エリザベス女王の暗殺計画があった――FBI文書で明らかに

National Archives and Records Administration, Public domain, via Wikimedia Commons

エリザベス女王に暗殺計画があった

相変わらず衝撃的なニュースがさまざま報じられてます。とてもここでは扱いきれませんが笑。

さて「エリザベス女王殺害計画」があったことが、FBI文書により明らかになりました。

それによると1983年に米国を訪れていた際、サンフランシスコの警察に暗殺が予告されていたという。

この文書はFBIの「公共性の高い情報を含む保管庫」に保管されていたもので、5月23日にFBIのオンライン記録サイト「The Vault」に掲載されたものです。

サンフランシスコ警察に予告

エリザベス女王とフィリップ王子は、1983年にアメリカ西海岸を訪問したという。

その訪問の1カ月ほど前、サンフランシスコ警察に「自分の娘が北アイルランドでゴム弾で殺された」と主張する男から電話があり、エリザベス女王に危害を与えると言っていたという。

男は電話で「女王を乗せたロイヤルヨット“ブリタニア号“がゴールデンゲートブリッジの下を航行する際に、何らかの物を落とすか、エリザベス女王がヨセミテ国立公園を訪れた際に殺害する」と予告したとか。

これを受け、「シークレットサービスは、ヨットが近づいたらゴールデンゲートブリッジの歩道を閉鎖する」と書かれているとのこと。

しかしヨセミテ公園については一切触れておらず、どのような措置がとられたかは明らかになっていないようです。

イギリスとアイルランドの対立

イギリスとアイルランドは長いこと領土問題で対立していました。1960年台に始まり、1998年まで続いています。

エリザベス女王のいとこであるルイ・マウントバッテン卿は、1979年に暫定IRA(アイルランド共和軍)によって、漁船に仕掛けられた爆弾を使って暗殺されたという。この爆発で、子供2人を含む3人が死亡しています。

女王の米国訪問の多くは、そうした北アイルランド紛争の最中に行われ、文書は、FBIが長年にわたって王室の訪問を準備する際に綿密に監視していたことを明らかにしています。

文書では、訪問中のイギリス王室に対する脅威の可能性、米国シークレットサービスとの連携、訪問中のIRAとそのシンパに対する懸念など、FBIの過敏な動きが示されているようです。

他にもあった

その他にもエリザベス女王が1989年にケンタッキー州を訪問した際、「IRAからの脅威の可能性が存在する」と記されていたそうです。

また1991年に訪米した際に、ジョージ・H・ブッシュ大統領とMLBボルチモア・オリオールズの野球の試合を見る予定だったが、「アイルランドのグループがその試合のチケットを大量に予約した」と警告されていたという。


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