason) December 19, 2022
結果はサックス氏が31.1%、カラカニス氏は8.2%、共同が21.6%、その他が39.1%でした。
デビッド・サックス氏
デビッド・サックス氏は、マスク氏が共同設立したPayPalのCOO兼プロダクトリーダーを務めた、いわゆる初期の「ペイパルマフィア」の一人です。
ペイパルマフィアとはペイパルの元スタッフや創業者で、後にテスラ、LinkedIn、Youtube、Yelp、パランティア・テクノロジーズ、スペースXなどのテクノロジー企業を設立・発展させた人たちの事です。もちろんマスク氏もその一人です。
サックス氏はペイパルの後、企業向けSNSの「Yammer」を創業し、わずか4年で800万人を超える企業ユーザーを獲得しています。Yammerは2012年にマイクロソフトが12億ドルで買収しました。
その後数々のテクノロジー企業に投資をしています。
今問題なのは、自由な国民が、直接だけでなく代理人を通してでも、検閲に参加することをやめるよう政府に要求するかどうかだ。
The question now is whether a free people will demand that their government stop participating in censorship, not just directly but also through proxies.
— David Sacks (@DavidSacks) December 26, 2022
スティーブ・デイビス氏
スティーブ・デイビス氏はマスク氏が設立したインフラ・トンネル建設サービス会社「ボーリング・カンパニー」のCEOで、その前は独学でフローズンヨーグルトの店をオープンしたり、ビットコインが使えるバーなどのベンチャー企業を立ち上げた個性的な人物です。
マスク氏がツイッター社を買収した後、デイビス氏は生まれたばかりの子供を連れてツイッター本社に寝泊まりしていたと報じられ、ツイッター次期CEO筆頭候補のウワサが流れました。
ボーリング社のCEOで元スペースXのエンジニアであるスティーブ・デイビス氏が、ツイッターのCEOの社内最有力候補と噂されている。どうやらスティーブは、イーロンのためにツイッター本社のコスト削減の決定をたくさん動かしてきたようだ。
Steve Davis, CEO of The Boring Co. and former SpaceX Engineer, is rumored as a top internal candidate for the Twitter CEO role. Apparently Steve’s been driving a lot of the cost cutting decisions at Twitter headquarters for Elon. https://t.co/oEsTmJCZma pic.twitter.com/FJwem1M8Wy
— Gary Black (@garyblack00) December 23, 2022
しかしデイビス氏はツイッターアカウントを持っておらず、このウワサはまだなんとも言えません。
コスト削減
そのほかスリラム・クリシュナン氏の名前も挙がっています。クリシュナン氏はインド系アメリカ人で、マイクロソフト、ツイッター、Yahoo、Facebook、Snapなどでチームを率いていました。
クリシュナン氏はマスク氏に協力し、ツイッターの再建に取り組んでいることを発表しています。
ただ一言に後任と言っても、なかなか大変そうですが。
というのもツイッター社は引き続きコスト削減に務めているといわれており、サンフランシスコのオフィスの家賃13万6,250ドルを支払わなかったとして提訴されたという。
Twitter was accused of not paying its rent in a lawsuit filed by the landlord for one of its offices in San Francisco. https://t.co/iDezNX2p6V
— The Wall Street Journal (@WSJ) January 2, 2023
またサクラメントのデータセンターを閉鎖し、シアトルのオフィスの家賃支払いを停止し、清掃や警備のサービスを削減し、従業員にトイレットペーパーを持参させることもあったと報じられました。
報道によるとマスク氏は人件費以外で約5億ドルを節約しようとしているという。それと平行してツイッターの機能改革にも取り組んでいるので、おそらく前者を新CEOに任せて、マスク氏は後者に専念する意向かもしれません。
いずれにしてもかなり大変な仕事になることが予想されます。
一方でマスク氏は、今週末にファウチ博士のファイルを公開すると言っています。そういえばファウチ博士は12月末でめでたくNIAID所長を退任しましたが。
Later this week
— Elon Musk (@elonmusk) January 1, 2023
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