ハンター・バイデンの司法取引が却下
ジョー・バイデン大統領の息子ハンター・バイデンの司法取引が判事に却下されました。
ハンター側は、2017年と2018年に所得税を滞納したとする2つ税務に関する軽犯罪を認める代わりに、嘘をついて銃を購入した重犯罪での服役を逃れるための司法取引をしていたと言われていました。
この司法取引について現地7月26日に公聴会が開かれました。
デラウェア州のマリエレン・ノレイカ連邦判事は、今日の司法取引は受け入れられないとして、拒否しています。
判事は、税金の司法取引を重罪の銃犯罪の解決と結びつけているように見えることに「懸念」があると述べました。
#BREAKING: Hunter Biden plea: Judge rejects 'sweetheart' deal in 'curveball' court hearinghttps://t.co/oMOQ1DJAax
— Washington Examiner (@dcexaminer) July 26, 2023
直前の裏工作
今回はとても興味深い展開になりました。まず公聴会の前にちょっとした工作があったようです。
ハンター側の何者かが、ジェイソン・スミス下院経済委員会委員長の弁護士セオドア・キティラ氏の事務所のスタッフのフリをして、デラウェア州のサム・グライムス書記官に電話をかけ、ハンターに不利になる書類の削除を求めたという。
これによりその書類は削除されました。
しかしこの電話を掛けた人物が「なりすまし」だったことが発覚しました。この人物は法律事務所レーサム&ワトキンズのジェシカ・ベンゲルスだと特定されました。ベンゲルスはハンターの代理人クリス・クラーク弁護士の元パートナーだという。
Who is this Jessica Bengels who called the Delaware court clerk today and allegedly made “misrepresentations” that she worked for GOP lawyer Ted Kittila and that he wanted his filing taken down? She works for Latham & Watkins, the former firm of Hunter’s lawyer Chris Clark pic.twitter.com/hwtwvgJWyF
— Miranda Devine (@mirandadevine) July 26, 2023
この問題でノレイカ判事は、クラーク弁護士に対して25日の朝9時までに「弁明するか、制裁を受けるか選べ」と命じました。
その期限前までにベンゲルスは「ミスでした」と認める供述書を提出したという。
検事の発言で一変
そんな騒動があった直後、公聴会が開かれました。
まず判事が2つの軽犯罪について認めるかどうかを尋ねた際、ハンターは「はい、裁判長」と答え、アルコールとドラッグの中毒で20年間に6回リハビリ施設に通っていることを認めました。
しかしレオ・ワイズ検事が、父親ジョー・バイデンが関与している海外の取引疑惑に関して、外国人登録を怠った外国代理人登録法(FARA)違反の懸念があると指摘し、まだ起訴の可能性があると警告したことで公聴会は一変したという。
検察は、中国やウクライナとのビジネス取引に関して、ハンターがさらなる刑事責任を追及される可能性があると主張しました。
判事が、ハンター・バイデンに対する捜査はまだ続いているのかと質問すると、検察側は「そうです」と答え、ハンターの長年にわたる捜査がまだ続いていることを明らかにしたため、ノレイカ判事は懸念があることを認めました。
ハンター側はこの司法取引で、怪しい海外取引を含めたすべての捜査が終わることを狙っていたようですが、それが含まれないことが明らかになりました。
判事は「解決したい気持ちはわかるが、今はそうする立場にない」と述べました。
ハンター側は一転して無罪を主張
このあといったん休廷に入り、弁護団は取引の修正を余儀なくされました。
再開された後、弁護団は修正した司法取引の計画を提出したものの、判事はその案を却下し、今後について弁護士からの説明を求めたという。
するとハンター側はいきなり方針転換し、これまで罪を認めるとしていた2つの税犯罪について「無罪」を主張しました。
これにより、本件は継続審議となったとのこと。
判事は条件付きでハンターを釈放しました。その条件とは、
1.銃器を所持しない
2.規制薬物(マリファナを含む)を処方箋がない限り使用または所持しない。
3.連邦政府の全面的な監督に服すること
4.アルコールを一切使用しない
5.積極的に職を求める
6.禁止薬物の検査を受ける
7.薬物乱用治療に参加する
違反した場合の罰則
1.逮捕状の即時発行
2.釈放の取り消し
3.保釈金の没収
4.法廷侮辱罪による起訴
継続審議
ノレイカ判事は司法取引を拒否しましたが、破棄したわけではなく審議延期としたようです。今後、検察側と弁護側の双方からより多くの情報が提出されるまで決定を先延ばしにしたとのこと。
当初、裁判所はハンター側の司法取引を受け入れて2年くらいの執行猶予が付くのではないかと予想されていました。
これについて保守派は、そもそもデラウェア州の裁判所がハンターの司法取引を受け入れようとしたこと自体が「甘い」と批判しています。
それと上に書いた直前の裏工作にしても、何かペナルティーがあるわけでもないし、公聴会でも話題にならなかったようなので、ここでも甘さがあるような気がします。
そんな大甘な状況にもかかわらず取引が成立しなかったことで、ハンター側の立場が微妙になった感じですかね。ただなんと言ってもデラウェア州はバイデン家の地元ですけど。
ちょっと面白くなってきたかもしれません。
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